エムティーアイの『ルナルナ』と武田薬品が希少疾患の疾患啓発で連携を開始

                株式会社エムティーアイ(以下「エムティーアイ」)と、武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)は、エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』および女性と医師をつなぐサポートツール「ルナルナ...

 

 

 

 

 

 

 

 

株式会社エムティーアイ(以下「エムティーアイ」)と、武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)は、エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』および女性と医師をつなぐサポートツール「ルナルナ メディコ」を活用したフォン・ヴィレブランド病の疾患啓発における連携を開始しましたのでお知らせします。

 

遺伝性の血液疾患の1種であるフォン・ヴィレブランド病(以下「VWD」)は、血液中にあるフォン・ヴィレブランド因子というたんぱく質が欠乏したり、はたらきに異常があるため出血が止まりにくくなる病気です。女性の場合は過多月経の症状から発覚する場合もあり、海外の研究では女性のVWD患者さんの約7割が月経期間に日常生活に何らかの支障をきたしているという報告※1もあります。ただ、疾患自体の認知度が低く受診に至りにくいことや、医師の間でも認知の差があることで正しい診断がつかないなどといった課題も存在します。このような背景を受け、今回の疾患啓発では、VWDについて『ルナルナ』と「ルナルナ メディコ」を通じて患者さん、医師それぞれに情報提供を行います。


患者さんは『ルナルナ』アプリから受診・相談サポートを行える「ルナルナ メディコ」内に設置した武田薬品提供のチェックリストを用いて、月経異常・止血異常のセルフチェックに回答し、VWDの可能性について確かめることができます。VWDの可能性がある場合は、医療機関への受診が促されるとともに、武田薬品が運営するVWDに関する情報サイト「フォン・ヴィレブランド病.jp」(https://vonwillebrand.jp/)が案内され、より詳しい疾患の情報や対処法を知ることができます。医師には、セルフチェックの結果VWDの可能性がある患者さんが「ルナルナ メディコ」を利用して受診した際に、VWDの可能性があることを患者さん同意のもと案内し、同時に武田薬品が運営する医師向け疾患啓発サイトが表示されます。また、今後は患者さんが『ルナルナ』に登録した月経のデータからも、VWDの可能性を示唆する情報を医師が確認できるようになる予定です。これにより、疾患の可能性がある患者さんが受診した場合は症状を見過ごさないよう、より注意して診察することや、必要であれば専門の診療科へ紹介することなどが可能となります。患者さん・医師双方への疾患啓発を行うことで、早期診断による患者さんのウェルビーイング※2への貢献が期待されます。

 

エムティーアイは今後『ルナルナ』および「ルナルナ メディコ」を通じて、VWDに限らず、デジタルツールを活用した疾患啓発の効果や可能性を検証し、さまざまな疾患に関する情報発信・啓発活動を行います。また、患者さん、医師双方に働きかけることで、医療機関への適切な受診や診察をサポートし、疾患の早期発見・早期治療が可能な社会を実現する一助となることを目指します。

 

武田薬品は、治療薬の創出にとどまらず、希少疾患を取り巻くエコシステムの形成・改善を通じて、患者さんとそのご家族に価値提供できる優れたパートナーとなることが重要であると考えており、他企業とのパートナーシップを用いて、さまざまな希少疾患の患者さんの健康に貢献していきたいと考えています。

 

※1:Kirtava A et al. Haemophilia. 9(3): 292‒297. 2003

※2:肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること

 

 

<『ルナルナ』について>https://sp.lnln.jp/brand

ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービスです。アプリの累計ダウンロード数は1,800万以上(2022年2月時点)で、蓄積されたビッグデータを用いて、独自の予測アルゴリズムを確立し、より精度の高い排卵日予測が可能です。生理日管理をはじめ妊活・妊娠・出産から、ピル服薬支援や婦人科・産婦人科への受診サポートまで女性の健康全般を支援しています。

※『ルナルナ』は(株)エムティーアイの登録商標です。

 

<「ルナルナ メディコ」について> https://sp.lnln.jp/brand/services/medico

ルナルナに記録した生理日や基礎体温、腹痛などカラダの症状、ピル(OC/LEP)の服薬時の体調などのデータを、患者さん同意のもと導入先の産婦人科の診療時に医師に提示できるシステムです。

