『ルナルナ ベビー』、妊娠うつ・産後うつの予防を目指しメンタルケア機能を追加!

 株式会社エムティーアイが運営する、妊娠中・育児中のママ向け情報配信アプリ『ルナルナ ベビー』は、妊娠中や育児中の母親が抱える心の不調をサポートする「メンタルケア機能」を新たに追加し、9月15日(木)より本格的に提供を開始します。  本機能は、質問に答えることで自身の精神状態を可視化する「メンタルチェック(エジンバラ質問票※1)」や、妊産婦のメンタルヘルスを学べる「プレママスクール」など、妊娠中や産後のココロの不調に対して、正しい知識を学ぶことで自身で適切に対処したり、一人で抱え込まず相談するなどのアクションを起こせるようサポートします。 ◆妊娠うつ・産後うつの予防に向けて、『ルナルナ...

 株式会社エムティーアイが運営する、妊娠中・育児中のママ向け情報配信アプリ『ルナルナ ベビー』は、妊娠中や育児中の母親が抱える心の不調をサポートする「メンタルケア機能」を新たに追加し、9月15日(木)より本格的に提供を開始します。
 本機能は、質問に答えることで自身の精神状態を可視化する「メンタルチェック(エジンバラ質問票※1)」や、妊産婦のメンタルヘルスを学べる「プレママスクール」など、妊娠中や産後のココロの不調に対して、正しい知識を学ぶことで自身で適切に対処したり、一人で抱え込まず相談するなどのアクションを起こせるようサポートします。

◆妊娠うつ・産後うつの予防に向けて、『ルナルナ ベビー』に「メンタルケア機能」を追加!

 女性の約12人に1人が一生のうち1度はうつ病に罹ると言われており、特に妊娠中や産後はとりわけうつ病が起こりやすく2、大学病院の産婦人科に通院している妊産婦のうつ発症率は約5%と言われています3
 このような背景を受け『ルナルナ ベビー』では、2019年より東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野の西大輔教授らのグループが実施する「全自動化インターネット認知行動療法による妊娠うつ病・産後うつ病の予防」の研究に協力しています。
 同研究では、東京大学大学院が開発したインターネット認知行動療法(以下、iCBT)のプログラムを『ルナルナ ベビー』へ導入し、妊娠うつ病・産後うつ病の予防効果を評価しました。すべての対象者にiCBTの効果があるとは言えませんでしたが、妊娠16~20週の時点で軽度のうつ症状や精神的苦痛がある人においては、妊娠中・産後のうつ病の予防効果が認められたため、iCBTによって妊娠中・産後のうつ病を予防できる可能性が示されました4
 この結果を受け『ルナルナ ベビー』では、アプリ内でメンタルチェックやメンタルヘルスケアの知識を学べる「メンタルケア機能」を追加します。

◆妊産婦に寄り添った機能追加で、安心して子どもを産み育てられる環境づくりをサポート!

 今回、『ルナルナ ベビー』に追加された「メンタルケア機能」は、過去7日間までの自身の気分などについての質問に答えることで、現在の精神状態を数値化し、点数に合わせたアドバイスが確認できる「メンタルチェック(エジンバラ質問票)」や、妊娠16週から読むことのできるメンタルコラム「プレママスクール」、妊産婦のメンタルヘルスケアの重要性や対処方法などの知識を学べるコラム「妊産婦メンタルヘルスについて」などのコンテンツを提供します。
 妊娠中や産後は、ホルモンの変動や生活が大きく変わることでストレスとなるなど、メンタルヘルスに不調を抱えやすくなります。本機能を活用し、自身の精神状態を可視化し把握することで、一人で悩まず相談できるきっかけ作りや、メンタルヘルスケアに関する正しい知識、不安になったり落ち込んだ時の対処方法を学び、妊娠中や産後のココロの不調と向き合いコントロールできるようサポートします。

 

<メンタルケア機能について>

  • メンタルチェック(エジンバラ質問票):過去7日間までの自身の気分について、10項目の質問に回答。現在のココロの状態を点数で示し、点数に合わせたアドバイスも表示します。
  • メンタルコラム:
    【プレママスクール】
    東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野の西大輔教授の執筆したコラム。不安や悲しくなるなど感情の役割や、ストレスを感じているときの状況の整理の方法、心配や落ち込みなどネガティブな思考になっている際に、落ち着きを取り戻すためのマインドフルネスの方法など、ココロの状態や悩みに対する対処法が学べます。妊娠16週目からコラムが解放され、コラムを読んだ1週間後に次のコラムが読めます。(全6回)
    【妊産婦メンタルヘルスについて】
    東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野の西大輔教授による、妊産婦のメンタルヘルスの重要性や対処方法について学べるコラム。
  • 母子相談窓口の案内

≪愛媛大学大学院 産科婦人科学 教授 杉山 隆先生のコメント≫
 妊娠・出産という一大イベントの経験は、お母さんにとって妊娠中のみならず特に産後における心身への負担が大きいものとなります。ご自身のホルモン状態も大きく変化する中、育児に対する不安や心配が加わり、知らず知らずのうちに精神的ストレスがかかります。その結果、不眠や食欲低下といった症状が生じ得ますが、最近の核家族化の中、そのような症状が見過ごされ、産後うつになる可能性があります。産後うつはどなたも発症しうる疾患であるということを知っておいてください。
 本アプリの新しい機能である「メンタルケア機能」は、きっと妊産婦さんの知らず知らずの変化をご自身で気づいていただけるきっかけになるとともに良い方向に導いてくれます。
 ぜひともご利用ください。

 

 『ルナルナ ベビー』は今後も、妊産婦の課題に対し様々なサポートを実施することで、安心して子どもを産み育てることのできる環境づくりに貢献できるサービスとして発展していきます。

 

サービス名:ルナルナ ベビー
月額料金:無料
対応OS:iOS 13.0以上、 Android 7.0以上
アクセス方法:App Store、Google Playで『ルナルナ ベビー』で検索、
または https://sp.lnln.jp/brand/services/lnln_services (パソコン)、https://sp.lnln.jp/top/ngtop/pregnant (スマートフォン)にアクセス

 

  

※1:エジンバラ産後うつ病自己評価票スコア(EPDSスコア):周産期のうつ病のスクリーニングを目的として使用される自記式質問紙 EPDSスコアを施行しただけでは産周期のうつ病診断をすることはできず、診断には医師による直接の診断面接が必要となります
※2:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」:妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-001.html
※3:Kitamura T, Yoshida K, Okano T, Kinoshita K, Hayashi M, Toyoda N, et al. Multicentre prospective study of perinatal depression in Japan: incidence and correlates of antenatal and postnatal depression. Archives of women’s mental health. 2006;9(3):121-30.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16547826/
※4:「全自動化インターネット認知行動療法による妊娠うつ病・産後うつ病の予防」の研究成果について
「Psychiatry and Clinical Neurosciences」に掲載:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/pcn.13458


※『ルナルナ』は株式会社エムティーアイの登録商標です。
※Google Play、Androidは、Google LLC.の商標または登録商標です。
※iOS は、米国およびその他の国におけるCisco社の商標または登録商標です。
※App Storeは、Apple Inc.のサービスマークです。

 

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『ルナルナ』が協力する、東京大学の研究で開発したインターネット認知行動療法が妊娠中期に軽度のうつ症状がある妊婦に対し、有効である可能性が明らかに

 株式会社エムティーアイが運営する、妊娠・出産・育児に関する悩みをママ同士で相談できるアプリ『ルナルナ ベビー』は、2019年11月より東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野の西大輔教授らのグループが実施する「全自動化インターネット認知行動療法による妊娠うつ病・産後うつ病の予防」(以下、「本研究」)に協力しており、本研究の成果(以下、「本論文」)が「Psychiatry...

