『ARVI』がANAドローンプロジェクトの実証実験で活用されました

 航空気象システム『ARVI(アーヴィー)』は、この度ANAホールディングスの「ANAドローンプロジェクト」が参加する、「鹿児島県地域課題解決型ドローン実証実験」(以下、「実証実験」)へ試験的に活用され、ドローン運航における気象サポートを行いました。  実証実験では、『ARVI』が提供する低層域に特化した気象情報によって、ドローンの安全かつ効率的な運航サポートにつながることの検証が行われました。  今回は、『ARVI』がドローンの気象サポートを行った背景や、実証実験の様子を紹介します。 実証実験で活用されたドローン ◆『ARVI』では初となる、ドローン運航のサポートを開始!  ドローンは、旅客機や小型機などの航空機と比較すると機体が軽量なこともあり、運航においては気象の影響をより受けやすく、特に突風や強風、降水などの条件によっては事故につながることも多いと言われています。また、飛行範囲が航空機に比べると狭く、かつ低高度で、ドローンの運航可否判断には低層域に特化した気象情報が不可欠なため、判断に時間がかかるという課題もあります。  このような背景を受け、航空気象システム『ARVI』は、小型航空機の運航サポートとして提供していた低層域の気象情報とフライトプランをドローンにも応用し、サービスとしては初となるドローン運航のサポートをANAドローンプロジェクトが参加する実証実験で実施しました。 ◆実証実験では、低層域に特化した機能で『ARVI』の有用性を確認!  本実証実験では、低層域に特化した飛行ルートの断面図を活用することで、その範囲の気象状況を素早く表示できる点や、地表面だけでなく上空の風の状態も把握できる点など、ドローン運航に必要な気象情報を、『ARVI』にて提供できることを確認致しました。また、遠隔操縦者が飛行計画策定時に描いた飛行ルートに雨雲の予報を重ねることで、飛行ルートにおける天候の移り変わりを直感的に把握できるなど、遠隔操縦者がドローンの安全かつ効率的な運航可否判断を行なう際のサポートを行いました。   ≪実証実験で『ARVI』を活用したANAドローンプロジェクト担当者からのコメント≫  今回、ドローンの運航における気象判断に『ARVI』を活用することで、低層域の気象情報を的確に得ることができました。これまでフライトの前日から行っていた複数の気象情報の確認作業の負担が、今後軽減されることに期待しています。  ドローンの運航には地上と上空との気象状況の違いを事前に把握することが重要です。特に風の状況については、地表面だけでなく上層の予報について断面図を見ながら確認ができました。実証実験当日は、離島へ到着後の折り返し運航時に雨が降り出す予報もあり、運航ができるか迷う気象状況でしたが、『ARVI』を活用し、飛行経路を地図上に描画し、雨の降り出す正確な時刻や、風の予報を確認することでスムーズな運航可否判断につながりました。ドローン運航における低層領域の気象予報は、飛行範囲の狭さと高度150m以下という高度の低さから地表や地形の影響も受け予報が難しく、まだまだ予報の正確さには課題が残されています。『ARVI』での低層領域の活用における今後のサービス発展に期待をします。 ◆ANAドローンプロジェクトについて  ANAホールディングスでは航空機の安全運航に関する知見を活かし、ドローンオペレーターとして、離島中山間地域での物流課題や医療機関へのアクセス不便などを解消するための将来的な輸送インフラの一部として、安心・安全なドローン物流社会の実現を目指しています。2022年11月には、新たなコンソーシアム「ID(いつでもどこでも)プロジェクト」を組み、鹿児島県の「鹿児島県地域課題解決型ドローン実証実験」に採択され、離島でのドローン配送の実証実験を実施しました。   ≪鹿児島県地域課題解決型ドローン実証実験概要≫ ・目的:離島におけるドローン配送サービスの実装に向け、鹿児島県瀬戸内町古仁屋港から二次離島である加計呂麻島・与路島に向けて、食料品・日用品をドローンで配送し、サービス検証をする。   ・実施期間:2022...

 航空気象システム『ARVI(アーヴィー)』は、この度ANAホールディングスの「ANAドローンプロジェクト」が参加する、「鹿児島県地域課題解決型ドローン実証実験」(以下、「実証実験」)へ試験的に活用され、ドローン運航における気象サポートを行いました。
 実証実験では、『ARVI』が提供する低層域に特化した気象情報によって、ドローンの安全かつ効率的な運航サポートにつながることの検証が行われました。
 今回は、『ARVI』がドローンの気象サポートを行った背景や、実証実験の様子を紹介します。

実証実験で活用されたドローン

◆『ARVI』では初となる、ドローン運航のサポートを開始!

 ドローンは、旅客機や小型機などの航空機と比較すると機体が軽量なこともあり、運航においては気象の影響をより受けやすく、特に突風や強風、降水などの条件によっては事故につながることも多いと言われています。また、飛行範囲が航空機に比べると狭く、かつ低高度で、ドローンの運航可否判断には低層域に特化した気象情報が不可欠なため、判断に時間がかかるという課題もあります。
 このような背景を受け、航空気象システム『ARVI』は、小型航空機の運航サポートとして提供していた低層域の気象情報とフライトプランをドローンにも応用し、サービスとしては初となるドローン運航のサポートをANAドローンプロジェクトが参加する実証実験で実施しました。

◆実証実験では、低層域に特化した機能で『ARVI』の有用性を確認!

 本実証実験では、低層域に特化した飛行ルートの断面図を活用することで、その範囲の気象状況を素早く表示できる点や、地表面だけでなく上空の風の状態も把握できる点など、ドローン運航に必要な気象情報を、『ARVI』にて提供できることを確認致しました。また、遠隔操縦者が飛行計画策定時に描いた飛行ルートに雨雲の予報を重ねることで、飛行ルートにおける天候の移り変わりを直感的に把握できるなど、遠隔操縦者がドローンの安全かつ効率的な運航可否判断を行なう際のサポートを行いました。

 

≪実証実験で『ARVI』を活用したANAドローンプロジェクト担当者からのコメント≫

 今回、ドローンの運航における気象判断に『ARVI』を活用することで、低層域の気象情報を的確に得ることができました。これまでフライトの前日から行っていた複数の気象情報の確認作業の負担が、今後軽減されることに期待しています。
 ドローンの運航には地上と上空との気象状況の違いを事前に把握することが重要です。特に風の状況については、地表面だけでなく上層の予報について断面図を見ながら確認ができました。実証実験当日は、離島へ到着後の折り返し運航時に雨が降り出す予報もあり、運航ができるか迷う気象状況でしたが、『ARVI』を活用し、飛行経路を地図上に描画し、雨の降り出す正確な時刻や、風の予報を確認することでスムーズな運航可否判断につながりました。ドローン運航における低層領域の気象予報は、飛行範囲の狭さと高度150m以下という高度の低さから地表や地形の影響も受け予報が難しく、まだまだ予報の正確さには課題が残されています。『ARVI』での低層領域の活用における今後のサービス発展に期待をします。

ANAドローンプロジェクトについて

 ANAホールディングスでは航空機の安全運航に関する知見を活かし、ドローンオペレーターとして、離島中山間地域での物流課題や医療機関へのアクセス不便などを解消するための将来的な輸送インフラの一部として、安心・安全なドローン物流社会の実現を目指しています。2022年11月には、新たなコンソーシアム「ID(いつでもどこでも)プロジェクト」を組み、鹿児島県の「鹿児島県地域課題解決型ドローン実証実験」に採択され、離島でのドローン配送の実証実験を実施しました。

 

≪鹿児島県地域課題解決型ドローン実証実験概要≫

・目的:離島におけるドローン配送サービスの実装に向け、鹿児島県瀬戸内町古仁屋港から二次離島である加計呂麻島・与路島に向けて、食料品・日用品をドローンで配送し、サービス検証をする。

 

・実施期間:2022 年 11 月 21 日(月)~11 月 25 日(金) 8:00~17:00(日没まで)

詳細はこちら:https://www.anahd.co.jp/group/pr/pdf/20221110-2.pdf

 

 

 『ARVI』は今後、本実証実験で得た低層域での運航サポートの知見やノウハウを活用し、旅客機や小型機だけでなく、ドローンを運航する事業者まで幅広く活用されるサービスへ成長します。

 

当社オリジナルコミックの『ワタシってサバサバしてるから』が実写ドラマ化!

