Profile
ライフ・エンターテイメント・スポーツ事業本部
小池 佳奈
大学時代環境分野を学び、大学院1年の時に気象予報士の資格を取得。
当社では気象予報士の知識や実務経験を生かしたサービス企画を主に担当。
「人の命を助けたい」が気象予報士へのきっかけ
私は「人の命を助けたい」という気持ちを強く持ったことをきっかけに、現在は気象予報士の資格を生かして...
Profile
ライフ・エンターテイメント・スポーツ事業本部
小池 佳奈
大学時代環境分野を学び、大学院1年の時に気象予報士の資格を取得。
当社では気象予報士の知識や実務経験を生かしたサービス企画を主に担当。
「人の命を助けたい」が気象予報士へのきっかけ
私は「人の命を助けたい」という気持ちを強く持ったことをきっかけに、現在は気象予報士の資格を生かして 、お天気情報サービスの企画をしています。
「人の命を助ける」を実現するために、健康 に影響を及ぼすような環境汚染や、人の命を奪ってしまう気象災害などを幅広く学べる環境系の学部に進学し、特に気象学に興味を持ちました。
科学や技術は日々進歩し、気象予測の精度も上がっているにもかかわらず、毎年気象災害で亡くなる方は後を絶たない現実があります。
そこに対して貢献していきたいという思いが強くなり、大学院に進んだ際に気象予報士の資格を取得しました。
現在、気象観測技術やスーパーコンピューター等の計算資源の発展に伴い、気象情報の予測精度も向上しているものの、 その高い精度の情報 がユーザーの行動に十分につながっていないと考えています。
例えば、台風や大雨で川が増水しているにも関わらず、川沿いや 田んぼの様子を見に行って流されてしまう人が居らっしゃいます。それはテレビやラジオなどのお天気情報だけでは、自分の今いる場所にどれくらい自然災害の危機が迫っているのか伝わりきらず、危険から逃げるという行動につながっていないのが課題だと感じています。
ユーザーの行動を変えるお天気情報へ
ユーザーに伝わる情報を届けるチャレンジとして、現在 日本に6基しか設置されていない最新の気象レーダである「フェーズドアレイ気象レーダ」の観測情報を搭載した天気情報サービス『3D雨雲ウォッチ』のサービス運営を行っています。
世界最先端の気象レーダの情報を搭載していることはもちろん、これまで幅広い年代やユーザー層に向けてサービスを展開してきたエムティーアイのサービスづくりのノウハウ を生かして ユーザーに情報が伝わりやすい見せ方や伝え方の部分で、これまでのお天気情報の一歩先をいくサービスの提供を目指しています。
平面の雨雲レーダや「○ミリの雨が近づいています」といった注意喚起を文字で伝えても、自分事としてその危険を素早く理解し、行動に移す事ができるユーザーはまだまだ少ないと感じています。
このため、3D雨雲ウォッチでは、危険を疑似体験できるような3Dグラフィックで雨雲を描画することで、自分が今いる場所に「本当に危険が迫っている」という事を実感 して頂き、身を守るための回避行動に移すことができるユーザーを1人でも増やしたいという思いで取り組んでいます。
より早く危険を知らせることができる体制に
エムティーアイは2017年に気象庁の予報業務認可を受け、予測が自社でも可能になったことにより、理化学研究所や 情報通信研究機構などの研究機関等から受けたデータを分析することで 、リアルタイムに予測を出すことが可能になりました。
今までの気象レーダでは、積乱雲の全貌を捉えるには少なくとも5分はかかっていました。しかし、ゲリラ豪雨をもたらすような積乱雲の状況は数分で状況が変わるので、どうしても全貌を捉えてユーザーに届くまでにタイムラグができてしまう為、よりリアルな情報を届けることが難しい状況でした。
しかし、フェーズドアレイ気象レーダを活用して30秒で雨雲の全貌を観測する事 で、いち早くゲリラ豪雨の卵を検知し、80%以上の的中率でゲリラ豪雨の予測をユーザーにお届けできるようになりました。
夏になると、川遊びなどのレジャーの場面で河川の増水で溺れる事故が発生してしまうことがあります。
遊んでいるその場は晴れていても川上で積乱雲が発生し、大雨が降ることで急激に河川が増水し、気づいたときには身動きが取れなくなってしまったと いうニュースを見聞きします。
そのような事故の発生時は、「あと3分でも 早く予測情報の提供ができれば、ユーザーが川遊びを切り上げて避難するなどの行動が取れて被害に合わずに済んだのではないか」と悔しい気持ちになります。