 株式会社エムティーアイが運営する、妊娠・出産・育児に関する悩みをママ同士で相談できるアプリ『ルナルナ ベビー』は、2019年11月より東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野の西大輔教授らのグループが実施する「全自動化インターネット認知行動療法による妊娠うつ病・産後うつ病の予防」(以下、「本研究」)に協力しており、本研究の成果(以下、「本論文」)が「Psychiatry and Clinical Neurosciences」に掲載されました(日本時間 2022年8月12日公開)。
 本研究では、東京大学大学院が開発したインターネット認知行動療法(以下、「iCBT」)のプログラムを『ルナルナ ベビー』へ導入し、妊娠うつ病・産後うつ病の予防効果を評価しました。すべての対象者にiCBTの効果があるとは言えませんでしたが、妊娠16週から20週の時点で軽度のうつ症状や精神的苦痛がある人においては、妊娠中・産後のうつ病予防効果が認められたため、iCBTによって妊娠中・産後のうつ病を予防できる可能性が示されました。

 

【本論文のポイント】

  • 妊娠16週から20週の人を対象に、iCBT群1(2,509人)と対照群2(2,508人)とで、妊娠中・産後のうつ病の発症に違いがあるかを調べた結果、両群に有意な差は認められませんでした。
  • 妊娠16週から20週の時点で、精神的苦痛を測定する質問紙K63の得点が5点から8点だった人に関しては、iCBT群の方がうつ病を発症する人が少なく、うつ病発症予防効果が認められました。
  • 軽度のうつ症状や精神的苦痛を感じている妊娠中期の妊婦に対して、iCBTのプログラムが有効である可能性があります。

【本研究の背景・目的】
 妊娠中・産後のうつ病は母子双方に与える影響が大きく、妊娠期からの予防が望まれます。対面での専門家による予防介入は人的資源の観点から容易ではなく、iCBTに期待が集まっていましたが、これまで妊娠中・産後のインターネット認知行動療法に関してはエビデンスが不足していました。
 そこで本研究では、全6回(1回あたり5分から10分)で完了する、妊婦向けのiCBTプログラムを開発し、妊娠中・産後のうつ病予防効果を検討することを目的としました。

【本研究の成果と意義】
 本研究に参加の意思を示した5,128人の妊娠16週から20週の人のうち、過去1カ月にうつ病を経験した人とこれまでに双極性障害4を経験した人を除外した5,017人に参加してもらいました。研究参加者をiCBT群(2,509人)と対照群(2,508人)にランダムに割り付け、妊娠32週時点と産後3カ月時点にうつ病を発症しているかどうかを調べました。
 研究の結果、iCBT群では59人(2.35%)、対照群では73人(2.91%)の人がうつ病を発症しました。両群に有意な差は認められませんでした(ハザード比0.85、95%信頼区間0.61-1.20, p=0.362)。
 一方、妊娠16週から20週の時点で精神的苦痛を測定する質問紙K63の得点が5点から8点だった人(iCBT群732人、対照群735人)に関しては、iCBT群の方がうつ病を発症する人が少なく(iCBT群10人、対照群28人)、うつ病発症予防効果が認められました(ハザード比0.38、95%信頼区間0.19-0.79, p=0.009)。
 本研究は、軽度のうつ症状や精神的苦痛を感じている妊娠中期の妊婦に対して、本プログラムが有効である可能性を示しています。しかし、全体では両群に差が認められていないこと、iCBT群の2,509人のうち全6回のプログラムを完遂した人は37.2%であったことなど、有効性と実装の両方に限界があり、実装においてはこれらの点に注意する必要があります。

※1 iCBT群:研究参加者のうちインターネット認知行動療法を提供した群。
※2 対照群:研究参加者のうち何も行わなかった群。
※3質問紙K6:精神的苦痛を測定する6項目の自己記入式質問紙。複数のカットオフ値があるが、5点以上を軽度の苦痛、9点以上を中等度の苦痛、13点以上を重度の苦痛とする考え方がある。
※4 双極性障害:気分が高まったり活動的になる躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返す病気。

 

東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野 西大輔教授のコメント
 本研究は、軽度の精神的苦痛を感じている妊娠中期の妊婦さんが、インターネット認知行動療法を活用することで妊娠中・産後のうつ病を予防できる可能性を示しています。しかし妊婦さん全員に効果があったわけではありませんので、サービスなどに実装する際にはその点に留意する必要があります。精神的不調を感じられた場合はかかりつけの産婦人科や医療機関、公的な相談窓口へのご相談もご検討ください。

 

【掲載論文情報】

  • 掲載雑誌:Psychiatry and Clinical Neurosciences
  • 論文タイトル:The preventive effect of internet-based cognitive behavioral therapy for prevention of depression during pregnancy and in the postpartum period (iPDP): a large scale randomized controlled trial
  • 著者:Daisuke Nishi, Kotaro Imamura, Kazuhiro Watanabe, Erika Obikane, Natsu Sasaki, Naonori Yasuma, Yuki Sekiya, Yutaka Matsuyama, Norito Kawakami

★論文はこちら: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/pcn.13458

 

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ルナルナ おくすり便 利用方法

スマホでオンライン診療からピル処方まで『ルナルナ おくすり便』の提供開始!

 株式会社エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』は、オンライン診療と低用量ピル(以下、「ピル」)の処方を受けられる※1プラットフォームサービス『ルナルナ...

 株式会社エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』は、オンライン診療と低用量ピル(以下、「ピル」)の処方を受けられる1プラットフォームサービス『ルナルナ おくすり便』の提供を本格的に開始します。
 『ルナルナ おくすり便』は、医師とのオンライン診療からピルの処方までをスマートフォンで完結できる、医療機関と利用者をつなぐプラットフォームサービスです。ライフステージごとに寄り添った女性のトータルサポートを実施する『ルナルナ』の強みを生かし、ピルという選択肢を身近にするだけでなく、利用者と医療機関をつなぐ架け橋として、婦人科医療へのアクセスビリティ向上への貢献を目指します。

ルナルナ おくすり便 利用方法

◆「ピル」という選択肢を増やし、もっと身近にもっと安心に医療とつなぐ『ルナルナ おくすり便』

 『ルナルナ』は2000年のサービス開始以来、生理日管理から妊活・妊娠・出産、ピルの服薬支援や医療機関と連携した受診サポートサービスの提供など、女性のライフステージごとの様々な不安や悩みの改善を支援しています。20年以上にわたり女性に寄り添ってきたなかで、日本人女性の婦人科受診へのハードルの高さと、それにより医療の恩恵にあやかれずに我慢やつらい想いをしている人も多いと感じています。
 『ルナルナ』では、『ルナルナ おくすり便』の提供開始を通じてピル服用を身近にするだけでなく、月経にまつわるさまざまな悩みを改善するため、医療機関を受診し薬の処方をはじめ、症状に合わせた治療法・対処法を選択肢として持つことができるよう、婦人科医療との架け橋になることで、女性が生き生きと自分らしく生活できるようトータルサポートします。

◆『ルナルナ』だからできる安心のサポートで、日々の生活をもっと快適にもっと自分らしく!ルナルナ おくすり便 TOP画像

 “女性らしい身体づくり”や“妊娠の準備”などの役割を持つ女性ホルモンですが、年齢によって分泌量の変動があり、女性の心身にさまざまな影響を与えています。ピルは女性ホルモンをコントロールすることで避妊や、月経によるココロとカラダの負担を和らげ、日々の生活を快適に過ごすために大きな役割を果たしてくれます。
 『ルナルナ おくすり便』では、医師によるオンライン診療からピルの処方・決済・薬の定期配送までをスマートフォンひとつで完結できるプラットフォームサービスです。オンライン診療により隙間時間などを使って簡単に診療を受けられるだけでなく、医師の診療はビデオ通話を活用し対面でピル服用の不安や気になることを相談できるほか、続けやすい価格2により安心して無理なく継続して利用が可能です。
 また、利用者は『ルナルナ』の「ピル(OC/LEP)モード3」で飲み忘れ防止のリマインドやピルの服薬状況を記録したり、副反応や体調の変化があった際に婦人科受診する場合は、記録したデータを医師に提示できる機能「ルナルナ メディコ4」を活用し、より個人の状況にあった診療が受けられるなど、様々な状況に合わせた『ルナルナ』のサービスで、ピルの服用を安心かつ身近に利用できるようトータルサポートします。

 