株式会社エムティーアイが展開するDPNブックス※のオリジナルコミック『ワタシってサバサバしてるから』が、実写ドラマ化し、現在地上波にて放送中です。   <画像クレジット>©とらふぐ・江口心/DPNブックス   今回実写ドラマ化した『ワタシってサバサバしてるから』は、共感度が高くスカッとする痛快コメディ。DPNブックス「コミックなにとぞ」レーベルの人気漫画です。作品に登場する自称サバサバ女を略した「自サバ女」がSNSでトレンド入りするなど、大きな反響を呼び、累計7,000万ダウンロードを突破しています。 なぜか憎めなくて愛らしい主人公・奈美のキャラクターも必見です!   ■コミック『ワタシってサバサバしてるから』あらすじ 「みんな私みたいにサバサバ生きればいいのに!」女性雑誌の編集部に勤める網浜奈美は、...

株式会社エムティーアイが展開するDPNブックスのオリジナルコミック『ワタシってサバサバしてるから』が、実写ドラマ化し、現在地上波にて放送中です。

 

<画像クレジット>©とらふぐ・江口心/DPNブックス

 

今回実写ドラマ化した『ワタシってサバサバしてるから』は、共感度が高くスカッとする痛快コメディ。DPNブックス「コミックなにとぞ」レーベルの人気漫画です。作品に登場する自称サバサバ女を略した「自サバ女」がSNSでトレンド入りするなど、大きな反響を呼び、累計7,000万ダウンロードを突破しています。
なぜか憎めなくて愛らしい主人公・奈美のキャラクターも必見です!

 

■コミック『ワタシってサバサバしてるから』あらすじ

「みんな私みたいにサバサバ生きればいいのに!」女性雑誌の編集部に勤める網浜奈美は、 “私ってサバサバしてるから”を言い訳に、偏った主張を繰り返し、同僚たちから疎まれていた。傍若無人にふるまっていたある日、奈美の前に天敵・本田麻衣が現れる。美人で女子力も高い真性のサバサバ女・麻衣にイラつきを隠せない奈美。暴走する自称サバサバ女(通称:自サバ女)VS真性サバサバ女の戦いが始まる!

 

■実写ドラマ情報

【放送予定】NHK総合テレビ1月9日(月)放送開始

<総合> 毎週月~木 夜10時45分(各話15分) 全20回

【原作】とらふぐ 江口 心 「ワタシってサバサバしてるから」  

【脚本】福田 晶平 

【音楽】信澤 宣明  

【出演】丸山 礼

【制作統括】中山 ケイ子(FCC)訓覇 圭(NHK【プロデューサー】) 大瀬 花恵(FCC)

【演出】伊藤 征章(FCC)  

 

■原作書誌情報

『ワタシってサバサバしてるから』

原作:とらふぐ 漫画:江口心

発⾏:DPNブックス(コミックなにとぞ)

 

 今後も当社は、エンターテインメントの力によって、人々の日常がより豊かに、楽しく、そして充実した時間を過ごせるようなサービスを提供していきます。

 

※DPNブックスは、株式会社エムティーアイと株式会社ディーピーエヌの共同事業です。

 

当社オリジナルコミックの『親友は悪女』が実写ドラマ化!

株式会社エムティーアイが展開するDPNブックス※のオリジナルコミック『親友は悪女』が実写ドラマ化し、現在BSテレ東にて放送中です。   <画像クレジット>©和田依子/DPNブックス 『親友は悪女』は、DPNブックス「コミックなにとぞ」レーベルから配信中の人気作品で、累計ダウンロード数は4,400万にのぼります。 正反対の女性二人が、恋愛と友情を通して成長していく本作品が、BSテレ東にてついに実写ドラマ化され、現在放送中です!   ■漫画『親友は悪女』あらすじ 高校時代、真奈にとって唯一の友達だった高遠妃乃。社会人となり再会した妃乃はさらに綺麗になっていた。妃乃に聞かれるまま、想い人の存在を告白する真奈。妃乃が離婚したばかりであることを聞き、彼女を元気づけるため、同僚たちと行くバーベキューに誘うが、そこに現れた妃乃はいつもとは別人のようなファッション、そして言動を繰り返す。徐々に妃乃の別の顔が見え隠れしていく。     ■実写ドラマ情報 【番組名】「親友は悪女」 【放送日時】2023年1月8日(日)スタート 毎週日曜夜11時30分 【放送局】BSテレ東 BS⑦ch<全国無料放送>      BSテレ東 4K⑦ch<全国無料放送>      ※BSテレ東4Kでは、超高精細の映像でお楽しみいただけます 【配信】NTTドコモ ひかりTVで1週間先行配信     ※広告付無料動画配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京HP、TVer、GYAO!)      にて放送直後より配信 【原作】和田依子『親友は悪女』(DPNブックス) 【主演】清水くるみ、山谷花純 【監督】吉川鮎太、大内隆弘、井上雄介 【脚本】本山久美子、岡庭ななみ 【主題歌】荒井麻珠「計画的プラトニック」(Purple...

株式会社エムティーアイが展開するDPNブックスのオリジナルコミック『親友は悪女』が実写ドラマ化し、現在BSテレ東にて放送中です。

 

<画像クレジット>©和田依子/DPNブックス

『親友は悪女』は、DPNブックス「コミックなにとぞ」レーベルから配信中の人気作品で、累計ダウンロード数は4,400万にのぼります。
正反対の女性二人が、恋愛と友情を通して成長していく本作品が、BSテレ東にてついに実写ドラマ化され、現在放送中です!

 

■漫画『親友は悪女』あらすじ

高校時代、真奈にとって唯一の友達だった高遠妃乃。社会人となり再会した妃乃はさらに綺麗になっていた。妃乃に聞かれるまま、想い人の存在を告白する真奈。妃乃が離婚したばかりであることを聞き、彼女を元気づけるため、同僚たちと行くバーベキューに誘うが、そこに現れた妃乃はいつもとは別人のようなファッション、そして言動を繰り返す。徐々に妃乃の別の顔が見え隠れしていく。  

 

■実写ドラマ情報

【番組名】「親友は悪女」

【放送日時】2023年1月8日(日)スタート 毎週日曜夜11時30分

【放送局】BSテレ東 BS⑦ch<全国無料放送>

     BSテレ東 4K⑦ch<全国無料放送>

     ※BSテレ東4Kでは、超高精細の映像でお楽しみいただけます

【配信】NTTドコモ ひかりTVで1週間先行配信

    ※広告付無料動画配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京HP、TVer、GYAO!)
     にて放送直後より配信

【原作】和田依子『親友は悪女』(DPNブックス)

【主演】清水くるみ、山谷花純

【監督】吉川鮎太、大内隆弘、井上雄介

【脚本】本山久美子、岡庭ななみ

【主題歌】荒井麻珠「計画的プラトニック」(Purple One Star)

【プロデューサー】小林教子(テレビ東京)、奥村麻美子(ホリプロ)

【コンテンツプロデューサー】浅岡彩子(BSテレ東)、髙橋一馬(BSテレ東)、川島啓資(BSテレ東)、渡辺瑞希(BSテレ東)

【企画協力】33コレクティブ

【制作】BSテレ東/ホリプロ

【製作・著作】「親友は悪女」製作委員会2023

【公式HP】 https://www.bs-tvtokyo.co.jp/akujo_bs7ch/

【公式Twitter】 @akujo_bs7ch

【公式Instagram】 @akujo_bs7ch

【公式TikTok】@akujo_bs7ch

【公式アメーバブログ】 https://ameblo.jp/shinyuu-akujyo-blog

 

■原作書誌情報

『親友は悪女』 電子分冊版 ①~⑫

『親友は悪女』 電子単行本版 上・下 

著者:和田依子

発行:DPNブックス(コミックなにとぞ)

 

 今後も当社は、エンターテインメントの力によって、人々の日常がより豊かに、楽しく、そして充実した時間を過ごせるようなサービスを提供していきます。

 

※DPNブックスは、株式会社エムティーアイと株式会社ディーピーエヌの共同事業です。

 

【LIFEM】Healthtech/SUM2022にて、(株)LIFEM 代表取締役 菅原誠太郎が登壇しました

 2022年12月1日(木)に開催されたHealthtech/SUM2022にて、株式会社LIFEM(ライフェム)の 菅原誠太郎代表取締役が登壇しました。  Healthtech/SUMは、日本経済新聞社とメドピア株式会社が共同開催する、医療・ヘルスケア分野における最新テクノロジー(ヘルステック)とそれを活用した先進事例を紹介するグローバルカンファレンスです。  今年は12月1日(木)、2日(金)にて、オンラインとリアルとのハイブリッド型で開催され、日本におけるヘルステックの成長を目的に、国内外におけるヘルステックの最先端の知見とイノベーションが発信された2日間となりました。 「企業価値としての健康経営」のセッションに参加  LIFEMは12月1日(木)に行われた「企業価値としての健康経営」のセッションに参加し、菅原代表取締役が、同社が提供する働く女性の健康課題改善をサポートする法人向けフェムテックサービス『ルナルナ...

