人事の役割をどう考えていますか?
人事を通して実感するのは、人材は生身であるということ。
Y
ちょっとかっこよく言うと「社員一人ひとりの力を再現化し、組織が成長していくように協業していく」でしょうか。ひらたく言えば、一緒に働く仲間を探し、従業員が活躍かつ安心できる環境を作ること。採用から育成、制度設計なども行いながら会社がしっかりと成長していく機能を作っていくことですね。
O
私は中途で入社しましたが、そもそも就活をはじめた頃から人事でキャリアを積みたいという思いがありました。前職は外部という立場から研修や育成を委託で行う企業で働いていましたが、社員として自社の人事に携わりたいと思うようになり転職しました。入社してまだ2年目ということもあり、人と組織の成長に寄与できている実感は正直なところまだ半々くらいです。育成は中長期的に見えてくるものなので、成果が自分にフィードバックされるまでには時間がかかりますし、まだまだだと感じる部分もあります。そのあたりの難しさも含めておもしろさを感じてはいます。
Y
私は新卒で入社し、すぐに新卒採用の担当になりました。はじめは優秀な学生に入社してもらうことが人事としてのゴールだと思っていましたが、実際は、入社後の配属先や上司との相性、働き方でパフォーマンスが変わりますよね。採用や育成は、生身である人に携わっていると実感するところが多々あり、私自身の責任の感じ方も経験を経てかなり変わりました。
Yさんは育休明けで何か変化はありましたか?
オフィスの空気感がますます
「熱く真面目」になったな、と。
Y
自分の変化というよりも、社会的な変化に応じるかたちで、エムティーアイが変わったことに衝撃を受けました。それこそAI活用やオフィス環境もそうですし、全体的により一層以前よりも「同じ方向に向かって走っていこうよ」という姿勢が感じられて……。より「熱く真面目」になったと感じています。事業としてもエンタメ領域から、より社会課題の解決や人びとの生きるを変えるビジネスが多くなっているので、それに伴う変化でもあると思います。そうはいっても決して堅苦しいわけではなくて自由さもすごくあるので、やっぱりそう「熱く真面目」ですよね。
O
会社の自由さは、社員に共通の目的があればこそ成り立つものだと思います。その点ではっきり言えるのは、今回の「生きるを変えていく。」というパーパスにより、全社に共通する目指すべきものが明確になったな、と。入社当時からエムティーアイは何を目指しているのだろうというところが、私の中ではクリアになっていませんでした。「世の中を、一歩先へ。」という言葉はあったものの、今後の方向性についてあまり理解できていなかったのが正直なところです。今回「生きるを変えていく。」というパーパスが定められたことによって、今後の方向性が徐々に理解できつつあります。人事としても研修などの育成施策を検討するうえでの指針ができたと思っています。大前提にパーパスがあり、その実現のために事業や仕事があり、そこを支えるために研修や育成制度がある。全社に発信する際もこのつながりを押さえていかなければいけないと思います。
Y
逆にいえば、どんなに優秀な人材でもパーパスへの共感含めカルチャーフィットできなければ会社の中では成長しづらいですよね。これからは「生きるを変えていく。」を深く理解し、業務に落とし込めるような人材を探したいですね。
人事として大切にしていることはありますか?
社内にも社外にも誠実であること。
そうなるような環境を作っていきたい。
Y
現在、エムティーアイは事業だけではなく、働き方も多様化しており、フルリモートの活用も進んでいます。それに伴い、転居を選択する社員も増え、働き方そのものも大きく変化してきています。働き方や環境の選択肢を提供し、一人ひとりが自分らしく働けるよう支援することは、人事の大切な役割の一つだと考えています。一方で、フルリモートやフルフレックスといった制度は、会社と社員の相互の信頼関係の上に成り立つものです。先ほどの「熱く真面目」にもつながりますが、単に自由であるだけでは達成感は得られないとも感じています。
O
企業として、事業として、まず社内の誰に対しても誠実であることが自由な働き方の前提です。まずやるべきことをやる、それが信頼関係につながります。当たり前の話ではあるかもしれませんが、自戒も込めて、気を抜くとついできなくなると思っています。なので「熱く真面目」に「誠実」も付け足して「熱く真面目で誠実」。それを実現するために人事がある、そうありたいですね。
今後の課題があれば教えてください。
コミュニケーションの量と質を高めて、
多様で良質な関係性を創出できれば。
Y
人事の立ち位置として、今はどうしても受け身な部分があるので、もっと主体的に社員を巻き込むような行動を起こしていければ、という思いはあります。漠然とした話ですし、ある意味、意識改革的なところでもあるのでハードルは高いと思いますが、関係性作りに人事ももっと関わっていければ、と。それと、採用活動に携わる選考官の社員には、今よりももっと誇りを持ってもらえることが理想です。たとえば、面接を担当する社員が「私は面接官です」と胸を張って言えるような環境をつくりたいです。面接官は単なる選考担当者ではなく、会社の未来を担う仲間を見極める重要な役割を担っています。その価値が社内でも正しく認識される状態を目指したいと考えています。
O
私が課題だと感じているのは会話の量と質ですね。これは働き方が自由だからこそという側面もあるかと思うのですが、出社して顔を合わせれば、あまり意識しなくてもコミュニケーションは自然と生まれますよね。それがリモートだと変に気を遣って「こんなこと話していいのかな」と探り合ってしまったり、そういう気遣いが生まれやすいとも感じています。関係性がどのくらい築けているかも影響してくるのだと思いますが。
Y
そう。そうです。先ほど話したことにもつながりますが、関係性を深めて、高めて、現場を巻き込んでいく、そんなイメージです。
O
エムティーアイらしさを人事としても今後も考えていきましょう。