「あと3分早く 情報が伝わっていたら…」という状況を少しでも改善していき、日常生活はもちろん、レジャーの場面でも自然災害で被害に遭われる人 を減らして いきたいと考えています。
2018年梅雨~夏のお天気の傾向・注意
今年2018年の梅雨から夏にかけて の降水量は、気象庁から西~東日本では平年並で、北に向かうほど多くなると 予測が出されています。
降水量は平年並みとはいえ、ゲリラ豪雨に関しては都心部の方がより降りやすく、その発生回数は毎年増えています。
出典:気象庁ホームページ
http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html
上記の表を見てもわかる通り右肩上がりの傾向は続いていますので、2018年に限らず、今後ゲリラ豪雨に遭遇される方が増えることが予想されます。
これからも引き続きユーザーが自らの安全を守る行動を取ることができるような気象情報サービスの提供をしていきたいと思っています。
サービス情報
3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ ~
※現在、関東・関西の一部地域で実証実験を行っています。
http://www.mti.co.jp/?p=21852
(株)エムティーアイ(以下、エムティーアイ)と理化学研究所は、3月1日(水)よりエムティーアイが運営するゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~』での局地的大雨(ゲリラ豪雨)予測の共同研究を開始します。
本共同研究では、豪雨速報(以下、プッシュ通知)の精度を向上させるロジックを構築し、本年7月に予定している実証実験で有用性の検証を行います。
◆豪雨速報の的中率は8割以上!『3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~』
ゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~』は、(株)東芝、大阪大学、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が共同開発した、日本初の気象レーダ「フェーズドアレイレーダ」のデータを用いてゲリラ豪雨の発生を知らせるサービスです。
過去2年の実証実験で、プッシュ通知の全体適中率は83.0%と豪雨検知における精度の高さが実証されました。しかし、実際にゲリラ豪雨を回避する対策を取ることができた人は56.0%にとどまり、プッシュ通知が届いてからゲリラ豪雨がくるまでの時間をより長く確保する必要があることがわかりました。
◆理研×『3D雨雲ウォッチ』 最新鋭の予測システムでより早いゲリラ豪雨対策実現へ・・・!
この結果を受け、ゲリラ豪雨予測の研究を行っている理化学研究所・計算科学研究機構...
(株)エムティーアイ(以下、エムティーアイ)と理化学研究所は、3月1日(水)よりエムティーアイが運営するゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~』での局地的大雨(ゲリラ豪雨)予測の共同研究を開始します。
本共同研究では、豪雨速報(以下、プッシュ通知)の精度を向上させるロジックを構築し、本年7月に予定している実証実験で有用性の検証を行います。
◆豪雨速報の的中率は8割以上!『3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~』
ゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~』は、(株)東芝、大阪大学、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が共同開発した、日本初の気象レーダ「フェーズドアレイレーダ」のデータを用いてゲリラ豪雨の発生を知らせるサービスです。
過去2年の実証実験で、プッシュ通知の全体適中率は83.0%と豪雨検知における精度の高さが実証されました。しかし、実際にゲリラ豪雨を回避する対策を取ることができた人は56.0%にとどまり、プッシュ通知が届いてからゲリラ豪雨がくるまでの時間をより長く確保する必要があることがわかりました。
◆理研×『3D雨雲ウォッチ』 最新鋭の予測システムでより早いゲリラ豪雨対策実現へ・・・!