★『ルナルナ おくすり便』キャンペーン実施中!5
『ルナルナ おくすり便』では、本格提供開始を記念してキャンペーンを実施しています。
期間 2022年7月14日(木)から2022年8月31日(水)
詳細 https://okusuri.lnln.jp/lp/twitterpresent202207

 

 『ルナルナ』は今後も、女性の揺らぎに寄り添い、あらゆる女性たちが、より生きやすく、暮らしやすく、働きやすい社会を目指し、すべての女性をサポートできるサービスへと発展していきます。

 

サービス名:ルナルナ おくすり便
月額料金:アプリダウンロード無料、ピル1シート2,937円(税込・送料込)
※初回のみ診療料1,500円(税込)がかかります。
※価格は医療機関による見込み金額のため変動する可能性があります。
※『ルナルナ おくすり便』は、医療機関とユーザーとの間でのオンライン診療を実現するプラットフォームです。実際の診療・薬剤の処方と発送は医療機関および医師が行います。
対応OS:iOS 14.0以上、 Android 9.0以上
アクセス方法:App Store、Google Playで『ルナルナ おくすり便』で検索、
または https://sp.lnln.jp/brand/services/lnln_services (パソコン)、https://bit.ly/3RBREOj(スマートフォン)にアクセス

 

★『ルナルナ』について★
ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス。
生理日管理をはじめ、妊活・妊娠・出産から、ピルの服薬や医療機関の受診支援まで、女性の健康全般をサポートします。アプリの累計ダウンロード数は1,800万以上(2022年2月時点)で、蓄積されたビッグデータを用いて、独自の予測アルゴリズムを確立し、より精度の高い排卵日予測も可能です。
2020年11月には20周年を迎えたことを機に、教育プロジェクト「FEMCATION6」を開始。年齢や性別を問わず誰もが女性のカラダやココロについて正しく知り、理解しあうことを目的とした学びの場を創出することで、社会全体で寄り添いあえる環境づくりを目指します。

  

※1:診察の結果によっては、ピルの処方を受けられない場合があります。
※2:価格は医療機関による見込み金額のため、変動する可能性があります。
※3:『ルナルナ』の「ピル(OC/LEP)モード」の利用は、別途『ルナルナ』のダウンロードが必要です。
※4:「ルナルナ メディコ」は、『ルナルナ』に記録した生理日やピル(OC/LEP)の服薬時の体調などのデータを、患者同意のもと導入先の産婦人科の診察時に医師に提示できるシステム。利用には、「ルナルナ メディコ」導入の産婦人科での受診が必要です。
『ルナルナ おくすり便』にて診察する医療機関が、「ルナルナ メディコ」を導入していない場合は利用できません。
「ルナルナ メディコ」の利用には、別途『ルナルナ』のダウンロードが必要です。
※5:キャンペーンは予告なしに終了する可能性があります。
※6:「FEMCATION」は、FEMALE(女性)とEDUCATION(教育)を掛け合わせた造語です。

※『ルナルナ』「ルナルナ メディコ」「FEMCATION」は株式会社エムティーアイの登録商標です。
※Google Play、Androidは、Google LLC.の商標または登録商標です。
※iOS は、米国およびその他の国におけるCisco社の商標または登録商標です。
※App Storeは、Apple Inc.のサービスマークです。

 

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国立成育医療研究センターと『ルナルナ』が、 新型コロナウイルス感染症の流行や新型コロナワクチンによる女性ヘルスケアへの影響に関する共同研究を開始!

             国立成育医療研究センター(東京都世田谷区、理事長:五十嵐 隆)社会医学研究部 森崎 菜穂部長と梅澤...

 

 

 

 

 

 

 国立成育医療研究センター(東京都世田谷区、理事長:五十嵐 隆)社会医学研究部 森崎 菜穂部長と梅澤 明弘研究所長、再生医療研究センターの細谷 聡史研究員らのグループと、女性の健康情報サービス『ルナルナ』を運営する株式会社エムティーアイ(東京都新宿区、代表取締役社長:前多 俊宏、以下「エムティーアイ」)は、『ルナルナ』アプリを用いて、環境が月経周期に及ぼす影響について共同研究を開始します。
 本研究では、まず『ルナルナ』アプリのユーザーに新型コロナワクチン接種に関するアンケートを行います。そのアンケートより得られた新型コロナワクチンに関する接種時期や副反応などの情報と、『ルナルナ』アプリ内にすでに保有されている月経周期や基礎体温などの月経に関わるユーザーデータを活用して、新型コロナワクチン接種と月経の異常との関連を調査します。本研究では、女性ヘルスケアの観点から新型コロナワクチン接種と月経の異常に関する正しい疫学的情報を社会に提供することを目的としています。

【研究の背景】

 一般的に月経の周期は多少の変動もありますが25~38日が正常範囲と言われています。しかし、過度なダイエットや心理的ストレスといった様々な要因が影響し、その正常な周期が乱れてしまうことが知られています。2020年頃からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって、新型コロナウイルスへの罹患や、さらには行動制限、移動制限(近親者・親戚との離別)、就業状態の変化、気分転換の機会の減少などの環境の変化がストレスとなり月経周期に影響を及ぼしている可能性が指摘されていました。そういった社会情勢の変化の中で生じた新たな環境要因の1つとして新型コロナワクチン接種も挙げられ、すでに諸外国では新型コロナワクチン接種の副反応の1つとして月経の異常(月経不順や不正出血など)が報告されております (出典:Male V. Menstrual changes after covid-19 vaccination. BMJ. 2021;374:n2211.)。しかしながら現在までに新型コロナワクチン接種と月経の異常について詳しく調べた研究は少なく、どのくらいの頻度で起こるのか、起こった場合いつまで続くのか、どのような人に起こりやすいのか等については未だにわかっておりません。
 そこで本研究では、女性ヘルスケアに関わるビッグデータ活用のノウハウや多くの知見を持つエムティーアイと、様々な女性ヘルスケアに関する疫学研究の実績のある国立成育医療研究センター研究所の社会医学研究部 森崎 菜穂部長らのグループがチームとなり、新型コロナワクチン接種が女性ヘルスケアに及ぼす影響を調査し、新型コロナワクチン接種に関する正しい疫学的情報を社会に提供することを目的として研究を開始します。

【研究のポイント・目的】

  • エムティーアイと国立成育医療研究センターで構成されるチームが、『ルナルナ』に登録されている月経に関するビッグデータと、新型コロナウイルスへの罹患や新型コロナワクチン接種に関する大規模なアンケート結果を解析します。

  • 新型コロナワクチン接種と月経の異常に関して疫学的関連性の有無を解明し、新型コロナワクチン接種後の月経の異常について社会的不安解消の一助となることを目指します。

  • 女性ヘルスケアをサポートする立場から、新型コロナワクチン接種の副反応に関する正しい知識と正しい接種行動に繋がる情報を社会へ提供することを目指します。

  • 『ルナルナ』ユーザーの新型コロナワクチン接種後の副反応の程度や過去の病歴などのデータも集積し、どのような人にワクチン接種後の月経の異常が起こりやすいのかについても明らかにすることを目指します。

  • 本研究により『ルナルナ』を用いた新型コロナワクチン接種と月経の異常に関する疫学的調査の調査研究基盤を構築することで、今後新たに開発されうる新規の治療薬やワクチンなどと女性ヘルスケアへの影響との関連性の調査へ応用可能となることが期待されます。

 なお、本研究で取得されるデータについては、研究倫理について適切な審査を経た上で、量や質に関して一定基準を満たした匿名化処理済みのデータを用い、国立成育医療研究センターとエムティーアイで統計解析、結果解釈、成果公開などを行います。

【研究の参加方法】

研究の名称:『ルナルナ』アプリを用いた環境要因と月経異常との関連に関する研究
参加対象者:『ルナルナ』アプリ(一般ステージ、妊娠希望ステージ)及び『ルナルナ 体温ノート』にユーザー登録をしている女性の方
参加方法:『ルナルナ』アプリまたは『ルナルナ 体温ノート』を開く > メニュー > お知らせ より参加

 