※『ルナルナ』(アプリ版/web版、無料/有料)、『ルナルナ 体温ノート』、『ルナルナ スポーツ』に対応しています。

※導入医療機関一覧:https://medicopt.lnln.jp/hospital

 

 

<株式会社エムティーアイについて>

株式会社エムティーアイ(東証プライム上場:9438)は、コンテンツ開発・運営の豊富な実績とノウハウを生かし、日々の生活や世の中をより便利に豊かにするさまざまなサービスを生み出し、サイトやアプリを通じてお客様へ提供し続けています。2012年にはヘルスケア事業本部を立ち上げ、より多くの人が健康で豊かな生活を実現できるよう、幅広い世代の健康をサポートしています。また、自治体や医療機関、金融機関など、幅広い業界と連携することで、新しい社会の仕組みの構築を目指すとともに、「世の中を、一歩先へ」進め、より良い未来社会の実現に貢献します。

詳細については、https://www.mti.co.jp/をご覧ください。

 

<武田薬品について>

武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国と地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。

詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

 

 

報道関係の方からのお問い合わせ先

株式会社エムティーアイ 広報室
TEL:03-5333-6755 FAX:03-3320-0189
E-mail: mtipr@mti.co.jp

 

武田薬品工業株式会社

JPBUコミュニケーション 豊山 友梨
TEL : 070-2610-6284
E-mail: yuri.toyoyama@takeda.com

 

『ルナルナ』に関する一般のお客様からのお問い合わせ先

株式会社エムティーアイ コンタクトセンター
E-mail: newlnln_support@cc.mti.co.jp

 

 

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3月8日 は国際女性デー!『ルナルナ』もイベント登壇などでメッセージを発信しました。

 毎年3月8日は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのために国連が制定している国際女性デーです。近年、フェムテックが注目されるなか、女性の生き方を考える日として、様々な人、企業、団体がメッセージを出すなど、今年も盛り上がりを見せました。2022年は「持続可能な明日に向けて、ジェンダー平等をいま」がテーマとして掲げられました。  女性の健康情報サービス『ルナルナ』では、国際女性デーに合わせたPMS(月経前症候群)に関する意識調査の発表のほか、当日行われた各企業主催のイベントなどにも参加しましたのでその模様をお届けします。 『ルナルナ』独自調査:「94.5%の女性が抱えるPMSに関する意識調査」を発表! SNS投稿では、身近な女性の苦悩や我慢を想像してみることを呼び掛け。  今年の国際女性デーでは、『ルナルナ』より「94.5%もの女性が抱えるPMS(月経前症候群)に関する意識調査」を発表しています。また、調査結果の一部をSNSを通じて「#94パーの少数派」「#PMSをもっと知ってほしい」のキーワードとともに発信しました。  キーワードには、PMSを感じたことのある女性は94.5%と大多数のはずなのに、PMSの理解が進まず多くの女性が一人で苦しみを抱えている状況を、まずは一人ひとりが知ることから変えてみませんか?というメッセージを込めています。国際女性デーをきっかけに、ジェンダーを問わず多くの人が「もし身近な女性が人知れずPMSで辛い思いをしていたら…」という状況を想像してみることを呼び掛け、そしてその一人ひとりの小さな想像力が社会に大きな変化をもたらすことを期待しています。 意識調査の全文はこちらからご覧いただけます。   「GU...

 毎年3月8日は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのために国連が制定している国際女性デーです。近年、フェムテックが注目されるなか、女性の生き方を考える日として、様々な人、企業、団体がメッセージを出すなど、今年も盛り上がりを見せました。2022年は「持続可能な明日に向けて、ジェンダー平等をいま」がテーマとして掲げられました。

 女性の健康情報サービス『ルナルナ』では、国際女性デーに合わせたPMS(月経前症候群)に関する意識調査の発表のほか、当日行われた各企業主催のイベントなどにも参加しましたのでその模様をお届けします。