この結果を受け、ゲリラ豪雨予測の研究を行っている理化学研究所・計算科学研究機構 データ同化研究チーム三好建正チームリーダーらとともに、フェーズドアレイ気象レーダの観測データを「3次元ナウキャストシステム※」を使い、10分先の予測を可能にするための共同研究を開始します。
また本年7月には、『3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~』に共同研究による予測データを用いる事で、3分半前だったプッシュ通知を10分以上前にお知らせできるサービスの実証実験を行う予定です。
※3次元ナウキャストシステムとは、30秒毎に更新されるフェーズドアレイ気象レーダの3次元画像を基に、時々刻々変化する雨雲の動きを捉え、そのまま動き続けたと仮定して5分先、10分先の雨雲の3次元的な分布を予測するシステムです。
<『3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~』の機能について>
【1】豪雨の危険性を、いち早くスマホのプッシュ通知でお知らせ
登録した「現在地」において、30分以内の30mmを超える豪雨の可能性を通知
【2】雨雲内部の様子を3次元レーダーマップで表示
「現在地」上空の危険度や、10分前から現在までの上空の雨粒が地上に落ちてくる様子を30秒毎に3D描画で高速表示
※豪雨発生の可能性のある時間や場所などの通知は、フェーズドアレイレーダで取得した積乱雲の発達状況などを元に、『ライフレンジャー』の情報提供元である、気象予報会社のいであ(株)が提供します。
今後も、本共同研究によりアプリの精度向上を図り、社会問題化している突発的なゲリラ豪雨の被害軽減と対策に役立つサービスに発展しつづけます。
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アプリ名:3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~
対象OS:Android 4.4以上推奨、iOS 8以上推奨
課金額(税込):無料
アクセス: Google Play、App Storeで『3D雨雲ウォッチ』で検索、またはhttp://pawr.life-ranger.jp にアクセス |
※Google Play、Androidは、Google Inc.の商標または登録商標です。
※AppStoreは、 Apple Inc.のサービスマークです。
※iOS は、米国およびその他の国におけるCisco社の商標または登録商標です。
報道関係の方からのお問い合わせ先
株式会社エムティーアイ 広報室
TEL: 03-5333-6323 FAX: 03-3320-0189
E-mail: mtipr@mti.co.jp URL: http://www.mti.co.jp
理化学研究所 計算科学研究推進室
TEL:078-940-5625 FAX:078-304-4964
E-mail: aics-koho@riken.jp
理化学研究所 広報室 報道担当
TEL:048-467-9272 FAX:048-462-4715
E-mail: ex-press@riken.jp
一般のお客様からのお問い合わせ先
株式会社エムティーアイ コンタクトセンター
E-mail: life-ranger-pawr@cc.mti.co.jp
PDF版はこちらから
本日(2016/8/30)、下記のトピックを発信しました。
被災直後、食料や水はどこでどうやって確保すればいいの?~経験者に聞いた本当に必要なサバイバル術を『ライフレンジャー』で公開~
本日(2016/7/19)、下記のトピックを発信しました。
『3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~』の2年目実証実験を開始~VRによるゲリラ豪雨体験ができる親子イベントも開催!~
天気総合情報サイト『ライフレンジャー天気』では、いつ起こるかわからない今後の災害に対し、一人でも多くの人の防災意識を高められるよう、3月4日(金)より、震災時の対策を改めて考える「3.11特集」を開始します。
東日本大震災から5年目を迎える今だからこそ語れる、被災地の想いや、体験から得たもっとも大切なことなど、3回のシリーズにわたってお届けします。
もう一度「あの日」を振り返り、今自分にできることを考え、できる限りの対策や行動を起こすためのきっかけになれば…と願っています。
◆シリーズ1:「明日へのラブレター」
~復興モニュメントの製作を手がける志田さんへのインタビュー~