 2022年12月1日(木)に開催されたHealthtech/SUM2022にて、株式会社LIFEM(ライフェム)の 菅原誠太郎代表取締役が登壇しました。
 Healthtech/SUMは、日本経済新聞社とメドピア株式会社が共同開催する、医療・ヘルスケア分野における最新テクノロジー(ヘルステック)とそれを活用した先進事例を紹介するグローバルカンファレンスです。
 今年は12月1日(木)、2日(金)にて、オンラインとリアルとのハイブリッド型で開催され、日本におけるヘルステックの成長を目的に、国内外におけるヘルステックの最先端の知見とイノベーションが発信された2日間となりました。

「企業価値としての健康経営」のセッションに参加

 LIFEMは12月1日(木)に行われた「企業価値としての健康経営」のセッションに参加し、菅原代表取締役が、同社が提供する働く女性の健康課題改善をサポートする法人向けフェムテックサービス『ルナルナ オフィス』のデモを行いました。
 その後のパネルディスカッションでは、企業が女性の健康を支援し、活躍につなげるために、女性だけでなく男性も含めた全社的なリテラシー向上の必要性などについて登壇者たちと意見交換を繰り広げました。また、モデレーターやパネリストからは、『ルナルナ オフィス』による効果について質問があがり、導入企業からの声や、効果検証結果を紹介しました。

 

 LIFEMは今後も、『ルナルナ オフィス』の提供を通じ、働く女性が抱える健康課題の改善をサポートし、より自分らしく輝ける職場づくりに貢献していきます。

 

2022年度グッドデザイン賞 受賞サービス 担当者インタビュー

 昨年度の『CARADA健診サポート』、『CARADA 電子薬歴 Solamichi』に続き、当社の2つのサービスが2022年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。  ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』が、長年にわたりスタンダードであり続ける力を持ったデザインを顕彰するロングライフデザイン賞を、交通総合ナビゲーションアプリ『乗換MAPナビ』がグッドデザイン賞を受賞しました。  そこで、各事業担当者にサービスにかける想いと、サービスのデザインを手掛ける+Design(プラスデザイン)部に受賞ポイントとなったデザインへのこだわりを聞きました。 『ルナルナ』担当者インタビュー 女性の健康情報サービス『ルナルナ』とは 「生理日管理ツール」として、2000年に携帯電話(ガラケー)向けサービスとして誕生しました。2010年にはスマートフォンアプリに対応し、2022年2月現在で累計1800万DLを突破するなど、デジタル生理日管理ツールのパイオニアとして多くの女性の方にご利用いただいているサービスです。 現在は「女性の健康情報サービス」として、基礎知識の提供から独自のアルゴリズムでの排卵日予測に加え、婦人科施設検索、婦人科受診サポート「ルナルナ...

 昨年度の『CARADA健診サポート』、『CARADA 電子薬歴 Solamichi』に続き、当社の2つのサービスが2022年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

 ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』が、長年にわたりスタンダードであり続ける力を持ったデザインを顕彰するロングライフデザイン賞を、交通総合ナビゲーションアプリ『乗換MAPナビ』がグッドデザイン賞を受賞しました。
 そこで、各事業担当者にサービスにかける想いと、サービスのデザインを手掛ける+Design(プラスデザイン)部に受賞ポイントとなったデザインへのこだわりを聞きました。

『ルナルナ』担当者インタビュー

女性の健康情報サービス『ルナルナ』とは

「生理日管理ツール」として、2000年に携帯電話(ガラケー)向けサービスとして誕生しました。2010年にはスマートフォンアプリに対応し、2022年2月現在で累計1800万DLを突破するなど、デジタル生理日管理ツールのパイオニアとして多くの女性の方にご利用いただいているサービスです。
現在は「女性の健康情報サービス」として、基礎知識の提供から独自のアルゴリズムでの排卵日予測に加え、婦人科施設検索、婦人科受診サポート「ルナルナ メディコ」やピル服薬管理などの機能も搭載し、ユーザーと婦人科医療をシームレスにつなげるべくサービスへと拡張しております。
また、姉妹サービスに、基礎体温管理に特化した「ルナルナ 体温ノート」、妊娠育児向け「ルナルナ ベビー」、低用量ピルのオンライン処方「ルナルナ おくすり便」があります。

サービスにかける想い

ルナルナは「すべての女性に寄り添い 社会の変化を後押しすることで、女性の幸せの実現に貢献する」をミッションとし、初潮から閉経までの間、女性ホルモンバランスの変化で起きる様々な不快感、不便さや不安を、ユーザーのライフスタイルの変化にあわせて、どのようにサポートできるかを常に考え、サービスを企画開発しています。
近年では、多くの女性がアクティブに利用するユーザー基盤と蓄積したビックデータを活用して、大学研究機関との共同研究への参画したり、女性のカラダとココロについて正しく学ぶ機会を創出し、年齢や性別を問わず社会全体で寄り添いあえる環境を目指す理解浸透プロジェクト「FEMCATIONプロジェクト」を立ち上げるなど、個々の女性だけでなく、社会全体に還元できる取り組みも実施しています。
このようなルナルナの取り組みやサービスでの体験を通じ、多くの女性が自身のカラダを見つめ直し変化に気づきやすくなることで、より生きやすく・暮らしやすく・働きやすくなること、また男性もふくめて社会全体が女性のカラダとココロの変化に寄り添いやすい環境となるよう、今後も多くの方の声に耳を傾け、より良いサービスを提供すべく努力して参ります。

デザインのポイント

『ルナルナ』は、女性の健康情報サービスとして、フィーチャーフォンから20年以上に渡り、携帯端末の進化や社会のニーズなどに合わせながら、お客様が温かさや親しみを感じられるデザイン性を維持してきました。誰もが「自分のためのデザイン」だと感じられ、より良い生活を手助けするツールであり続けるために、日々お客様からの声をもとに、多様化する女性のお悩みや、長い人生のなかで変化していくライフステージに対応できるUIデザインを心がけています。

(担当デザイナー:+Design部 三ヶ尻 麻紀、井上 彩)

『乗換MAPナビ』サービス担当者インタビュー

交通総合ナビゲーションアプリ『乗換MAPナビ』とは

目的地を指定するだけで、徒歩、電車、バス、その他交通機関を組み合わせ、最適なルートをまとめて提案する、交通情報総合ナビゲーションアプリです。

リアルタイム更新システムにより、渋滞遅延や迂回情報などの運行情報や交通情報も即時反映し、安心で快適な移動体験を提供します。

サービスにかける想い

近年、MaaS(Mobility as a Service)のニーズが高まり、人の移動を支えるナビゲーションサービスの重要性が増しています。

地域住民や旅行者の移動に対応した複数の交通サービスを最適に組み合わせたルート提案や、緊急時の医療施設情報、災害時の避難ルートなど、交通以外のサービスと連携し、それらの情報を移動中のユーザーにもリアルタイムでお知らせすることで適切なナビゲートを行える即応性も必須となっています。