≪国立成育医療研究センター 細谷 聡史からのコメント≫

 新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックが始まってからすでに2年以上が経過しました。このパンデミックに対抗する手段として新型コロナワクチンが開発され、日本では2021年2月に大規模接種が開始されて以降、2022年4月の時点では人口のおよそ8割の方が2回目までのワクチン接種を完了しております。このように新型コロナワクチン接種が進む中で、接種後に月経の異常を経験される方がいらっしゃることがわかってきました。このような情報は海外からの報告のみならず身近なSNS上でも散見され、新型コロナワクチン接種に対する社会的な不安が存在していることが想起されます。しかしながらこれまで新型コロナワクチン接種と月経の異常について詳しく調べた研究は少なく、その関連性はいまだによくわかっておりません。本研究では新型コロナワクチン接種と月経の異常との関連性について調査・解析を行うことで、正しい疫学的情報を社会へ提供するとともに、社会的不安を解消し新型コロナワクチン接種における正確な副反応の理解と正しい接種行動への判断材料となることを目的としております。皆様の本研究へのご協力をお待ちしております。

 

◆国立成育医療研究センターについて◆
病院と研究所が一体となり、健全な次世代を育成するための医療と研究を推進することを理念としています。国立成育医療研究センター病院は、日本で最大規模の小児・周産期・産科・母性医療を専門とする病院です(病床数:490床、外来(一日平均)約1000名)。胎児にはじまり、新生児、乳児、幼児、学童、思春期、大人へと成長・発達し、次の世代を育む過程を、総合的かつ継続的に診る医療=「成育医療」を行っています。また、病因・病態の解明や克服のための研究を行うとともに、健全な次世代を育むための社会の在り方について提言しています。

 

◆ルナルナについて◆

ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス。蓄積されている利用者のデータを用いることで、独自の予測アルゴリズムを確立し、より精度の高い排卵日予測を行っています。ダウンロード数は1,800万以上(2022年2月時点)で、年間約28万人の妊娠報告があるなど、多くの女性の妊娠をサポートしています。

※2021年1月1日から12月31日までに、『ルナルナ』各サービス内で「妊娠中ステージ」に切り替わり、一定期間以上の継続が認められた回数

 

 

報道関係の方からのお問い合わせ先

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
企画戦略局 広報企画室 近藤・村上
TEL: 03-3416-0181(代表)  E-mail: koho@ncchd.go.jp



株式会社エムティーアイ 広報室
TEL: 03-5333-6755  FAX: 03-3320-0189
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「PHRサービス事業協会(仮称)」への参画と、新団体設立宣言に関するお知らせ

 エムティーアイ(以下、当社)は、PHR(Personal Health Record※)サービス事業を展開する企業とともに「PHRサービス事業協会(仮称、以下:本協会)」に参画し、本協会の設立を目指し、「PHRサービス事業協会(仮称)」設立宣言を6月16日(木)に行いました。    本協会は、国民が安全かつ簡便にPHRを活用して、個人に最適化された医療やヘルスケアサービスを享受できるよう、情報の可視化や行動変容、医療従事者との共有等の商品・サービスを提供するPHRサービス事業者による団体設立をし、多様なステークホルダー間の協調を促進し、PHRサービス産業の発展を通じて、国民の健康寿命の延伸や豊かで幸福な生活(Well-being)に貢献を目指すものです。   当社は、アプリの累計DL数1800万以上(2022年2月時点)を誇る女性の健康情報サービス『ルナルナ』や、企業・薬局・健診機関などと連携し健康課題の解決や健康寿命の延伸、健康維持・増進などを支援する『CARADA』シリーズ、またグループ会社が提供する、子育て世代の“不安や負担”を軽減し安心で簡便な子育て社会を地域と共創する母子手帳アプリ『母子モ』など、あらゆる世代の健康をサポートするサービスを提供しています。  当社では、利用者が安心かつ安全・簡単に自身のPHRを活用できるような仕組みを構築できれば、より個人の状況に寄り添った健康増進や医療の提供にもつながると考え、PHRサービスを提供する企業としてのノウハウと知見を生かし、事業者各社と連携し、PHRを利活用するサービス開発をスピーディーかつ容易に実現し、利用者同意のもと、セキュアにPHRデータの受け渡しを行える仕組みの構築を目指します。 ★「PHRサービス事業協会(仮称)」を設立についてはこちら:https://www.meti.go.jp/press/2022/06/20220620005/20220620005.html   ※1...

 エムティーアイ(以下、当社)は、PHR(Personal Health Record※)サービス事業を展開する企業とともに「PHRサービス事業協会(仮称、以下:本協会)」に参画し、本協会の設立を目指し、「PHRサービス事業協会(仮称)」設立宣言を6月16日(木)に行いました。

 

 本協会は、国民が安全かつ簡便にPHRを活用して、個人に最適化された医療やヘルスケアサービスを享受できるよう、情報の可視化や行動変容、医療従事者との共有等の商品・サービスを提供するPHRサービス事業者による団体設立をし、多様なステークホルダー間の協調を促進し、PHRサービス産業の発展を通じて、国民の健康寿命の延伸や豊かで幸福な生活(Well-being)に貢献を目指すものです。 
 当社は、アプリの累計DL数1800万以上(2022年2月時点)を誇る女性の健康情報サービス『ルナルナ』や、企業・薬局・健診機関などと連携し健康課題の解決や健康寿命の延伸、健康維持・増進などを支援する『CARADA』シリーズ、またグループ会社が提供する、子育て世代の“不安や負担”を軽減し安心で簡便な子育て社会を地域と共創する母子手帳アプリ『母子モ』など、あらゆる世代の健康をサポートするサービスを提供しています。
 当社では、利用者が安心かつ安全・簡単に自身のPHRを活用できるような仕組みを構築できれば、より個人の状況に寄り添った健康増進や医療の提供にもつながると考え、PHRサービスを提供する企業としてのノウハウと知見を生かし、事業者各社と連携し、PHRを利活用するサービス開発をスピーディーかつ容易に実現し、利用者同意のもと、セキュアにPHRデータの受け渡しを行える仕組みの構築を目指します。

★「PHRサービス事業協会(仮称)」を設立についてはこちら:https://www.meti.go.jp/press/2022/06/20220620005/20220620005.html

 

※1 Personal Health Record の略で、生涯にわたる個人の保健医療情報(健診(検診)情報、予防接種歴、 薬剤情報、検査結果等診療関連情報及び個人が自ら日々測定するバイタル等)。

 

 

 

エムティーアイの『ルナルナ』と武田薬品が希少疾患の疾患啓発で連携を開始

                株式会社エムティーアイ(以下「エムティーアイ」)と、武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)は、エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』および女性と医師をつなぐサポートツール「ルナルナ...

 

 

 

 

 

 

 

 

株式会社エムティーアイ(以下「エムティーアイ」)と、武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)は、エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』および女性と医師をつなぐサポートツール「ルナルナ メディコ」を活用したフォン・ヴィレブランド病の疾患啓発における連携を開始しましたのでお知らせします。

 

遺伝性の血液疾患の1種であるフォン・ヴィレブランド病(以下「VWD」)は、血液中にあるフォン・ヴィレブランド因子というたんぱく質が欠乏したり、はたらきに異常があるため出血が止まりにくくなる病気です。女性の場合は過多月経の症状から発覚する場合もあり、海外の研究では女性のVWD患者さんの約7割が月経期間に日常生活に何らかの支障をきたしているという報告※1もあります。ただ、疾患自体の認知度が低く受診に至りにくいことや、医師の間でも認知の差があることで正しい診断がつかないなどといった課題も存在します。このような背景を受け、今回の疾患啓発では、VWDについて『ルナルナ』と「ルナルナ メディコ」を通じて患者さん、医師それぞれに情報提供を行います。