『ルナルナ』独自調査:「94.5%の女性が抱えるPMSに関する意識調査」を発表!
SNS
投稿では、身近な女性の苦悩や我慢を想像してみることを呼び掛け。

 今年の国際女性デーでは、『ルナルナ』より「94.5%もの女性が抱えるPMS(月経前症候群)に関する意識調査」を発表しています。また、調査結果の一部をSNSを通じて「#94パーの少数派」「#PMSをもっと知ってほしい」のキーワードとともに発信しました。
 キーワードには、PMSを感じたことのある女性は94.5%と大多数のはずなのに、PMSの理解が進まず多くの女性が一人で苦しみを抱えている状況を、まずは一人ひとりが知ることから変えてみませんか?というメッセージを込めています。国際女性デーをきっかけに、ジェンダーを問わず多くの人が「もし身近な女性が人知れずPMSで辛い思いをしていたら…」という状況を想像してみることを呼び掛け、そしてその一人ひとりの小さな想像力が社会に大きな変化をもたらすことを期待しています。

意識調査の全文はこちらからご覧いただけます。

 

「GU BODY LAB」のパートナーとしてメディア発表会に参加。
ジーユー×ルナルナ×オムロン ヘルスケア で若年層向けのリテラシーを目指す、新たな活動方針を発表!

 衣料品等の企画・生産・販売事業を展開するGUが、女性特有の健康課題に着目し「女性の健康をサポートする」ことを目的に昨年3月に立ち上げたプロジェクト「GU BODY LAB」。『ルナルナ』は「生理」を中心とした女性の健康に関するコンテンツ提供などを通じてこの活動に携わっています。「GU BODY LAB」発足から1年を迎えた3月8日の国際女性デーに、メディア発表会が開催され、当日はジーユーの新商品発表に加え、これまでにおこなった取組みについて、ルナルナ事業部の日根事業部長が登壇しました。

(左から、ルナルナ事業部長 日根麻綾、オムロン式美人プロジェクトリーダー 石崎恵氏、株式会社ジーユー グローバル商品本部 小野寺智子氏)

 

 発表会では、『ルナルナ』がコンテンツ提供を行い実現した「ルナルナ×GU BODY LAB 女性の健康講座〜生理のウソホント〜の取組みについて触れ、女性でも意外と本当だと思っている生理についての怪しいウワサについて、IGTV(インスタグラムの動画投稿・共有サービス)にて、視聴者が関心を持ちながら理解も深められるようなクイズ形式で紹介した活動を振り返りました。また、現在『ルナルナ』が独自で行っている、女性のカラダとココロについての理解浸透を目的としたFEMCATIONのプロジェクトも紹介しました。

 「GU BODY LAB」の今後の活動方針では、「未来からだプロジェクト」と題して、ジーユーと『ルナルナ』、そして『ルナルナ』同様にパートナーとしてプロジェクトに参加するオムロンヘルスケアの3者で若年層の女性への健康サポートにフォーカスしていくことが発表されました。「未来からだプロジェクト」では、多くの若年層に向けて、自分たちの未来に起こるからだや女性ホルモンの変化について「知る」機会を定期的に提供していく予定です。

メトロポリターナ主催の「Fem Care Project」オンラインイベントに登壇

 同じく3月8日に、産経新聞社メトロポリターナ「Fem Care Project(フェムケアプロジェクト)」が主催する「意外に知らない「女性のカラダ」のこと-家庭や職場で役立つ思いやりの基礎知識-」のオンラインイベントに、ルナルナ事業部の日根事業部長が登壇しました。

 

 プログラムの第1部「知識をアップデートする-学び直したい女性のカラダのこと-」では、産婦人科医師の高尾美穂先生が女性の生理やPMSを中心としたカラダのメカニズムについて、5つのポイントで分かりやすく解説。第2部「我慢しない、させない環境作りのヒント-企業や社会、家庭や職場でできること-」では、ルナルナ事業部長の日根と、妊活コンシェルジュサービスを提供する株式会社ファミワンの石川勇介氏がパネリストとして登場し、それぞれのサービスへ寄せられた、辛い症状を抱えながら我慢している女性たちの生の声を紹介し、不調と向き合いながらも、女性たちが力を十分に発揮できる環境をつくっていくにはどうすればいいのか、その糸口を探りました。また、オンライン講座はアーカイブ配信もされ、視聴数は5万を超えています!