『乗換MAPナビ』はそうした多様化する交通ニーズに応え、ユーザーに快適・安全な移動体験を提供する事を目指しています。

デザインのポイント

交通手段の発展に伴いMaaS(Mobility as a Service)のニーズが高まりを見せる中、従来の乗換案内はもちろん、ドアtoドアの一括検索や周辺検索、カーナビ、避難所検索など、交通系サービスの機能は多様化しています。『乗換MAPナビ』はそれら全てを内包しながら、どの機能も迷わず適切なタイミングで使えるよう、情報設計や視認性を特に注意しデザインしています。今回の受賞におきましても、そうした見やすさ・使いやすさを高く評価頂きました。

(担当デザイナー:+Design部 近藤 和宏、中野 景、山田竜也)

+Design部 インタビュー

受賞にあたって

+Design部ではデザイン品質向上活動の一環として、3年に渡り毎年グッドデザイン賞へのエントリーを推進してまいりました。本年度も2つのサービスで受賞することができたことを喜ばしく感じております。

特に『ルナルナ』におきましては、ロングライフデザイン賞という大変栄誉ある賞をいただくことができました。同サービスはフィーチャーフォン時代から、女性の健康を支えるためのサービスとして、デザイン面でも数多の改善を繰り返し、現在に至っております。

また、同時受賞となった『乗換MAPナビ』につきましても、多様化する交通サービスへのニーズを網羅しながらも見やすさ・使いやすさに配慮し、審査員からもデザインの品質について高評価をいただきました。関係部門の方やデザイナー達の日々の努力、そしてご愛顧いただいているユーザーの皆様のご支援があったからこそ成し得た成果であると心より感謝いたします。これからもエムティーアイの+Design部は、お客様の生活をより良くするサービスの制作に取り組んでまいります。

(上席執行役員/ +Design部 部長 高木 康憲)

2022年度グッドデザイン賞受賞祝賀会に登壇しました

 今年度のグッドデザイン賞を祝う場として、11月1日(火)に、2022年度グッドデザイン賞受賞祝賀会が開催され、当社のデザイン部門である+Design部が出席しました。
 祝賀会では、+Design部 部長の高木 康憲が登壇し、『ルナルナ』にてロングライフデザイン賞を受賞したことについてスピーチを行いました。

 スピーチでは、受賞の喜びや、関係者への感謝をはじめ、『ルナルナ』というサービスが長い年月をかけてユーザーに愛されてきた背景や、世の中の変化に合わせてデザイン面がどのように変遷してきたかを語りました。

 

※ルナルナは、株式会社エムティーアイの登録商標です。

2021年度グッドデザイン賞 受賞サービス 担当者インタビュー

昨年度の『3D雨雲ウォッチ』『母子モ』に続き、当社が企画・開発した生活者と健診機関をつなぐ健診の総合サポートアプリ『CARADA健診サポート』と、当社のグループ会社である株式会社ソラミチシステムが企画・開発したクラウド電子薬歴『CARADA...

昨年度の『3D雨雲ウォッチ』『母子モ』に続き、当社が企画・開発した生活者と健診機関をつなぐ健診の総合サポートアプリ『CARADA健診サポート』と、当社のグループ会社である株式会社ソラミチシステムが企画・開発したクラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』が、2021年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
 そこで、各事業責任者にサービスにかける想いと、サービスのデザインを手掛ける+Design(プラスデザイン)部に受賞ポイントとなったデザインへのこだわりを聞きました。

『CARADA健診サポート』サービス担当者インタビュー

生活者と健診機関をつなぐ健診の総合サポートアプリ『CARADA健診サポート』とは

 生活者と健診機関をつなぐ健診の総合サポートサービスです。
 『CARADA健診サポート』に対応する健診機関にて受診した生活者は、健康診断結果をアプリから簡単に確認したり、各項目の検査結果の数値も経年変化でグラフ表示され、分かりやすく把握することができます。
 また、健康診断の予約からオプション検査の申し込み、問診票への回答、診断結果に対する健診機関への相談まで、健康診断受診前から受診後、二次検査までサポートし、生活者はアプリひとつで、スムーズに健康診断を受けることが可能です。※1

サービスにかける想い

 「健康」は人生を豊かにするうえで大事な要素のひとつですが、自分や身近な人が病気にかかったり身体に不調を感じるまで、なかなかそのありがたみには気づきにくいものです。
 「健康」について考える重要な機会となるのが「健康診断」というタイミングです。『CARADA健診サポート』を通じて健康診断の結果を振り返ることで、自身の身体や生活習慣について見直すきっかけになればと考えています。
 今後は、健康診断の予約や問診票への回答、結果の活用サービスなどをさらに使いやすく強化していきます。また、一部機能はアプリだけでなくWebブラウザでも提供し、スマートフォンを持っていない方など、より多くの方に利用いただけることを目指しています。

デザインのポイント

 『CARADA健診サポート』は、健康診断に対してユーザーが抱く課題を「手間なく」「迷いなく」解決できることをコンセプトにデザインしています。
 アンケートやインタビューから体験を深掘りし、ユーザーテストを繰り返しながら、年代や性別などを問わず全てのユーザーがアプリを起動してすぐに知りたい情報にたどりつける設計、次のアクションに迷わない操作性を実現しました。

『CARADA 電子薬歴 Solamichi』担当者インタビュー

クラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』とは

 『CARADA 電子薬歴 Solamichi』は、患者の症状や薬剤の処方内容、指導履歴などを記録できるクラウド型の電子薬歴システムです。
 薬剤師の業務を支援するサービスとして、処方に際して飲み合わせの危険性が高い薬剤のチェック機能や、処方データと過去の指導履歴から服薬指導と薬歴記載をサポートする「指導ナビ(特許取得済)」などを搭載しています。
 クラウド型システムにより場所や時間を選ばずに薬歴の作成ができるため、薬剤師の業務効率化と薬局のサービス向上をサポートします。

サービスにかける想い

 私たちは、医療現場の課題に向き合い、ICTの力で医療を支援し、患者も医療従事者も安心できる「日本の医療プラットフォーム」の実現を目指しています。『CARADA 電子薬歴 Solamichi』は単純な記録のための薬歴システムではありません。薬剤師がこれまで以上に医療現場で活躍するためのサポートを行っています。
 例えば、特許を取得している「指導ナビ」では、処方薬の薬効や副作用など薬剤師が患者に伝える内容を薬歴側から提案することが可能です。薬剤師の業務効率化を図り、患者と向き合う時間を増やすことで地域のみなさまに愛される薬局づくりを応援します。
 今後は、エムティーアイグループが提供するさまざまなヘルスケアサービスとつながることで、日本の医療を支えるサービスとなることを目指します。

デザインのポイント

 『CARADA電子薬歴Solamichi』には、薬局の課題を解決する機能が数多く盛り込まれています。薬剤師がそれらの機能を快適に使えるよう、サービス担当者や薬剤師への確認を繰り返し、細部までに気を配ってデザインしてきました。
 特に力をいれたのは、メインの薬歴画面です。膨大な情報を1画面に収めながらも見やすさを損なわず、薬剤師が今まで活用して慣れている紙のオペレーションと同じ体験を実現することを追求しました。

+Design部 インタビュー

受賞にあたって

 本年度も新たに2つのサービスでグッドデザイン賞を受賞できたことを、デザイン担当部門として大変喜ばしく受け止めています。
 今回はいずれのサービスも当社グループの注力事業であるヘルスケア関連サービスですが、健診機関と薬局という新たなステージでのチャレンジとなり、+Design部はサービス立ち上げ当初から事業の学習、デザインの検討に力を注いできました。
 日々の生活で直接触れる機会の少ない現場の課題をデザインの力で解決するには、徹底的なユーザー目線や、課題解決アプローチの具体化といった、高度な技術とセンスが要求されます。今回の受賞も、関係各部門の協力はもとより、担当したデザイナー達のたゆまぬ努力の成果と考えています。
 これからも私たち+Design部は、生活を豊かにするサービスのデザイン制作に邁進していきます。

(上席執行役員/ +Design部 部長 高木 康憲)

 

※1:健診機関によって提供するサービス内容が異なります。

※CARADAは、株式会社エムティーアイの商標または登録商標です。

 

各サービスの詳細について

生活者と健診機関をつなぐ健診の総合サポートアプリ『CARADA健診サポート』

https://www.carada.jp/kenshin-clinic/jushinsha/

 

クラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』

https://bit.ly/solamichi_GDaward_20211020

 

コロナ禍をきっかけに、従業員の働きやすい環境を考える

 当社では、コロナ禍の緊急対応として全社的にテレワークへ移行したことをきっかけに、 緊急事態宣言下の現在、オフィス出社率は1割未満となっています(2021年3月)。  そこで今回、テレワークへの移行にあたって、大きな役割を担った部署へ移行時の苦労や導入後のメリット、課題などについてインタビューを行いました。...