患者さんは『ルナルナ』アプリから受診・相談サポートを行える「ルナルナ メディコ」内に設置した武田薬品提供のチェックリストを用いて、月経異常・止血異常のセルフチェックに回答し、VWDの可能性について確かめることができます。VWDの可能性がある場合は、医療機関への受診が促されるとともに、武田薬品が運営するVWDに関する情報サイト「フォン・ヴィレブランド病.jp」(https://vonwillebrand.jp/)が案内され、より詳しい疾患の情報や対処法を知ることができます。医師には、セルフチェックの結果VWDの可能性がある患者さんが「ルナルナ メディコ」を利用して受診した際に、VWDの可能性があることを患者さん同意のもと案内し、同時に武田薬品が運営する医師向け疾患啓発サイトが表示されます。また、今後は患者さんが『ルナルナ』に登録した月経のデータからも、VWDの可能性を示唆する情報を医師が確認できるようになる予定です。これにより、疾患の可能性がある患者さんが受診した場合は症状を見過ごさないよう、より注意して診察することや、必要であれば専門の診療科へ紹介することなどが可能となります。患者さん・医師双方への疾患啓発を行うことで、早期診断による患者さんのウェルビーイング※2への貢献が期待されます。

 

エムティーアイは今後『ルナルナ』および「ルナルナ メディコ」を通じて、VWDに限らず、デジタルツールを活用した疾患啓発の効果や可能性を検証し、さまざまな疾患に関する情報発信・啓発活動を行います。また、患者さん、医師双方に働きかけることで、医療機関への適切な受診や診察をサポートし、疾患の早期発見・早期治療が可能な社会を実現する一助となることを目指します。

 

武田薬品は、治療薬の創出にとどまらず、希少疾患を取り巻くエコシステムの形成・改善を通じて、患者さんとそのご家族に価値提供できる優れたパートナーとなることが重要であると考えており、他企業とのパートナーシップを用いて、さまざまな希少疾患の患者さんの健康に貢献していきたいと考えています。

 

※1:Kirtava A et al. Haemophilia. 9(3): 292‒297. 2003

※2:肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること

 

 

<『ルナルナ』について>https://sp.lnln.jp/brand

ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービスです。アプリの累計ダウンロード数は1,800万以上(2022年2月時点)で、蓄積されたビッグデータを用いて、独自の予測アルゴリズムを確立し、より精度の高い排卵日予測が可能です。生理日管理をはじめ妊活・妊娠・出産から、ピル服薬支援や婦人科・産婦人科への受診サポートまで女性の健康全般を支援しています。

※『ルナルナ』は(株)エムティーアイの登録商標です。

 

<「ルナルナ メディコ」について> https://sp.lnln.jp/brand/services/medico

ルナルナに記録した生理日や基礎体温、腹痛などカラダの症状、ピル(OC/LEP)の服薬時の体調などのデータを、患者さん同意のもと導入先の産婦人科の診療時に医師に提示できるシステムです。

※『ルナルナ』(アプリ版/web版、無料/有料)、『ルナルナ 体温ノート』、『ルナルナ スポーツ』に対応しています。

※導入医療機関一覧:https://medicopt.lnln.jp/hospital

 

 

<株式会社エムティーアイについて>

株式会社エムティーアイ(東証プライム上場:9438)は、コンテンツ開発・運営の豊富な実績とノウハウを生かし、日々の生活や世の中をより便利に豊かにするさまざまなサービスを生み出し、サイトやアプリを通じてお客様へ提供し続けています。2012年にはヘルスケア事業本部を立ち上げ、より多くの人が健康で豊かな生活を実現できるよう、幅広い世代の健康をサポートしています。また、自治体や医療機関、金融機関など、幅広い業界と連携することで、新しい社会の仕組みの構築を目指すとともに、「世の中を、一歩先へ」進め、より良い未来社会の実現に貢献します。

詳細については、https://www.mti.co.jp/をご覧ください。

 

<武田薬品について>

武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国と地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。

詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

 

 

報道関係の方からのお問い合わせ先

株式会社エムティーアイ 広報室
TEL:03-5333-6755 FAX:03-3320-0189
E-mail: mtipr@mti.co.jp

 

武田薬品工業株式会社

JPBUコミュニケーション 豊山 友梨
TEL : 070-2610-6284
E-mail: yuri.toyoyama@takeda.com

 

『ルナルナ』に関する一般のお客様からのお問い合わせ先

株式会社エムティーアイ コンタクトセンター
E-mail: newlnln_support@cc.mti.co.jp

 

 

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3月8日 は国際女性デー!『ルナルナ』もイベント登壇などでメッセージを発信しました。

 毎年3月8日は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのために国連が制定している国際女性デーです。近年、フェムテックが注目されるなか、女性の生き方を考える日として、様々な人、企業、団体がメッセージを出すなど、今年も盛り上がりを見せました。2022年は「持続可能な明日に向けて、ジェンダー平等をいま」がテーマとして掲げられました。  女性の健康情報サービス『ルナルナ』では、国際女性デーに合わせたPMS(月経前症候群)に関する意識調査の発表のほか、当日行われた各企業主催のイベントなどにも参加しましたのでその模様をお届けします。 『ルナルナ』独自調査:「94.5%の女性が抱えるPMSに関する意識調査」を発表! SNS投稿では、身近な女性の苦悩や我慢を想像してみることを呼び掛け。  今年の国際女性デーでは、『ルナルナ』より「94.5%もの女性が抱えるPMS(月経前症候群)に関する意識調査」を発表しています。また、調査結果の一部をSNSを通じて「#94パーの少数派」「#PMSをもっと知ってほしい」のキーワードとともに発信しました。  キーワードには、PMSを感じたことのある女性は94.5%と大多数のはずなのに、PMSの理解が進まず多くの女性が一人で苦しみを抱えている状況を、まずは一人ひとりが知ることから変えてみませんか?というメッセージを込めています。国際女性デーをきっかけに、ジェンダーを問わず多くの人が「もし身近な女性が人知れずPMSで辛い思いをしていたら…」という状況を想像してみることを呼び掛け、そしてその一人ひとりの小さな想像力が社会に大きな変化をもたらすことを期待しています。 意識調査の全文はこちらからご覧いただけます。   「GU...

 毎年3月8日は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのために国連が制定している国際女性デーです。近年、フェムテックが注目されるなか、女性の生き方を考える日として、様々な人、企業、団体がメッセージを出すなど、今年も盛り上がりを見せました。2022年は「持続可能な明日に向けて、ジェンダー平等をいま」がテーマとして掲げられました。

 女性の健康情報サービス『ルナルナ』では、国際女性デーに合わせたPMS(月経前症候群)に関する意識調査の発表のほか、当日行われた各企業主催のイベントなどにも参加しましたのでその模様をお届けします。

『ルナルナ』独自調査:「94.5%の女性が抱えるPMSに関する意識調査」を発表!
SNS
投稿では、身近な女性の苦悩や我慢を想像してみることを呼び掛け。

 今年の国際女性デーでは、『ルナルナ』より「94.5%もの女性が抱えるPMS(月経前症候群)に関する意識調査」を発表しています。また、調査結果の一部をSNSを通じて「#94パーの少数派」「#PMSをもっと知ってほしい」のキーワードとともに発信しました。
 キーワードには、PMSを感じたことのある女性は94.5%と大多数のはずなのに、PMSの理解が進まず多くの女性が一人で苦しみを抱えている状況を、まずは一人ひとりが知ることから変えてみませんか?というメッセージを込めています。国際女性デーをきっかけに、ジェンダーを問わず多くの人が「もし身近な女性が人知れずPMSで辛い思いをしていたら…」という状況を想像してみることを呼び掛け、そしてその一人ひとりの小さな想像力が社会に大きな変化をもたらすことを期待しています。

意識調査の全文はこちらからご覧いただけます。

 

「GU BODY LAB」のパートナーとしてメディア発表会に参加。
ジーユー×ルナルナ×オムロン ヘルスケア で若年層向けのリテラシーを目指す、新たな活動方針を発表!