 

 

 今後も『ルナルナ』は、「すべての女性に寄り添い、社会の変化を後押しすることで、女性の幸せに貢献する」というミッションのもと、これまで以上に幅広く女性のヘルスケア全般に寄り添ったサービスの提供と様々な活動を通じて、女性が自分らしく生きることをエンパワーメントしてくれるサービスへと発展していきます。

 

 

※FEMCATION(フェムケーション )とは、複雑かつ多様性のある女性のカラダとココロについて正しく学ぶ機会を創出し、年齢や性別を問わず、社会全体で寄り添いあえる環境を目指す、理解浸透プロジェクトです。

※「FEMCATION®」は(株)エムティーアイの登録商標で、FEMALE(女性)とEDUCATION(教育)を掛け合わせた造語です。

女性と医師をつなぐサポートツール「ルナルナ メディコ」が 不妊治療などをより支援するプレミアムプランを提供

  本日(2022/3/2)、下記のトピックを発信しました。 女性と医師をつなぐサポートツール「ルナルナ メディコ」が不妊治療などをより支援するプレミアムプランを提供...

『ルナルナ』が協力する東京大学の妊産婦のうつ予防に関する研究にて、 妊娠前の生理不順が妊娠うつと関連がある可能性が明らかに

 株式会社エムティーアイが運営する、妊娠週数や子どもの月齢に合わせた妊娠・出産・育児に関する情報配信アプリ『ルナルナ...

 株式会社エムティーアイが運営する、妊娠週数や子どもの月齢に合わせた妊娠・出産・育児に関する情報配信アプリ『ルナルナ ベビー』は、2019年11月より東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野の西大輔准教授、佐々木那津院生らのグループが実施する「全自動化インターネット認知行動療法による妊娠うつ病・産後うつ病の予防」に協力しており、本研究成果の一部が、「Journal of Psychosomatic Obstetrics & Gynecology」に掲載されました(日本時間 2021年12月9日公開)。
 今回は、妊娠前の月経周期の変動(月経周期ごとの日数の差の平均)が6日よりも長い人は、変動が6日以内の人と比べて、妊娠期のうつの度合いが大きい傾向がある(エジンバラ産後うつ病自己評価票スコア(以下EPDSスコア)1が妊娠期において有意に高い)ということが明らかになりました。

 

【本論文のポイント】

  • 3,473名の妊娠16週から20週の方を対象とし、解析を行ったところ、妊娠前に月経の周期長の変動が6日より長く不規則な周期になっていた人では、うつ症状の得点が高いという傾向がわかりました。
  • 月経1周期の長さが短い(25日未満)もしくは長い(34日以上)という傾向は、妊娠うつとの関連は見られませんでした。
  • プレコンセプションケア※2のひとつとして、月経周期を適切に整えるための支援を行うことが、周産期メンタルヘルスの対策につながる可能性があります。


【研究の背景・目的】
 月経周期が規則的であることは、妊娠可能性を高めるのみならず、心身の良い健康状態と関連があることが知られています。心理的ストレスや抑うつ気分と、月経周期異常との関連を指摘する研究はいくつか報告されていましたが、妊娠前に月経周期異常があることが周産期のメンタルヘルスにどのような影響を与えるかについては、わかっていませんでした。
 今回の研究では妊娠前の月経周期の特性(周期の変動幅と周期長)と、妊娠期のうつ症状との関連を調べました。

 

【研究の成果と意義】
 「全自動化インターネット認知行動療法による妊娠うつ病・産後うつ病の予防」研究に参加し、初回調査に回答した5,128 人の妊娠16 週~20 週の人のうち、妊娠前から「ルナルナ」を利用しており、適切に入力されたと考えられる月経周期(14 日~50 日)の記録が3 周期以上残っていた3,473 名の人を対象に解析を行いました。具体的に月経1 周期ごとの日数のばらつきは、対象となる人それぞれの各月経周期の日数の差と、その差の平均値を算出し、月経周期の変動幅が6日以内の人と6日より長い人に分け、月経1周期の長さは25 日未満、25~26 日、27~29 日、30~31 日、32~33 日、34 日以上に分けました。そして年齢、学歴、出産歴(初産、経産)、計画妊娠、パートナーの有無、不妊治療の有無を考慮した上で、解析を行いました。
 その解析の結果、月経の周期長の変動が6日以上という不規則な周期のグループで、EPDSスコアが有意に高くなっていました。また、EPDSスコアが11点以上を示す、妊娠うつの可能性のあるグループでは、月経の周期長の変動が6日以上という不規則な周期の人が、6日以内の人と比較して、約1.4倍多くなっていました。なお、月経1周期の長さ(短い:25日未満、長い:34日以上)は、EPDSスコアと有意な関連を示すものはありませんでした。
 本研究は、妊娠前の月経周期特性が周産期のメンタルヘルスに影響を与える可能性を示したものであり、月経周期を含めたプレセコンセプションケアが周産期のメンタルヘルスの対策につながる可能性を示しています。しかし、妊娠前の月経周期の乱れは妊娠前の精神的なストレスやストレス要因による影響を受けている可能性があり、それらが周産期にも影響を与えている可能性があります。今後は、妊娠前のストレス状況を考慮したさらなる研究が期待されます。