 当社では、コロナ禍の緊急対応として全社的にテレワークへ移行したことをきっかけに、 緊急事態宣言下の現在、オフィス出社率は1割未満となっています(2021年3月)。
 そこで今回、テレワークへの移行にあたって、大きな役割を担った部署へ移行時の苦労や導入後のメリット、課題などについてインタビューを行いました。
 第一弾とし て、勤務制度の整備や導入後に従業員のヘルスケアのフォローをプロジェクトメンバーと連携しながら進めてきた、人事部の鷲頭有沙さんにお話を聞きました。
 テレワークへ移行したくてもなかなか踏み出せない企業が多いと言われる中で、当社が移行できたポイントは何だったのでしょうか?

緊急事態宣言下のオフィス出社率は1割未満。働き方を見直すきっかけに。

―新型コロナウイルス感染症の流行を契機に、従来のテレワーク制度をどのように見直したのでしょうか?

 当社では以前から月10日を上限とする在宅勤務制度を導入していましたが、介護や育児をされる方の支援として実施しているものでした。しかし、新型コロナウイルス感染症から従業員を守るというBCP対応として、2020年3月から全従業員を対象としてテレワークを導入しています。その際に、業務の見直しを行い、「テレワークでも仕事をすすめることができる」という気づきがありました。働く場所を会社や自宅など自身の状況にあわせて選ぶことで、個人のライフスタイルに合わせた働き方ができ、生産性向上にも繋がるのではないか?と感じました。 
 そのような背景からBCP委員会を中心に5月に「テレワークスタンダード化プロジェクト」を立ち上げ、10月には全従業員を対象に「自分自身の生産性を向上させ、多様な働き方を実現するために、テレワークを新たな働き方として活用してください」というメッセージのもと、テレワークを新たな働き方として選択できる制度を導入しました。
 また、これを機に10時~15時がコアタイムのフレックス制度からコアタイムのないスーパーフレックス制度に変更をいたしました。7時から22時までの間をフレキシブルタイムとし、業務開始時間を早めて夕方早く上がったり、子どもの帰宅時間にあわせて途中休憩をとり、その後また業務を行うなど、テレワーク制とあわせて多様な働き方を推進し、各自のパフォーマンスを発揮しやすい環境の整備を行っています。

―現在のオフィス出社の割合はどの程度でしょうか?

 月のトータル就業日数を分母として、そのうち出社回数が何回あるのか、という算出の仕方でオフィス出社率を計算しています。そのため、出張や営業先に外出している従業員の数値は反映されていませんが、それを抜いても9割以上の方は出社していないと認識しています。

 

苦労も多かったが、テレワーク導入の目的を見失わず、制度設計を行うことが重要!

―テレワーク制度を本格導入するにあたり、苦労した点はありますか?

 たくさんありました(笑)なかでも、細かい制度の内容を決めていくことは大変でしたね。
 制度の目的は「テレワークを活用することで、多様な働き方や生産性の向上を目指す」というものです。毎日出社することでパフォーマンスを発揮できる方もいれば、在宅で仕事をする方が生産性高く働ける方もいます。それを考えた上で、自宅以外の勤務場所をどこまで許容するか、その場合の条件をどう設定するかなど、テレワーク制度のルール決めについては経営層へヒアリングや、全社アンケートの結果を参考にしたり、人事部内、担当役員との検討をすすめ、ある程度余裕をもたせ制度設計を考えました。
 具体的には、テレワークにおける勤務場所を自宅、自宅以外の居宅、その他場所と区分し、「情報セキュリティが担保されていれば可とする」ことにしました。出社条件も、目安としては月に1~2回というメッセージは出してはいますが、必須ではありません。あくまで制度導入の目的にそって、ある程度従業員が選べるように、制限をかけすぎず、かつ、リスクを担保しながら設計をしたところが工夫したポイントだと思います。

―導入に反対の意見はありませんでしたか?

 経営層の意向もあり、また経営層とBCP委員会との合意を得てすすめており、会社として方針が決まっていたため、導入に対しての反対意見はありませんでした。「テレワークになるなら、私たちの事業/部門はこのように対応しなくてはけないよね」というような感じで、各部門で積極的に検討してくれていましたね。

 

テレワーク導入のメリットは、自分が最も活躍できる場所を選べること!

―テレワーク化によるメリットはどのようなものでしょうか?

 自分が一番働きやすくパフォーマンスを上げられる、活躍できる場所を選べるようになったというところがメリットだと思います。
 時間が有効に使えるようになった事はもちろんですが、一人暮らしの人が実家で一定期間、家族のサポートを受けながら勤務できたり、介護をしている従業員が遠方の実家と行き来しながらテレワークを活用したり、エンジニアからは集中して作業でき仕事がしやすくなったという声もあがっています。
 実際に「生産性があがっているか?」「ワークライフバランスが向上しているか?」については定期的にデータをとる必要があると考えているので、その点はモニタリングを継続的に実施していく予定です。
 また、人によってはテレワークがあわないという人もいると思います。緊急事態宣言があけて出社とあわせて活用することで、新たな問題点やメリットがみえてくると思いますので、それらを改善していくことで、もっとうまく活用できるようになるのでは、と考えています。

 

メンタルの不調や労働時間の管理。テレワーク導入で見えてきた課題とは?

―テレワーク化によって生じた課題があれば教えてください。また課題の解消にむけてどのようなことをされていますか?

 1点目はメンタルヘルス不調者の対策です。
 メンタルヘルス対策についてはマネジメント層からの意見も含め、孤独感や健康状態に課題があることが分かっており、改善策として、個人でセルフケアができる環境づくりと組織マネジメントの強化を実施しています。
 個人に向けては、保健師相談の相談窓口を明確化し定期的に周知を行ったり、心身の健康やセルフケアなどに関する情報発信や、コミュニケーション施策として社長をはじめ経営層と従業員が対話できる場としてオンラインバーなども開催しています。
 管理職に向けては、オンラインの場合のマネジメント実施方法の研修や、ストレスチェックの結果から自部門の課題を把握するための研修などを行っています。
 また、2020年度の新入社員は、オフィスに出社して仕事を行うことがなかなかできないため、交流の場を持つ必要があると考え、定期的にオンラインによる懇親会を実施するなどのフォロー対策も行っています。
 2点目は新しい働き方によって出てきた、労働時間の適正化対策です。自宅でいつでも仕事ができるため、自分で働く時間を管理しなければ長時間労働に繋がってしまいます。また、テレワークにより通勤がなくなったことやスーパーフレックスで勤務時間の調整ができるようになったことで、休暇をとらなくても自身のやりたいことができる時間が増え、年次有給休暇の消化率が下がってきています。
 解消策としては、毎月の残業時間の推移や、年次有給休暇の取得状況をチェックして、該当者とその上長にアラートメールを送っています。また、上長が部下の労働時間が把握しやすくなるシステムも導入しています。

―このような課題はどのように吸い上げているのですか?

 定期的な調査として全従業員対象で昨年7月にテレワークの勤務状況の現状把握と課題把握のための調査を行い、また、1月のストレスチェックの中にテレワークに関する設問も追加するなどして、心身の不調とテレワークの関連性の分析ができるように取り組んでいます。

―テレワーク移行後に従業員から要望や不満などはあがりましたか?

 ワーケーションや外国籍の社員からの海外でのテレワークの要望はありますが、それに伴うリスクや効果を考えて、慎重に検討して取り組んでいかなければならないと思っています。

 

迅速なテレワーク移行のポイントは、経営層と従業員が足並みを揃えること!