 衣料品等の企画・生産・販売事業を展開するGUが、女性特有の健康課題に着目し「女性の健康をサポートする」ことを目的に昨年3月に立ち上げたプロジェクト「GU BODY LAB」。『ルナルナ』は「生理」を中心とした女性の健康に関するコンテンツ提供などを通じてこの活動に携わっています。「GU BODY LAB」発足から1年を迎えた3月8日の国際女性デーに、メディア発表会が開催され、当日はジーユーの新商品発表に加え、これまでにおこなった取組みについて、ルナルナ事業部の日根事業部長が登壇しました。

(左から、ルナルナ事業部長 日根麻綾、オムロン式美人プロジェクトリーダー 石崎恵氏、株式会社ジーユー グローバル商品本部 小野寺智子氏)

 

 発表会では、『ルナルナ』がコンテンツ提供を行い実現した「ルナルナ×GU BODY LAB 女性の健康講座〜生理のウソホント〜の取組みについて触れ、女性でも意外と本当だと思っている生理についての怪しいウワサについて、IGTV(インスタグラムの動画投稿・共有サービス)にて、視聴者が関心を持ちながら理解も深められるようなクイズ形式で紹介した活動を振り返りました。また、現在『ルナルナ』が独自で行っている、女性のカラダとココロについての理解浸透を目的としたFEMCATIONのプロジェクトも紹介しました。

 「GU BODY LAB」の今後の活動方針では、「未来からだプロジェクト」と題して、ジーユーと『ルナルナ』、そして『ルナルナ』同様にパートナーとしてプロジェクトに参加するオムロンヘルスケアの3者で若年層の女性への健康サポートにフォーカスしていくことが発表されました。「未来からだプロジェクト」では、多くの若年層に向けて、自分たちの未来に起こるからだや女性ホルモンの変化について「知る」機会を定期的に提供していく予定です。

メトロポリターナ主催の「Fem Care Project」オンラインイベントに登壇

 同じく3月8日に、産経新聞社メトロポリターナ「Fem Care Project(フェムケアプロジェクト)」が主催する「意外に知らない「女性のカラダ」のこと-家庭や職場で役立つ思いやりの基礎知識-」のオンラインイベントに、ルナルナ事業部の日根事業部長が登壇しました。

 

 プログラムの第1部「知識をアップデートする-学び直したい女性のカラダのこと-」では、産婦人科医師の高尾美穂先生が女性の生理やPMSを中心としたカラダのメカニズムについて、5つのポイントで分かりやすく解説。第2部「我慢しない、させない環境作りのヒント-企業や社会、家庭や職場でできること-」では、ルナルナ事業部長の日根と、妊活コンシェルジュサービスを提供する株式会社ファミワンの石川勇介氏がパネリストとして登場し、それぞれのサービスへ寄せられた、辛い症状を抱えながら我慢している女性たちの生の声を紹介し、不調と向き合いながらも、女性たちが力を十分に発揮できる環境をつくっていくにはどうすればいいのか、その糸口を探りました。また、オンライン講座はアーカイブ配信もされ、視聴数は5万を超えています!

 

 

 今後も『ルナルナ』は、「すべての女性に寄り添い、社会の変化を後押しすることで、女性の幸せに貢献する」というミッションのもと、これまで以上に幅広く女性のヘルスケア全般に寄り添ったサービスの提供と様々な活動を通じて、女性が自分らしく生きることをエンパワーメントしてくれるサービスへと発展していきます。

 

 

※FEMCATION(フェムケーション )とは、複雑かつ多様性のある女性のカラダとココロについて正しく学ぶ機会を創出し、年齢や性別を問わず、社会全体で寄り添いあえる環境を目指す、理解浸透プロジェクトです。

※「FEMCATION®」は(株)エムティーアイの登録商標で、FEMALE(女性)とEDUCATION(教育)を掛け合わせた造語です。

女性と医師をつなぐサポートツール「ルナルナ メディコ」が 不妊治療などをより支援するプレミアムプランを提供

  本日(2022/3/2)、下記のトピックを発信しました。 女性と医師をつなぐサポートツール「ルナルナ メディコ」が不妊治療などをより支援するプレミアムプランを提供...

『ルナルナ』が協力する東京大学の妊産婦のうつ予防に関する研究にて、 妊娠前の生理不順が妊娠うつと関連がある可能性が明らかに

 株式会社エムティーアイが運営する、妊娠週数や子どもの月齢に合わせた妊娠・出産・育児に関する情報配信アプリ『ルナルナ...

 株式会社エムティーアイが運営する、妊娠週数や子どもの月齢に合わせた妊娠・出産・育児に関する情報配信アプリ『ルナルナ ベビー』は、2019年11月より東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野の西大輔准教授、佐々木那津院生らのグループが実施する「全自動化インターネット認知行動療法による妊娠うつ病・産後うつ病の予防」に協力しており、本研究成果の一部が、「Journal of Psychosomatic Obstetrics & Gynecology」に掲載されました(日本時間 2021年12月9日公開)。
 今回は、妊娠前の月経周期の変動(月経周期ごとの日数の差の平均)が6日よりも長い人は、変動が6日以内の人と比べて、妊娠期のうつの度合いが大きい傾向がある(エジンバラ産後うつ病自己評価票スコア(以下EPDSスコア)1が妊娠期において有意に高い)ということが明らかになりました。

 

【本論文のポイント】

  • 3,473名の妊娠16週から20週の方を対象とし、解析を行ったところ、妊娠前に月経の周期長の変動が6日より長く不規則な周期になっていた人では、うつ症状の得点が高いという傾向がわかりました。
  • 月経1周期の長さが短い(25日未満)もしくは長い(34日以上)という傾向は、妊娠うつとの関連は見られませんでした。
  • プレコンセプションケア※2のひとつとして、月経周期を適切に整えるための支援を行うことが、周産期メンタルヘルスの対策につながる可能性があります。


【研究の背景・目的】
 月経周期が規則的であることは、妊娠可能性を高めるのみならず、心身の良い健康状態と関連があることが知られています。心理的ストレスや抑うつ気分と、月経周期異常との関連を指摘する研究はいくつか報告されていましたが、妊娠前に月経周期異常があることが周産期のメンタルヘルスにどのような影響を与えるかについては、わかっていませんでした。
 今回の研究では妊娠前の月経周期の特性(周期の変動幅と周期長)と、妊娠期のうつ症状との関連を調べました。

 

【研究の成果と意義】
 「全自動化インターネット認知行動療法による妊娠うつ病・産後うつ病の予防」研究に参加し、初回調査に回答した5,128 人の妊娠16 週~20 週の人のうち、妊娠前から「ルナルナ」を利用しており、適切に入力されたと考えられる月経周期(14 日~50 日)の記録が3 周期以上残っていた3,473 名の人を対象に解析を行いました。具体的に月経1 周期ごとの日数のばらつきは、対象となる人それぞれの各月経周期の日数の差と、その差の平均値を算出し、月経周期の変動幅が6日以内の人と6日より長い人に分け、月経1周期の長さは25 日未満、25~26 日、27~29 日、30~31 日、32~33 日、34 日以上に分けました。そして年齢、学歴、出産歴(初産、経産)、計画妊娠、パートナーの有無、不妊治療の有無を考慮した上で、解析を行いました。
 その解析の結果、月経の周期長の変動が6日以上という不規則な周期のグループで、EPDSスコアが有意に高くなっていました。また、EPDSスコアが11点以上を示す、妊娠うつの可能性のあるグループでは、月経の周期長の変動が6日以上という不規則な周期の人が、6日以内の人と比較して、約1.4倍多くなっていました。なお、月経1周期の長さ(短い:25日未満、長い:34日以上)は、EPDSスコアと有意な関連を示すものはありませんでした。
 本研究は、妊娠前の月経周期特性が周産期のメンタルヘルスに影響を与える可能性を示したものであり、月経周期を含めたプレセコンセプションケアが周産期のメンタルヘルスの対策につながる可能性を示しています。しかし、妊娠前の月経周期の乱れは妊娠前の精神的なストレスやストレス要因による影響を受けている可能性があり、それらが周産期にも影響を与えている可能性があります。今後は、妊娠前のストレス状況を考慮したさらなる研究が期待されます。

※今回の研究結果は月経周期が不規則な人全員に当てはまるものではありません。妊娠中・出産後の精神的不調を感じられた場合は、保健所、保健センター、精神保健福祉センター、精神科やかかりつけの産婦人科にご相談ください。

 