・PC:http://bit.ly/1QWL7fb
・スマートフォン:http://tenki.mopita.com/sp/specialContent/?id=20638
◆シリーズ2:「もしも明日、災害が起きたら・・・」
~現地に赴き、大船渡で被災された方にインタビュー。
4つのポイントから見る、災害時に本当に必要な物や行動とは・・・~
・PC:http://bit.ly/1ROve7D
・スマートフォン:http://tenki.mopita.com/sp/specialContent/?id=20613
◆シリーズ3:「感動が支援につながる」
~東北を訪れて満喫する・・・それも支援のひとつ。
インタビューで訪問した岩手県の魅力をご紹介~
・PC:http://bit.ly/1Std2Ta
・スマートフォン:http://tenki.mopita.com/sp/specialContent/?id=20614
本日(2015/7/28)、下記のトピックを発信しました。
天気から交通情報まで確認できる生活情報サイト『ライフレンジャー』スタート!~天気・地図・乗換案内・ナビ機能をワンストップで~
(株)エムティーアイが運営する天気総合情報サイト『ライフレンジャー天気』は、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT)との共同研究により、「フェーズドアレイ気象レーダ」の3次元観測データを用いて、ゲリラ豪雨の発生をリアルタイムで知らせる“ゲリラ豪雨検知アプリ”を開発し、7月21日(火)より実証実験を開始します。
「フェーズドアレイ気象レーダ」は、(株)東芝、大阪大学、NICTが共同開発した、30秒毎という今までにない高頻度で雨雲の中を3次元観測し、ゲリラ豪雨を高精度でキャッチできる、日本初の気象レーダです。
そのリアルタイムデータを一般の人々にも提供したいという両者の思いから完成した本アプリは、刻一刻と変化するゲリラ豪雨の発生状況を3次元レーダーマップで確認できるだけでなく、今まで察知が難しかったゲリラ豪雨の可能性を、瞬時にスマートフォンのプッシュ通知で受け取れます。
本実証実験で、アプリの有効性を検証し質の向上を図ることで、社会問題化している突発的な局地的大雨(ゲリラ豪雨)の被害軽減と対策に役立つサービスに発展していきます。
◆ゲリラ豪雨や竜巻などを事前に察知する、最先端の3次元観測気象レーダ技術
局所かつ突発的な大気現象の詳しい構造や前兆現象を観測するのに、最も有効な手段は気象レーダです。
従来から、台風や梅雨前線などの降雨を観測するために、大型気象レーダが日本全土を覆うように配備されていますが、これらは地上付近の降雨分布観測に1~5分、降水の3次元観測に5分以上の時間を要します。
局地的大雨をもたらす積乱雲は10分程度で急発達し、竜巻もわずか数分で発生し移動するため、それらの兆候を迅速に察知するには、秒単位で詳細な3次元構造を観測できる「フェーズドアレイ気象レーダ」技術が期待されています。
◆東芝×大阪大学×NICTの共同開発で、日本初の「フェーズドアレイ気象レーダ」が誕生
2012年に(株)東芝、大阪大学、NICTが、従来の気象レーダで5分以上かかっていたゲリラ豪雨や竜巻などの3次元観測を、30秒毎という頻度で高精度に観測できる気象レーダ「フェーズドアレイ気象レーダ」の開発に日本で初めて成功しました。
これにより、局地的大雨や集中豪雨をもたらす発達の早い積乱雲の前兆現象をリアルタイムに観測でき、今まで察知できなかったゲリラ豪雨や竜巻などの気象状況をより迅速に検知できるようになりました。
開発後も、本レーダの性能を評価する試験を兼ねた観測を継続し、豪雨発生のメカニズムを明らかにしてきました。
◆NICTと『ライフレンジャー天気』が、「フェーズドアレイ気象レーダ」のデータをアプリ化
今まで研究対象として活用されていた「フェーズドアレイ気象レーダ」の最新技術を、一般の人々にも便利に利用してもらいたいと考えていたNICTと、年々増加するゲリラ豪雨の情報を、もっと高い精度でユーザーに知らせたいと考えていた『ライフレンジャー天気』は、本年4月より共同研究を開始し、スマートフォン向け“ゲリラ豪雨検知アプリ”『3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~』を開発しました。
WebGLという、雨雲の中の様子を3D描画で高速表示する技術を使用しており、スマートフォンを使って、上空の雨粒の様子を30秒毎のリアルタイムで見せる試みは、本アプリが日本で初めてです。