―社会的にテレワーク化がすすまない企業が多いと言われていますが、当社がスムーズに移行できた理由とは何だと思いますか?

 テレワーク制度導入に対する経営層の強い意向があったことと、2020年7月にテレワークの勤務状況の実態把握のための調査を実施し、調査結果からテレワーク制度導入に関する影響や、課題、メリットなどをデータで把握し経営層に提案できたことがポイントだったと感じています。
 また、テレワーク移行に向けて、現場のなかで業務の見直しを実施できていたからこそ、スピード感をもって対応できたのではないかと思います。

―テレワーク制導入を考えている企業に対してアドバイスがあれば教えてください。

 テレワークが自社にとってどのような影響があるのかは、その会社の事業や仕事内容によって違い、一概に上手くいく方法はないのかもしれません。
 全社規模で急に取り入れることは難しいと思うので、最初は協力してくれる部門などを募り、実験的に取り組んだ結果のデータから、課題やメリットを探って成功事例をつくる。そして定期的に経営層に報告するなど、地道な活動を積み重ねて導入をすすめていくことが望ましいのではないでしょうか。

グッドデザイン賞 受賞サービス 担当者インタビュー

 (株)エムティーアイが企画・開発したゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』と、母子手帳アプリ『母子モ』は、公益財団法人日本デザイン振興会が開催する2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。...

 (株)エムティーアイが企画・開発したゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』と、母子手帳アプリ『母子モ』は、公益財団法人日本デザイン振興会が開催する2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。
 今回、『3D雨雲ウォッチ』と『母子モ』に加え、2018年度グッドデザイン賞を受賞したクリニック向け経営分析サービス『CLINIC BOARD』の事業担当者から、サービスにかける想い、そして、当社のデザイン部に聞いた、デザインのこだわりやメッセージを紹介します。

 

デザインチーム 責任者インタビュー

 

受賞にあたって

グッドデザイン賞は日本で唯一の総合的デザイン評価として、歴史と権威ある賞であり、今回このような名誉ある賞を受賞できたことは大変光栄に思います。 そして見た目のデザインの重要性は勿論のこと、サービス自体の価値が認められなければ、受賞は叶いません。その意味において、今回の受賞は、携わった全ての方々の尽力の賜物であり、そのことを一番誇りに思います。 今回の受賞で弊社のサービスに興味をお持ち頂いた皆様の生活を豊かにするお手伝いが出来れば、デザインの責任者として、これ以上の幸せはありません。

受賞までの経緯

弊社はフィーチャーフォン時代よりサービスを提供しておりますが、その頃からデザインに力を入れています。そして、時代がスマートフォンへと移行し、これまで以上にサービスにおけるデザインやユーザーインターフェースが重視される世の中となりました。とりわけコンテンツのリッチ化に伴うデザインでの表現力向上は、今後、最も重要な要因の一つであり、弊社ではサービスのデザインの品質向上に向けて、これまで様々な取組みを行っています。 一口にデザインといっても、皆様が先ずは思い浮かべる見た目のグラフィックだけではなく、ユーザーインターフェース、フロントエンド、UXプロセス※など、現代のデザインは様々な要素を必要に応じて使いこなした上に存在する、それぞれ非常に専門性が強い分野の集合体と言えます。 そして、デザインは成果の数値化が非常に難しい分野です。それ故に「我々のデザインは、ユーザーにとって価値あるものになっているのか?」を常に自らに問いかけながらサービス作りに関わっています。 そのようななかで、2019年にデザインからの価値提供の正しさの立証に向けて、部内で「デザイン評価を獲得へ」の活動を加速させました。その結果、今回の「グッドデザイン賞」受賞という形で結実するに至り、これまでの我々の取り組みに対しての大きな自信に繋がりました。

今後に向けて

今回の受賞は大変光栄であり、我々はこの結果に満足せず、弊社が提供する「世の中を、一歩先へ。」を体現する様々なサービスが皆様にとって価値ある優れたサービスとなれるようデザインから最大限の貢献を目指し日々弛まぬ努力を続けてまいります。

 

※ユーザーインターフェース:コンピュータシステムあるいはコンピュータプログラムと人間(ユーザー)との間で情報をやり取りするための方法、操作、表示といった仕組みの総称
フロントエンド:WebサービスやWebアプリケーションで直接ユーザーの目に触れる部分
UXプロセス:ユーザー体験を高めるためにユーザーからの評価を参考に何度もプロダクトの修正・最適化を行う工程

 

『3D雨雲ウォッチ』サービス担当者インタビュー

 

ゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』とは

最先端の気象レーダ「フェーズドアレイ気象レーダ」※のデータを用いて、今まで察知が難しかったゲリラ豪雨発生の可能性を予測し、スマートフォンのプッシュ通知でお知らせするサービスです。今後は、局地的豪雨など突発的な気象災害による被害を減らすことを目指しています。 ※「フェーズドアレイ気象レーダ」の予測範囲(関東・関西の一部地域)外については、「気象庁Cバンドレーダー」のデータを利用しています。

サービスにかける想い

予報技術の進化により、気象予報の精度は年々高くなっていますが、その一方で、気象災害による被害がゼロになっているかというと、残念ながらそうではないのが現実です。 毎年のように耳にする、ゲリラ豪雨による人命にかかわる被害に対し、気象精度の向上はもちろんのこと、利用者が危機感を自分事として瞬時に把握することが出来る情報配信が重要と感じていました。どれだけ危険な雨雲が上空に発生しているのかを恐怖を持って直感的に感じ、すぐさま回避行動につなげてもらうような情報を作成し、配信しようと決意し立ち上げたのが、この『3D雨雲ウォッチ』です。 これからも気象災害による被害に遭う方を少なくするため、そして安全な生活を送れるように、様々な研究機関とも協力しながら情報量や精度の向上に努めていきます。

デザインチームより

画面内の対象物に3D表現を用いることで、様々な角度から情報の確認ができるだけでなく、自由度の高い操作性を実現しました。また、色の変化で危険度を表現し、直感的に危険を察知できるようにデザインを工夫しています。これは、ユーザーの現在地に配置されるアバターのレインコートの色にも反映しており、ピンポイントでの危険度の確認に効果を発揮します。ぜひダウンロードして『3D雨雲ウォッチ』の最先端の世界を体感してみてください。

 

母子手帳アプリ『母子モ』サービス担当者インタビュー

 

母子手帳アプリ『母子モ』とは

母子健康手帳の記録から地域の情報配信までを、スマートフォンで簡単にサポートする母子手帳アプリです。妊娠週数や子どもの月齢に応じた、自治体からの子育て支援情報を確認できる機能や、子どもの予防接種の自動スケジューリング機能などの、子育て世帯へのサポートだけでなく、子育てしやすいまちづくりへの貢献が評価され、2015年のサービス開始以来、全国320を超える自治体(2020年11月時点)で採用され、ご利用いただいています。

サービスにかける想いと『母子モ』が目指すこと

母子手帳アプリ『母子モ』は、女性の健康情報サービス『ルナルナ』を活用して妊娠されたユーザーの、妊娠中や出産後は体調や環境の変化が大きく、不安や不便を感じるといった声から生まれたサービスです。インターネットやSNSが発達した現代だからこそ、自治体などの信頼できる情報を最適な時期に届けることによって、保護者の手間を減らしつつ、安心感が得られるアプリになればとの想いから、開発しました。今後は、自治体や医療機関のサービスが、アプリを通じて簡単便利に利用できる新たな機能を開発し提供することで、新たな生活様式にも対応した、安心・安全な子育て支援ができる社会の構築を目指しています。

デザインチームより

『母子モ』は、そのサービスの特性上、公共性の高さを重要視しています。いつでも・どこでも・誰でも使えるように、アクセシビリティ、ユーザービリティの確保に注力し、子育ての多くの悩みを解決できるようにデザインしました。これからも、子育てを頑張る皆様に寄り添えるデザインであり続けます。

 

※アクセシビリティ:情報やサービスへのアクセスのしやすさ
ユーザービリティ:ある製品が、指定された利用者によって、指定された利用の状況下で、指定された目的を達成するために用いられる際の、有効さ、効率及び利用者の満足度の度合い

 