≪愛媛大学大学院 産科婦人科学 教授 杉山 隆先生のコメント≫
 今回の研究は、妊娠前の月経周期が周産期メンタルヘルスに影響を及ぼす可能性を初めて示したものであり、とても興味深い成果と言えます。プレコンセプションケア、すなわち妊娠前のケアが周産期メンタルヘルスの向上につながる可能性があり、さらなる検討が期待されます。
 「妊娠うつ」は妊娠3か月以上の妊婦さんの有病率が14.0~16.3%(文献1)との報告もあり、妊婦さんの誰がなってもおかしくありません。特に不眠や食欲不振に加え、ご自身のメンタル状態の変化や不安を感じた場合はかかりつけの産婦人科にてお気軽にご相談ください。
 また今回の結果は月経不順の方全員に当てはまるものではありません。ただし月経不順の方は一度婦人科を受診されることをお勧めします。

 

東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野 西大輔准教授のコメント
 今回の研究では『ルナルナ ベビー』アプリを使用している約3,473人の妊婦の皆さんにご協力いただき、妊娠前に記録されていた月経周期をデータとして活用させていただきました。このようなデータは世界的にも貴重で、妊娠前から妊娠期、産後に至るまで切れ目ないメンタルヘルス対策を行っていくために、今後ますます活用されていくことが期待されます。
 また本研究の結果からは、ご自身の月経周期をセルフチェックして、必要に応じてセルフケアを行ったり、医療機関を受診したりするということは、プレコンセプションケアのひとつとしても重要といえるのではないかと考えられます。その際、月経周期の乱れは産婦人科的な要因だけでなく精神状態とも関連している場合がありますので、心身の両面からのアプローチを考えていただけたら幸いです。

 

【用語解説】
※1:エジンバラ産後うつ病自己評価票スコア(EPDSスコア):周産期のうつ病のスクリーニングを目的として使用される自記式質問紙
※2:プレセコンセプションケア:将来の妊娠・出産を考えながら、妊娠前から生活習慣や健康に向き合う取り組み

【参考文献】
1 Tokumitsu K, et al. Prevalence of perinatal depression among Japanese women: a meta-analysis. Ann Gen Psychiatry. 2020;19:41.

【掲載論文情報】
 掲載雑誌:Journal of Psychosomatic Obstetrics & Gynecology
 論文タイトル:Preconception menstrual cycle disorder and antenatal depression: A cross-sectional study with pre-recorded information
 著者:Natsu Sasaki, Akiyama Hiroto, Norito Kawakami, Daisuke Nishi

 ★論文はこちら:https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/0167482X.2021.2010699 

 

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『ルナルナ』が見据えるFEMCATIONのこれから【後編】

 【前編】20年目の答えとして、改めて辿り着いた“寄り添い”では、『ルナルナ』のこれまでの歩み、そしてなぜいま「FEMCATION」※1のプロジェクトが始動したのかを、ルナルナ事業部の事業部長...

 【前編】20年目の答えとして、改めて辿り着いた“寄り添い”では、『ルナルナ』のこれまでの歩み、そしてなぜいま「FEMCATION」※1のプロジェクトが始動したのかを、ルナルナ事業部の事業部長 日根麻綾と副事業部長 那須理紗の二人に語ってもらいました。
 後編は、「FEMCATION」が本格的にスタートしたことで今感じている手応えや課題、そして『ルナルナ』の未来についてのインタビューです。

 

プロフィール

 

 

 

日根麻綾(ひね まあや)

2006年入社

執行役員
ヘルスケア事業本部
ルナルナ事業部 事業部長

 

 

 

 

那須理紗(なす りさ)

2013年入社

ヘルスケア事業本部 
ルナルナ事業部 副事業部長

 

 

 

本格始動した「FEMCATION」!異業種と「女性の健康課題」に取組める新鮮な喜び。

Q.「FEMCATION」のプロジェクトとして、これまで異業種とのコラボ企画や他企業へのセミナー開催を行っていますが、女性のカラダとココロに関する世間の理解度というのは上がってきているように感じますか?

那須:「FEMCATION」を発信し始め、このプロジェクトの想いに賛同してくださった様々な業種の企業から複数お声がけいただき、とてもありがたく思っています。その中でもグループ会社であるカラダメディカと実施している企業向けの理解浸透プログラム「女性のカラダの知識講座」を実施してくださる企業はどんどん増えてきています。

 

日根:カラダメディカとの取組みでは、予想外の企業からお声がけいただきました。会社として女性従業員の健康やフェムテック2などに投資する意思決定をしている企業が明らかに増えており、知識講座に限らず、他企業と何か一緒に取組める機会をいただくなど、この領域にビジネスとしての価値を感じる企業が増えたのではないかと感じています。

 

那須:報道のありかたとしても、女性向けの媒体だけでなくビジネス誌などから取材いただくなど、フェムテックが市場として認められ、ニッチなものというよりも身近なもの、これから伸びていくものとして扱われている印象です。

また、「女性のカラダの知識講座」は男性からも好評です。これまでなんとなく察するしかなかった女性の機微について、正しい知識をもとに理解でき、直接声をかけることは難しくてもサポートしやすくなったという嬉しい声が届いています!今は本講座の実施を検討される担当者は女性が多いのですが、男性の方と打ち合わせをする機会も増えてきており、今後はより一層男性とも同じ温度感で働く女性の健康課題を語れたり取組みを実施できれば嬉しく思います。また、医師による知識講座に参加した女性からも、これまで自分だけで抱えていた生理の悩みを、もっと気軽に病院を受診したり薬を処方してもらって良いんだという気づきがあった、などの声がありました。

他企業とのコラボレーションを実現できたという点では、異業種であっても女性の健康課題に関する理解促進、という同じ目的を持って、それぞれの業種だからこそできることを一緒になって取組めたというのは私たちにとって非常に新しく、大変光栄でした。

女性の健康について理解を深める新たな場として “職場”に大きな可能性

Q.先日はじめて「FEMCATION白書」として、男性に限定した意識調査も行いました。その結果から感じたことを教えてください。

★「FEMCATION白書」の全文はこちら

日根:一番興味深かったのは、女性特有の福利厚生が充実している職場に勤めている男性ほど、女性の健康課題を解決すべきだと思っていたり、男女関係なく同じ知識を持つことに価値を感じているという点でした。

福利厚生は企業にとって大切ですが、従業員はそれだけで入社を決めているわけではないと思うので、入社後に福利厚生が充実していたことにより、結果として女性の健康についても理解を深め、必要性を強く感じるようになったという人がほとんどなのかなと推測しています。
女性のカラダ・ココロについて学ぶ第1の場である学校の性教育は、生殖機能とその発達の話が基本ですし、第2の場である家庭環境は自分ではコントロールできないもので、家族やパートナーに女性がいない場合、女性のカラダやココロの仕組み、それによる悩みを知る機会は少ないと思います。しかし、今回新しい可能性として職場は男性が女性のカラダについて知る第3の場なのだなと改めて感じました。

健康経営の観点でも女性の健康を支援するという企業が増えていきている流れがあるので、職場という環境には非常に期待できるなと、この意識調査で改めて気づくことができました。

 

那須:私もそう思います。女性を支援する福利厚生が充実していくことで環境が整い、理解も後からついてくるのではないかと感じました。

 

 

日根:今後より理解促進の余地があるのではと思っているのは50代以降の男性ですね。今回の意識調査は15~49歳の男性を対象としていたため、その年代の声は聴けなかったのですが、新しい価値観などを学ぶ機会が少ない可能性もあり、意識変革が難しいのは50代以降の男性かもしれません。ただ、今回若い世代ほど意識が高いという結果も明確に見えたので、明るい未来しかないと思っています!