※今回の研究結果は月経周期が不規則な人全員に当てはまるものではありません。妊娠中・出産後の精神的不調を感じられた場合は、保健所、保健センター、精神保健福祉センター、精神科やかかりつけの産婦人科にご相談ください。

 

≪愛媛大学大学院 産科婦人科学 教授 杉山 隆先生のコメント≫
 今回の研究は、妊娠前の月経周期が周産期メンタルヘルスに影響を及ぼす可能性を初めて示したものであり、とても興味深い成果と言えます。プレコンセプションケア、すなわち妊娠前のケアが周産期メンタルヘルスの向上につながる可能性があり、さらなる検討が期待されます。
 「妊娠うつ」は妊娠3か月以上の妊婦さんの有病率が14.0~16.3%(文献1)との報告もあり、妊婦さんの誰がなってもおかしくありません。特に不眠や食欲不振に加え、ご自身のメンタル状態の変化や不安を感じた場合はかかりつけの産婦人科にてお気軽にご相談ください。
 また今回の結果は月経不順の方全員に当てはまるものではありません。ただし月経不順の方は一度婦人科を受診されることをお勧めします。

 

東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野 西大輔准教授のコメント
 今回の研究では『ルナルナ ベビー』アプリを使用している約3,473人の妊婦の皆さんにご協力いただき、妊娠前に記録されていた月経周期をデータとして活用させていただきました。このようなデータは世界的にも貴重で、妊娠前から妊娠期、産後に至るまで切れ目ないメンタルヘルス対策を行っていくために、今後ますます活用されていくことが期待されます。
 また本研究の結果からは、ご自身の月経周期をセルフチェックして、必要に応じてセルフケアを行ったり、医療機関を受診したりするということは、プレコンセプションケアのひとつとしても重要といえるのではないかと考えられます。その際、月経周期の乱れは産婦人科的な要因だけでなく精神状態とも関連している場合がありますので、心身の両面からのアプローチを考えていただけたら幸いです。

 

【用語解説】
※1:エジンバラ産後うつ病自己評価票スコア(EPDSスコア):周産期のうつ病のスクリーニングを目的として使用される自記式質問紙
※2:プレセコンセプションケア:将来の妊娠・出産を考えながら、妊娠前から生活習慣や健康に向き合う取り組み

【参考文献】
1 Tokumitsu K, et al. Prevalence of perinatal depression among Japanese women: a meta-analysis. Ann Gen Psychiatry. 2020;19:41.

【掲載論文情報】
 掲載雑誌:Journal of Psychosomatic Obstetrics & Gynecology
 論文タイトル:Preconception menstrual cycle disorder and antenatal depression: A cross-sectional study with pre-recorded information
 著者:Natsu Sasaki, Akiyama Hiroto, Norito Kawakami, Daisuke Nishi

 ★論文はこちら:https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/0167482X.2021.2010699 

 

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『ルナルナ』が見据えるFEMCATIONのこれから【後編】

 【前編】20年目の答えとして、改めて辿り着いた“寄り添い”では、『ルナルナ』のこれまでの歩み、そしてなぜいま「FEMCATION」※1のプロジェクトが始動したのかを、ルナルナ事業部の事業部長...