『CLINIC BOARD』サービス担当者インタビュー

 

経営分析サービス『CLINIC BOARD』とは

クリニック(診療所)向けの経営分析・PRM(ペイシェント リレーションシップ マネジメント)※支援システムです。これまで診療報酬請求以外で使われてこなかったオンライン請求用のレセプトファイルをアップロードするだけで、医業収益や患者来院状況(リピート数や新規、年代別来院数など)などから、自動で経営状況の分析が可能です。また、条件を設定し患者の来院履歴を可視化することで、定期的な通院を中断している患者の自動抽出が可能となるため、来院誘導などのフォローが実施でき、患者数の減少に悩むクリニックをサポートしています。

サービスにかける想い

電子カルテ・レセプトコンピューターにも集計機能はありますが、確認したい項目ごとに設定をする必要や、集計しても結果が表形式のため月次や年次での視覚的な比較が難しいことが多くあります。そのため、医師は診療後の空き時間に自身でエクセルなどにデータを入れ込み、グラフ作成をするなど手間をかけて自院の状況を可視化しているケースが多いのが現状です。
診療だけでなく、様々な役割を担う多忙な開業医の先生に対して、経営指標についてはいつでもどこでも簡単に確認できる状態にしておくことで、これまで以上に診療に集中することができ、結果としてクリニック経営の「全体最適化」に貢献できればと考えています。そのため経営管理ツールとしてはシンプルな画面構成やグラフィカルな表現にこだわり、より簡便なUI/UXを目指しています。

 

各サービスの詳細はこちらから

 

ゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』

URL:https://pawr.life-ranger.jp/

 

母子手帳アプリ『母子モ』

URL:https://www.mchh.jp/login

 

経営分析サービス『CLINIC BOARD

URL:https://clinicboard.jp/

職場環境が生活習慣につながる!?

 エムティーアイでは、企業の健康経営®支援サービス「企業向けCARADAパック」を運営し、企業による従業員の健康推進を支援しています。新型コロナウイルス感染症の拡大による職場環境の変化には、コンディション管理機能や、健康経営®に関するオンラインセミナー、eラーニングのコンテンツを新たに開発し、テレワークにより見えづらくなった従業員の健康サポートや課題の解決の一助となるサービスを提供しています。  今回、エムティーアイのCARADA導入サポートチーム部長で、東京商工会議所認定 健康経営アドバイザーである堀口麻奈に、コロナ禍にも通ずる健康経営®について聞きました。     Profile 堀口麻奈 モバイルサービス営業本部...

 エムティーアイでは、企業の健康経営®支援サービス「企業向けCARADAパック」を運営し、企業による従業員の健康推進を支援しています。新型コロナウイルス感染症の拡大による職場環境の変化には、コンディション管理機能や、健康経営®に関するオンラインセミナー、eラーニングのコンテンツを新たに開発し、テレワークにより見えづらくなった従業員の健康サポートや課題の解決の一助となるサービスを提供しています。
 今回、エムティーアイのCARADA導入サポートチーム部長で、東京商工会議所認定 健康経営アドバイザーである堀口麻奈に、コロナ禍にも通ずる健康経営®について聞きました。

 

 

Profile

堀口麻奈

モバイルサービス営業本部 ヘルスケア営業部 オンライン診療導入サポート部 部長 東京商工会議所認定 健康経営アドバイザー
HCD-Net認定 人間中心設計専門家

 

エムティーアイによる調査で明らかとなった、現代の企業が抱える健康経営®の課題

―改めて従業員の健康調査結果について教えてください。

 エムティーアイの健康経営サービスにおいて19社13,000人以上の従業員を調査した結果、地域や老若男女の違いを問わず、パフォーマンスに影響する特徴的な不定愁訴として「イライラ・落ち込み・慢性疲労」の3つが顕著に影響していることがわかりました。そして、これら3つの不定愁訴を抱える従業員には生活習慣に共通点が見受けられました。「昼食をしっかり食べる時間がない」「おにぎりやパンのみなど、主食のみの食事が多い」「睡眠時間が十分でない」というものです。これらの従業員に最大限のパフォーマンスを発揮してもらうには、有休促進や業務時間のコントロール、休憩時間の確保など「英気を養う時間」を企業として戦略的にとらせることが大切です。戦略的に従業員に休息などをとれるようにすることで、睡眠時間や食事時間の確保となりパフォーマンスや、ワークエンゲージメントに強く影響する「イライラ・落ち込み・慢性疲労」という不定愁訴の改善につながると考えています。

―コロナ禍による働き方の変化は、個人のパフォーマンスにも影響するのでしょうか?

 英気を養う時間が不足していると「イライラ・落ち込み・慢性疲労」という症状がでるという傾向があります。現在はコロナ禍ということで、テレワークの推進などにより従業員との日々のコミュニケーション不足が生じたり、具体的な働き方が見えづらかったりすることで「従業員がしっかりと英気を養えてイキイキしているか」ということがわかりにくいなど、マネジメント側の課題が増えています。

―コロナ禍により、テレワークが増えるなか、今後、CARADAが企業の健康経営®のために目指すことは何でしょうか。

 対面でのコミュニケーションが避けられる中で、アプリやWEBなどを活用し従業員の心身の状態やパフォーマンスなどの現状を把握できることが大切だと思います。そこから従業員の変化に早く気づくことができれば、効果的な健康経営施策が打てると考えております。現在、複数の企業の協力のもと新型コロナ前後の働き方の変化に伴う従業員のパフォーマンス変化の調査結果を分析しております。それによりポストコロナの時代の健康経営をどのように進めていったらよいかの気づきが得られればと思っております。

 

【エムティーアイが提案する健康経営の紹介記事はこちらから】
インタビュー記事が日本商工会議所「月間石垣」4月号に掲載されています。 https://ab.jcci.or.jp/article/16016/
※本記事は日本商工会議所が運営するサイト「日商Assist Biz」(通称:日商AB)に掲載された転載記事です。

 

健康経営支援サービス「企業向けCARADAパック」について

企業の健康経営®と従業員の健康をサポートする法人向けサービスです。 従業員の健康診断の結果をデータ化し、受診状況の確認や健康状態を簡単に把握・分析できます。ほかにも、ストレスチェック制度に対応したチェックツールや健康経営サポーターなど、企業の健康増進施策をサポートするサービスを提供しています。 コロナ禍でも活用できる、在宅でも可能なストレッチなどを紹介する健康に関するコラムや、医師や専門家にカラダやココロの悩みをオンラインで相談できる健康相談機能の利用も可能となります。これにより企業は遠隔で従業員のカラダとココロのケアを実施でき、体調の変化があった従業員の早急な把握につながるほか、テレワークによるストレス・不安の軽減や運動不足の解消を図ることで、従業員が安心して仕事に取り組むことのできる環境づくりをサポートすることが可能となります。
詳細はこちらから:https://www.carada.jp/information/business_index_07.html

従業員のパフォーマンスを向上させる健康経営の鍵とは?

 2020年3月日本商工会議所ニュースに、エムティーアイのヘルスケア事業部が行った「8都道府県19社の従業員13,582人の健康調査(2018年6月~2019年8月)」と沖縄県健康長寿課から委託を受けて実施した「沖縄県30社従業員1,803名の健康意識調査(2018年11月~12月)」のデータを基にした分析レポートが掲載されました。  分析レポートの執筆者である堀口麻奈に、ヘルスケア事業部が本研究を行った背景や、当社が運営するヘルスケアサービスブランド「CARADA」を通じて企業、健診機関、健康保険組合、自治体までもつなぎ人々の健康を多方面からサポートする未来像について聞きました。   Profile 堀口麻奈 モバイルサービス営業本部...