今回は本レーダが稼働している全国3カ所(大阪・神戸・沖縄)の中から、大阪大学吹田キャンパスに設置されたレーダの観測範囲である大阪府、兵庫県、京都府、奈良県の一部の地域の人々に無料で利用してもらい、様々な意見収集を行います。
豪雨発生の可能性のある時間や場所などの通知は、本レーダで取得した積乱雲の発達状況などを元に、『ライフレンジャー天気』の情報提供元である、気象予報会社のいであ(株)が提供します。
<ゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~』について>
ゲリラ豪雨の卵とも呼ばれる雲の中の雨粒がどれくらいの速度で成長し、地上に落ちてくるかなどの発生・発達状況をリアルタイムで確認でき、これまでとらえられなかったゲリラ豪雨の予兆が瞬時に分かります。
【1】豪雨の危険性を、いち早くスマホのプッシュ通知でお知らせ
1.場所:「現在地」もしくはユーザーが登録した「MY地点」
2.通知内容:今から30分以内の30mmを超える豪雨の可能性を通知
例:〔3D気象レーダ速報〕現在地周辺から10km以内のエリアで、上空に大量の雨粒を観測しました。この後、バケツをひっくり返した様な豪雨の可能性がありますので、ご注意ください。
【2】雨雲内部の様子を3次元レーダーマップで表示
1.「現在地」または「MY地点」上空の危険度の詳細を表示(どの辺の地域にどの程度発達した雲があるかなど)
2.10分前から現在までの上空の雨粒が地上に落ちてくるまでの様子を30秒毎に3D描画で高速表示
≪実験期間≫2015年7月21日(火)~2015年10月30日(金)
≪実験対象地域≫大阪府吹田市を中心とした80km×80km領域(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県の一部で利用可能)
≪対象OS≫・Android...
(株)エムティーアイが運営する天気総合情報サイト『ライフレンジャー天気』は、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT)との共同研究により、「フェーズドアレイ気象レーダ」の3次元観測データを用いて、ゲリラ豪雨の発生をリアルタイムで知らせる“ゲリラ豪雨検知アプリ”を開発し、7月21日(火)より実証実験を開始します。
「フェーズドアレイ気象レーダ」は、(株)東芝、大阪大学、NICTが共同開発した、30秒毎という今までにない高頻度で雨雲の中を3次元観測し、ゲリラ豪雨を高精度でキャッチできる、日本初の気象レーダです。
そのリアルタイムデータを一般の人々にも提供したいという両者の思いから完成した本アプリは、刻一刻と変化するゲリラ豪雨の発生状況を3次元レーダーマップで確認できるだけでなく、今まで察知が難しかったゲリラ豪雨の可能性を、瞬時にスマートフォンのプッシュ通知で受け取れます。
本実証実験で、アプリの有効性を検証し質の向上を図ることで、社会問題化している突発的な局地的大雨(ゲリラ豪雨)の被害軽減と対策に役立つサービスに発展していきます。
◆ゲリラ豪雨や竜巻などを事前に察知する、最先端の3次元観測気象レーダ技術
局所かつ突発的な大気現象の詳しい構造や前兆現象を観測するのに、最も有効な手段は気象レーダです。
従来から、台風や梅雨前線などの降雨を観測するために、大型気象レーダが日本全土を覆うように配備されていますが、これらは地上付近の降雨分布観測に1~5分、降水の3次元観測に5分以上の時間を要します。
局地的大雨をもたらす積乱雲は10分程度で急発達し、竜巻もわずか数分で発生し移動するため、それらの兆候を迅速に察知するには、秒単位で詳細な3次元構造を観測できる「フェーズドアレイ気象レーダ」技術が期待されています。
◆東芝×大阪大学×NICTの共同開発で、日本初の「フェーズドアレイ気象レーダ」が誕生
2012年に(株)東芝、大阪大学、NICTが、従来の気象レーダで5分以上かかっていたゲリラ豪雨や竜巻などの3次元観測を、30秒毎という頻度で高精度に観測できる気象レーダ「フェーズドアレイ気象レーダ」の開発に日本で初めて成功しました。
これにより、局地的大雨や集中豪雨をもたらす発達の早い積乱雲の前兆現象をリアルタイムに観測でき、今まで察知できなかったゲリラ豪雨や竜巻などの気象状況をより迅速に検知できるようになりました。
開発後も、本レーダの性能を評価する試験を兼ねた観測を継続し、豪雨発生のメカニズムを明らかにしてきました。
◆NICTと『ライフレンジャー天気』が、「フェーズドアレイ気象レーダ」のデータをアプリ化
