不妊治療~子育てまでをサポート 全従業員が成果を出せる環境づくりの現場


男女問わず働く主体となる人々を取り巻く環境は日々変化し、ライフステージやキャリアパスも多様化しています。
そのような社会の変化をいち早く捉え、社員一人ひとりが仕事も生活もより豊かなものにできる「働き方」、成果を出せる環境作りに取り組む人事担当者に話を聞きました。

 

 

― 会社の制度はどのように整備しているのでしょうか?

 

従業員一人ひとりが気持ちよく働ける環境を整えるため、人事制度は随時見直しを行っています。

人事部には日々社員からの意見や要望も溜まっていくので、都度、社員の要望を制度に反映できるよう検討していく柔軟な体制を築いています。

ある時は人事部から社員にアンケートを行い、どのような支援が必要とされているのかリサーチし、分析します。その結果をもとに支援制度の実現に向けて具体的にシミュレーションを行い、制度化することもあります。

 

- 社員によく使われている制度や、特徴的な制度はありますか?

 

時短勤務、フレックスタイム制など従業員一人ひとりの状況に合わせて勤務時間を選択できる点は役立っているようです。

例えば保育園の送り迎えの時間などは園により異なるので、それぞれの家庭が子育てと仕事を両立しやすい出勤・実働時間帯を選べる体制を作っています。

以前は時短勤務の社員はフレックスタイム制ではなく定時勤務扱いとなるため、家庭の状況に応じた業務時間の調整が難しいという意見がありました。

その意見をもとに、時短勤務の社員もフレックスタイム制を利用できるようにしました。

また、子育て世代の利用率が高い「チャイルドタイム」があります。

育児中は、どうしても子どもの世話などで急遽帰宅しなければならない時や、始業に遅れてしまうこともあるかと思いますが、子どもに関係する用事であれば月5時間まで遅刻早退が免除となる制度です。

これは、男性社員も積極的に利用している制度です。

女性の健康と妊活をサポートするルナルナを運営しているエムティーアイならではの制度として「不妊治療休職」という制度もあります。

最長2年まで、不妊治療を理由とした休職が認められるというものです。これは実際に、不妊治療を目的に退職を考えているという社員の声をもとに整備された制度です。

実際2年間休職後、無事出産し、職場復帰した社員も居ます。

不妊治療している本人と配偶者向けにファミリーサポート休暇という制度もあり、不妊治療が理由であれば月二回までは休暇を取ることができます。

新入社員の女性比率も高くなってきているので、女性が働きやすい環境を整備することは非常に重要なことだと考えています。
今回は子育て世代や妊活中の社員向けの制度を中心にお話してきましたが、女性社員や育児中の社員に限らず全従業員が働きやすく、より成果を出せる環境になるよう、これからも継続的に社員からの声を集めて整備を進めていきます。

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