 

 

また気になるのは、PMS(月経前症候群)への理解の低さですね。PMSを感じる女性は非常に多いにも関わらず、生理や妊娠と比較するとPMSの理解が低い結果となりました。これは仮説ですが、現在の性教育は基本的に生殖に紐づいた内容のため、生理や妊娠・出産・中絶については男性もある程度理解できても、PMSについては学ぶ機会がないのだと思います。そのため、PMSについては、企業の実施するセミナーを受講するなど、男性が積極的に情報を取りに行かなければ知ることができないという問題があるのではないでしょうか。ただ、女性にとって日常生活はもちろん、仕事や勉強、スポーツなどのパフォーマンスに直結する問題のため、PMSへの理解浸透はさらにサポートすべき大きなテーマのひとつですね。

 

 

 

 

那須:確かに、PMSについてまったくわからないと答えた人は多いですね。

 

日根:私の感覚ではありますが、2012~13年あたりは女性であってもPMSを知らない人は多かったと思います。

 

那須:実は私も2013年に入社して初めてPMSという単語を知りました。

 

日根:そうですよね。生理痛や生理中の症状と勘違いしている人が多いようですし、ほんの数年前まで女性の中でも知らない人が沢山いたと考えると、まだ男性に浸透していないのも当然の結果ともいえますね。

 

アンケートを見てみると、PMS症状を感じている女性は94%いるけれど、それをPMSと呼ぶことを知らない女性は多いのかもしれません。

 

那須:生理に関連して起こる悪いことは全部一緒に考えられがちですよね。

 

日根:そうなんですよね。ただ、男女ともにPMSを正しく理解していないと、「つらいのは生理でしょ?」と判断されてしまう恐れがあります。例えば労働を切り口にしたとき、「では生理休暇があれば良いね」で終わってしまうと、実態と対策がマッチしないことになります。
PMSは人によって症状も様々で、女性の中でも個人差が大きいものだからこそ、パフォーマンスに影響するのは生理だけじゃないことがより理解される必要性を感じますね。

身近になりつつある“フェムテック”。知識の個人差に左右されないための仕組みとは?

Q.最近のフェムテックの広がりをどのようにとらえていますか?また、今後事業として発展していくためにはどのようなことが必要だと思いますか?

那須:フェムテックの一般の認知はまだまだ低いと思います。それらの商品を購入できる場所も限られていますし、今後はそのような間口が広がっていくことを期待しています。また、新しい市場だからこそ、フェムテックも定義が難しく、それぞれの商品やサービスがどのようなものなのかメリットやデメリットを見極めて判断しなければ、場合によっては女性にとって不利益になるケースもあるのかなと感じています。

 

日根:ただ、個人のリテラシーにゆだねてしまうのは正しくないと考えていて、やはりいくつか仕組みが必要だと思っています。

法規制に関しては、規制緩和と整備の両輪が必要だと思います。現状、特に対策がされていないものでも、利用することで明らかに利用者の健康に不利益となるものは規制すべきですし、今の社会の在り方にマッチしていない古い規制がある場合は緩和すべきでしょう。ヘルスケア市場全体の問題でもありますが、規制緩和と整備、そのどちらのルールも整えられていく必要を感じます。

もうひとつは、市場に流れるお金ですね。フェムテック市場に対して、多様な視点で商材やサービスを創っていこうと思えるような投資マネーがないと参入する事業者やサービスが増えていかないと思います。今、ベンチャーキャピタルや商社が投資していますが、いいものを創ろうと思っている人、または創れる人たちがそれを実現できること、またそのリターンがきちんと期待でき対象である女性にしっかり届くような仕組みができることが必要だと思います。しばらくは色々な商品やサービスが出てきては淘汰され…を繰り返していくのではないでしょうか。

 

那須:市場のお金というと、政府からの補助金が出てきていることも良い傾向だと感じておりますが、さらに拡大されていくことが望ましいなと思います。

 

日根:一方で、最近のフェムテック・フェムケアの商材をみていると、高価格帯と低価格帯と分かれていて、個人的には良い傾向だと思っています。吸水ショーツなどが代表的で、これまで一部の限られた人にしか届かない、“嗜好品”の様なイメージがありましたが、あらゆる人にとって手に取りやすい価格で提供され始め、一般化されてきたことは非常に大きいと感じます。

ただ、スタートアップでフェムテックを始める企業などからすると、最初から低価格で大量生産は難しく、高価格帯の市場があるということも重要だと思います。今、フェムテック・フェムケアは多くの人がかかわれる市場でもあるし、よりケアしたい人にとっては高価格帯の商品など自分の満足につながるものが手に入る構図になっているため、健全な状態といえるのではないでしょうか。

新たな決意を胸に、婦人科医療への架け橋へ!

Q.最後に、今後『ルナルナ』が目指す未来像や、そのためにどのような挑戦をしたいか教えてください。

日根:「ルナルナ メディコ」※3やピルモード、「ルナルナ オンライン診療※4と、婦人科医療への連携をここ数年取組んできましたが、『ルナルナ』が将来的に実現したいのは、「婦人科医療へのアクセスビリティをめちゃくちゃ良くすること」です。

女性特有の健康課題を改善するための医療に、もっと気軽に、もっと簡単にかかれるようにすることが究極的に目指すところですね。

働いて、活躍して、子どもを産んで…という社会からの様々なプレッシャーを感じる女性もいるのではないでしょうか。しかし、初潮の早まりや子どもを産む機会の減少など、様々な要因により月経回数が増え婦人科疾患へのリスクも高まっています。そもそもの寿命や自分が働く人生も長い中で、女性が抱える生きづらさ・しんどさは少なくないと感じます。このような世の中だからこそ、医療や新しい技術などは積極的に活用し、早い段階から自分のカラダをうまくコントロールしていくこと、そしてそれを自分で決めていくことも個人の権利のひとつです

しかし、特に日本は婦人科受診への心理的ハードルが高いことや、ピルは避妊薬のイメージが強く、治療薬としての普及が進まないことが課題のひとつで、それによって医療の恩恵にあやかれずにつらい思いをしながらも頑張りすぎている人がとても多いと思っています。婦人科を受診し薬を処方してもらったり、さまざまな治療法・対処法を選択肢として持つことで女性はもっと楽になれるし、自分らしく生きられるはずです。その医療への架け橋に『ルナルナ』がなれたらと思います。
今までの『ルナルナ』は、生理がきたらなんとなく見て、日常的に自分の体調を把握し管理する、というところで終わっていたかと思うのですが、そのような日常にもっと医療が溶け込んでいくユーザー体験を目指したいですね
医療のDXというと医療機関の目線かと思いますが、女性の月経人生が約40年、断続的に続いていく中で、私たちはICTを用いてその日常にもっと自然に医療が溶け込んでいく、そんな世界観をイメージしています。

 

那須:かかりつけ医のような存在をもっと皆さんがもって、より気軽に婦人科を頼れるスキームを『ルナルナ』を通じて提供できたら良いですね。風邪をひいたら気軽に内科には行くと思いますが、婦人科の敷居はまだまだ高いようです。いま接点が少ないところをどんどん増やしていくことができれば理想です。

 

日根:究極は『ルナルナ』がかかりつけ、というのが実現出来たらいいなと思います。

 

那須:そうですね。『ルナルナ』が医師とつながれるプラットフォーム、というか。

 

日根:『ルナルナ』の先に医師や医療スタッフがいて、もし先生が毎回違っても、自分の情報や診療歴などがきちんとシェアされていて、どの先生・スタッフが対応しても同じように標準的な医療が受けられる世界観まで作れればハードルはかなり下がるのではないでしょうか。

そのような未来の実現を目指して、『ルナルナ』は今後もすべての女性に寄り添いながら、フェムテック市場のリーディングサービスとして発展していきたいです。

 

 

※1:FEMCATION;「FEMALE(女性)」と「EDUCATION(教育)」を掛け合わせた造語。複雑かつ多様性のある女性のカラダとココロについて正しく学ぶ機会を創出し、年齢や性別を問わず、社会全体で寄り添いあえる環境を目指す理解浸透プロジェクト。

※2:フェムテックとは、Female(女性)とテクノロジー(Technology)の掛け合わせで、女性の健康課題を、テクノロジーを通じて解決するサービスや商品のこと。フェムケアとは、Feminine(女性の)とケア(Care)の掛け合わせで、女性の健康をケアする製品・サービスをあらわしています。

※3:「ルナルナ メディコ」とは『ルナルナ』に記録した生理日や基礎体温、ピル(OC/LEP)の服薬時の体調などのデータを連携先の産婦人科・婦人科で診療時に閲覧できるシステムです。

※4:「ルナルナ オンライン診療」は(株)エムティーアイのグループ会社である(株)カラダメディカが提供する、婦人科に特化したオンライン診療サービスです。

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