今まで研究対象として活用されていた「フェーズドアレイ気象レーダ」の最新技術を、一般の人々にも便利に利用してもらいたいと考えていたNICTと、年々増加するゲリラ豪雨の情報を、もっと高い精度でユーザーに知らせたいと考えていた『ライフレンジャー天気』は、本年4月より共同研究を開始し、スマートフォン向け“ゲリラ豪雨検知アプリ”『3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~』を開発しました。
WebGLという、雨雲の中の様子を3D描画で高速表示する技術を使用しており、スマートフォンを使って、上空の雨粒の様子を30秒毎のリアルタイムで見せる試みは、本アプリが日本で初めてです。
今回は本レーダが稼働している全国3カ所(大阪・神戸・沖縄)の中から、大阪大学吹田キャンパスに設置されたレーダの観測範囲である大阪府、兵庫県、京都府、奈良県の一部の地域の人々に無料で利用してもらい、様々な意見収集を行います。
豪雨発生の可能性のある時間や場所などの通知は、本レーダで取得した積乱雲の発達状況などを元に、『ライフレンジャー天気』の情報提供元である、気象予報会社のいであ(株)が提供します。
<ゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~』について>
ゲリラ豪雨の卵とも呼ばれる雲の中の雨粒がどれくらいの速度で成長し、地上に落ちてくるかなどの発生・発達状況をリアルタイムで確認でき、これまでとらえられなかったゲリラ豪雨の予兆が瞬時に分かります。
【1】豪雨の危険性を、いち早くスマホのプッシュ通知でお知らせ
1.場所:「現在地」もしくはユーザーが登録した「MY地点」
2.通知内容:今から30分以内の30mmを超える豪雨の可能性を通知
例:〔3D気象レーダ速報〕現在地周辺から10km以内のエリアで、上空に大量の雨粒を観測しました。この後、バケツをひっくり返した様な豪雨の可能性がありますので、ご注意ください。
【2】雨雲内部の様子を3次元レーダーマップで表示
1.「現在地」または「MY地点」上空の危険度の詳細を表示(どの辺の地域にどの程度発達した雲があるかなど)
2.10分前から現在までの上空の雨粒が地上に落ちてくるまでの様子を30秒毎に3D描画で高速表示
≪実験期間≫2015年7月21日(火)~2015年10月30日(金)
≪実験対象地域≫大阪府吹田市を中心とした80km×80km領域(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県の一部で利用可能)
≪対象OS≫・Android 4.4以上推奨(※WebGL非対応端末一部あり)
・iOS 8以上推奨 ・Apple watch(ポップアップ表示のみ)
≪課金額≫ 無料
≪アクセス方法≫ Google Play、App Storeで『3D雨雲ウォッチ』で検索、またはhttp://pawr.life-ranger.jp にアクセス
※MY地点登録は8月以降予定 ※iOS、Apple watchは 8月以降対応予定
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サイト名:ライフレンジャー天気
概要:生活に密着した地域情報も配信する天気総合情報サイト。全国約2,000カ所の市区町村レベルのピンポイントな天気・気温・降水量の予報を1時間おきに発表し、各地の人々の暮らしに役立つ様々な気象情報を提供するサービスです。地震・津波などの災害情報はもちろん、豪雪地帯向けの「吹雪指数」「道路ライブカメラ」、台風多発地域への警報・注意報、その他、火山灰・ダム情報など、簡単に確認でき便利です。
課金額(税込):月額108円、324円(一部無料)
アクセス: スマートフォン、PCで『ライフレンジャー天気』で検索、http://tenki.life-ranger.jp/へアクセス |
※Google Play、Androidは、Google Inc.の商標または登録商標です。
※AppStoreは、 Apple Inc.のサービスマークです。
※Apple Watchは、Apple Inc.の商標です。
※iOS は、米国およびその他の国におけるCisco社の商標または登録商標です。
報道関係の方からのお問い合わせ先
株式会社エムティーアイ 広報室
TEL: 03-5333-6323 FAX: 03-3320-0189
E-mail: mtipr@mti.co.jp URL: http://www.mti.co.jp
一般のお客様からのお問い合わせ先
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