 2020年3月日本商工会議所ニュースに、エムティーアイのヘルスケア事業部が行った「8都道府県19社の従業員13,582人の健康調査(2018年6月~2019年8月)」と沖縄県健康長寿課から委託を受けて実施した「沖縄県30社従業員1,803名の健康意識調査(2018年11月~12月)」のデータを基にした分析レポートが掲載されました。
 分析レポートの執筆者である堀口麻奈に、ヘルスケア事業部が本研究を行った背景や、当社が運営するヘルスケアサービスブランド「CARADA」を通じて企業、健診機関、健康保険組合、自治体までもつなぎ人々の健康を多方面からサポートする未来像について聞きました。

 

Profile

堀口麻奈

モバイルサービス営業本部 ヘルスケア営業部 オンライン診療導入サポート部 部長

東京商工会議所認定 健康経営アドバイザー

HCD-Net認定 人間中心設計専門家

 

持続可能な健康経営のためには効果の見える化が重要

―本研究の背景について教えてください

 エムティーアイでは企業の健康経営®と従業員の健康をサポートする法人向けサービス『企業向けCARADAパック』を提供しており、この度、導入いただいた中から8都道府県19社の従業員と、沖縄県健康長寿課から委託を受けて実施した調査の対象となった沖縄県内30社の従業員合わせて15,000人以上を対象とした健康に関する調査を実施し、その結果を基に分析を行いました。
 この分析の元となるデータは『企業向けCARADAパック』を導入いただいた企業の現状分析をするために提供している「パフォーマンス分析レポート」を作成する際に行っている「健康調査アンケート」のデータと、沖縄県健康長寿課から委託を受け実施した「沖縄で働く1,803名の従業員と30社の管理者の大規模な健康調査」です。

 

―「パフォーマンス分析レポート」はどのようなものですか?

 『企業向けCARADAパック』を導入いただいた企業に提供している「パフォーマンス分析レポート」は健康経営をコストではなく、従業員が能力を最大限発揮できるようにするための投資と捉えていただくために提供しています。健康経営を経営戦略の一環として機能させるためには、健康経営に対してどの程度投資すべきか、またその投資対効果を評価するための指標が必要で、それが無いと経営判断が困難です。
 そこで我々は、健康経営の効果を評価する指標の一つとしてプレゼンティズムに着目しました。プレゼンティズムとは、従業員が何らかの理由で心身共に不調を抱え、出勤していてもパフォーマンスが低下してしまっている状態です。我々はプレゼンティズムを「パフォーマンス」と呼んでいます。パフォーマンスに重点を置いて分析していくことで、従業員のどのような生活習慣や不定愁訴がパフォーマンスの低下を招きやすいのか分析するために「健康調査アンケート」を行い、そのアンケートデータの分析結果を「パフォーマンス分析レポート」として企業に提供しています。
 例えば、社内で「目の疲れ」を訴える人が一番多いとしてもそれがパフォーマンスの低下と関係が薄い場合には、目の疲れ対策に力を入れてもパフォーマンスの向上には繋がりません。
 企業が健康経営を通じて従業員の能力を最大限発揮できるようにするためには、まず現状分析を行って従業員のパフォーマンスが下がる要因となる課題を見極めることが重要です。パフォーマンスの低下に繋がる生活習慣や不調を見つけ出し、そこに重点を置いて改善策を取ればより効率的にパフォーマンス向上が見込めます。
 「パフォーマンス分析レポート」で現状の課題・パフォーマンスの低下につながる課題を見つけ、その課題に対して施策を行うことで、“何から手をつければ良いかわからない”“場当たり的に健康グッズを配ったり、イベントを行ってみたりしたものの効果がわからない”という状態に陥らず、従業員のパフォーマンス向上を見込める施策の実行・効果検証が可能となります。

 

従業員のパフォーマンスを下げる職場環境、生活習慣や不調とは?

―分析の結果わかったことを教えてください

 今回、『企業向けCARADAパック』を導入いただいている企業、また沖縄県健康長寿課から委託されアンケートを実施した企業の「健康調査アンケート」のデータを分析することで、パフォーマンスの低下につながる生活習慣や不調に特徴があることがわかり、日本商工会議所ニュースにその分析結果レポートを寄稿しました。
 “沖縄県の人は飲酒量が多い” “車社会の県の人は全然歩かない”などといった生活習慣に関する地域性がありますが、実際に調査データを見てみると、同じ地域であっても企業ごとに従業員の健康経営の取組みに力を入れているか否かで生活習慣に違いが表れていました。また、同じ企業内でも営業職や事務職などの職種の違いによっても大きな違いがあることがわかりました。
 もちろん地域ごとに食生活の違いなどはありますが、生活習慣に関しては地域ごとの差異より、職場ごとの差異が大きいことが明らかになりました。だからこそ、職場を変えれば従業員のパフォーマンスは変えることができるということを結論づけました。
 また、地域や老若男女の違いを問わず、パフォーマンスに影響する特徴的な不定愁訴として挙げられるのはストレスに関連するもので「イライラする」「落ち込む」「だるい」の3つがあります。
 そして、これら3つの不定愁訴を抱える従業員には生活習慣に共通点が見受けられました。「昼食をしっかり食べる時間がない」「おにぎりやパンのみなど、主食のみの食事が多い」「睡眠時間が十分でない」というものです。
 「昼食が主食のみ」となってしまう人の働き方を実際に聞いてみると、例えば販売職や接客業の方は休憩時間に広さの限られたバックヤードで立ったまま昼食を食べなければならないため、食べられるものが主食に偏ったり、休憩中にお客さんが来てしまい、対応しなければならないためお菓子類で済ませてしまうなどの状況が見受けられました。また睡眠時間が短い人は残業時間が長い人も多く、帰宅時間が遅くなることで寝る時間も遅くなってしまう悪循環に陥っていることが見受けられました。
 そのような勤務状況が続くことで、「イライラする」「落ち込む」「だるい」といったストレス性の不定愁訴に繋がり、パフォーマンスが下がってしまう原因ともなります。
 このような従業員のパフォーマンスの低下に繋がる働き方は「休憩時間を十分に取る」「業務量をコントロールし、残業時間を減らす」など働き方の環境を変えることでコントロールができる問題です。これらの不定愁訴と生活習慣は従業員のパフォーマンスだけでなく職場の一体感、仕事への熱意とも関連があります。したがって休憩時間の確保、有給休暇取得の促進、長時間労働の是正は従業員のパフォーマンス、職場の一体感、仕事への熱意向上といった会社の土台作りに置いて非常にコストパフォーマンスの良い施策となります。制度だけを作ってもなかなか活用されないので、企業が力強く推進することで初めて実現され効果につながっていきます。
 健康経営を行おうと思うと、運動会をやろう、社食を用意しようなどと大がかりな施策を新たに取り入れることを考えがちですが、まずは自社の現状分析を行い、働く環境に課題がある場合にはその環境を整えることがパフォーマンスの向上に繋がる健康経営の第一歩です。

 

企業・健診機関・健保・薬局・自治体をつないで人々の健康を支援

―「CARADA」では今後どのように人々の健康増進に取り組みますか?

 当社のヘルスケアサービスブランドである「CARADA」は、自分の健診データや歩数データなどPHR(歩数や睡眠などの個人の健康情報データ。パーソナルヘルスレコード)を共有したい人や機関に本人の判断で共有でき、活用できるプラットフォームになっていくことを目指しています。
 例えば、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、病院に行くことを控えている人がオンライン診療などを受診する際に自身の健康診断結果データを医師に渡すことが可能となれば、その情報は医師にとって有効な情報となり得ます。テレワークなどで運動不足や生活リズムの乱れが気になる場合など、自分のPHRを家族や友人、トレーナーなどと共有することで生活習慣病予防にも役立つかもしれません。
 また、一方で「CARADA」は個人の健康を支える社会(企業、健診機関、健保、薬局、医療機関、自治体)にも、それぞれの目的に役立てるようなサービスを目指しています。
 例えば、企業には「健康経営」、健診機関には「検診の勧奨や健診データを使った新しい提供価値の創出」、健康保険組合には「被扶養者へのアプローチ」、薬局には「かかりつけ薬局の支援」、医療機関には「新しい患者とのつながりによる価値創出」などです。

 今後も「CARADA」は、今回日本商工会議所ニュースに掲載された企業の健康経営支援に留まらず、健診機関、健康保険組合、薬局、医療機関、そして自治体までもつなぐことで人々が心身ともに健康で豊かな生活を実現できるよう取り組んでいきます。

 

日本商工会議所発行 会議所ニュースに掲載の【データから読み解く「持続可能な健康経営」】は下記PDFよりご覧いただけます。

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