 【前編】20年目の答えとして、改めて辿り着いた“寄り添い”では、『ルナルナ』のこれまでの歩み、そしてなぜいま「FEMCATION」※1のプロジェクトが始動したのかを、ルナルナ事業部の事業部長 日根麻綾と副事業部長 那須理紗の二人に語ってもらいました。
 後編は、「FEMCATION」が本格的にスタートしたことで今感じている手応えや課題、そして『ルナルナ』の未来についてのインタビューです。

 

プロフィール

 

 

 

日根麻綾(ひね まあや)

2006年入社

執行役員
ヘルスケア事業本部
ルナルナ事業部 事業部長

 

 

 

 

那須理紗(なす りさ)

2013年入社

ヘルスケア事業本部 
ルナルナ事業部 副事業部長

 

 

 

本格始動した「FEMCATION」!異業種と「女性の健康課題」に取組める新鮮な喜び。

Q.「FEMCATION」のプロジェクトとして、これまで異業種とのコラボ企画や他企業へのセミナー開催を行っていますが、女性のカラダとココロに関する世間の理解度というのは上がってきているように感じますか?

那須:「FEMCATION」を発信し始め、このプロジェクトの想いに賛同してくださった様々な業種の企業から複数お声がけいただき、とてもありがたく思っています。その中でもグループ会社であるカラダメディカと実施している企業向けの理解浸透プログラム「女性のカラダの知識講座」を実施してくださる企業はどんどん増えてきています。

 

日根:カラダメディカとの取組みでは、予想外の企業からお声がけいただきました。会社として女性従業員の健康やフェムテック2などに投資する意思決定をしている企業が明らかに増えており、知識講座に限らず、他企業と何か一緒に取組める機会をいただくなど、この領域にビジネスとしての価値を感じる企業が増えたのではないかと感じています。

 

那須:報道のありかたとしても、女性向けの媒体だけでなくビジネス誌などから取材いただくなど、フェムテックが市場として認められ、ニッチなものというよりも身近なもの、これから伸びていくものとして扱われている印象です。

また、「女性のカラダの知識講座」は男性からも好評です。これまでなんとなく察するしかなかった女性の機微について、正しい知識をもとに理解でき、直接声をかけることは難しくてもサポートしやすくなったという嬉しい声が届いています!今は本講座の実施を検討される担当者は女性が多いのですが、男性の方と打ち合わせをする機会も増えてきており、今後はより一層男性とも同じ温度感で働く女性の健康課題を語れたり取組みを実施できれば嬉しく思います。また、医師による知識講座に参加した女性からも、これまで自分だけで抱えていた生理の悩みを、もっと気軽に病院を受診したり薬を処方してもらって良いんだという気づきがあった、などの声がありました。

他企業とのコラボレーションを実現できたという点では、異業種であっても女性の健康課題に関する理解促進、という同じ目的を持って、それぞれの業種だからこそできることを一緒になって取組めたというのは私たちにとって非常に新しく、大変光栄でした。

女性の健康について理解を深める新たな場として “職場”に大きな可能性

Q.先日はじめて「FEMCATION白書」として、男性に限定した意識調査も行いました。その結果から感じたことを教えてください。

★「FEMCATION白書」の全文はこちら

日根:一番興味深かったのは、女性特有の福利厚生が充実している職場に勤めている男性ほど、女性の健康課題を解決すべきだと思っていたり、男女関係なく同じ知識を持つことに価値を感じているという点でした。

福利厚生は企業にとって大切ですが、従業員はそれだけで入社を決めているわけではないと思うので、入社後に福利厚生が充実していたことにより、結果として女性の健康についても理解を深め、必要性を強く感じるようになったという人がほとんどなのかなと推測しています。
女性のカラダ・ココロについて学ぶ第1の場である学校の性教育は、生殖機能とその発達の話が基本ですし、第2の場である家庭環境は自分ではコントロールできないもので、家族やパートナーに女性がいない場合、女性のカラダやココロの仕組み、それによる悩みを知る機会は少ないと思います。しかし、今回新しい可能性として職場は男性が女性のカラダについて知る第3の場なのだなと改めて感じました。

健康経営の観点でも女性の健康を支援するという企業が増えていきている流れがあるので、職場という環境には非常に期待できるなと、この意識調査で改めて気づくことができました。

 

那須:私もそう思います。女性を支援する福利厚生が充実していくことで環境が整い、理解も後からついてくるのではないかと感じました。

 

 

日根:今後より理解促進の余地があるのではと思っているのは50代以降の男性ですね。今回の意識調査は15~49歳の男性を対象としていたため、その年代の声は聴けなかったのですが、新しい価値観などを学ぶ機会が少ない可能性もあり、意識変革が難しいのは50代以降の男性かもしれません。ただ、今回若い世代ほど意識が高いという結果も明確に見えたので、明るい未来しかないと思っています!

 

 

また気になるのは、PMS(月経前症候群)への理解の低さですね。PMSを感じる女性は非常に多いにも関わらず、生理や妊娠と比較するとPMSの理解が低い結果となりました。これは仮説ですが、現在の性教育は基本的に生殖に紐づいた内容のため、生理や妊娠・出産・中絶については男性もある程度理解できても、PMSについては学ぶ機会がないのだと思います。そのため、PMSについては、企業の実施するセミナーを受講するなど、男性が積極的に情報を取りに行かなければ知ることができないという問題があるのではないでしょうか。ただ、女性にとって日常生活はもちろん、仕事や勉強、スポーツなどのパフォーマンスに直結する問題のため、PMSへの理解浸透はさらにサポートすべき大きなテーマのひとつですね。

 

 

 

 

那須:確かに、PMSについてまったくわからないと答えた人は多いですね。

 

日根:私の感覚ではありますが、2012~13年あたりは女性であってもPMSを知らない人は多かったと思います。

 

那須:実は私も2013年に入社して初めてPMSという単語を知りました。

 

日根:そうですよね。生理痛や生理中の症状と勘違いしている人が多いようですし、ほんの数年前まで女性の中でも知らない人が沢山いたと考えると、まだ男性に浸透していないのも当然の結果ともいえますね。

 

アンケートを見てみると、PMS症状を感じている女性は94%いるけれど、それをPMSと呼ぶことを知らない女性は多いのかもしれません。

 

那須:生理に関連して起こる悪いことは全部一緒に考えられがちですよね。

 

日根:そうなんですよね。ただ、男女ともにPMSを正しく理解していないと、「つらいのは生理でしょ?」と判断されてしまう恐れがあります。例えば労働を切り口にしたとき、「では生理休暇があれば良いね」で終わってしまうと、実態と対策がマッチしないことになります。
PMSは人によって症状も様々で、女性の中でも個人差が大きいものだからこそ、パフォーマンスに影響するのは生理だけじゃないことがより理解される必要性を感じますね。

身近になりつつある“フェムテック”。知識の個人差に左右されないための仕組みとは?

Q.最近のフェムテックの広がりをどのようにとらえていますか?また、今後事業として発展していくためにはどのようなことが必要だと思いますか?

那須:フェムテックの一般の認知はまだまだ低いと思います。それらの商品を購入できる場所も限られていますし、今後はそのような間口が広がっていくことを期待しています。また、新しい市場だからこそ、フェムテックも定義が難しく、それぞれの商品やサービスがどのようなものなのかメリットやデメリットを見極めて判断しなければ、場合によっては女性にとって不利益になるケースもあるのかなと感じています。

 

日根:ただ、個人のリテラシーにゆだねてしまうのは正しくないと考えていて、やはりいくつか仕組みが必要だと思っています。

法規制に関しては、規制緩和と整備の両輪が必要だと思います。現状、特に対策がされていないものでも、利用することで明らかに利用者の健康に不利益となるものは規制すべきですし、今の社会の在り方にマッチしていない古い規制がある場合は緩和すべきでしょう。ヘルスケア市場全体の問題でもありますが、規制緩和と整備、そのどちらのルールも整えられていく必要を感じます。

もうひとつは、市場に流れるお金ですね。フェムテック市場に対して、多様な視点で商材やサービスを創っていこうと思えるような投資マネーがないと参入する事業者やサービスが増えていかないと思います。今、ベンチャーキャピタルや商社が投資していますが、いいものを創ろうと思っている人、または創れる人たちがそれを実現できること、またそのリターンがきちんと期待でき対象である女性にしっかり届くような仕組みができることが必要だと思います。しばらくは色々な商品やサービスが出てきては淘汰され…を繰り返していくのではないでしょうか。

 

那須:市場のお金というと、政府からの補助金が出てきていることも良い傾向だと感じておりますが、さらに拡大されていくことが望ましいなと思います。

 

日根:一方で、最近のフェムテック・フェムケアの商材をみていると、高価格帯と低価格帯と分かれていて、個人的には良い傾向だと思っています。吸水ショーツなどが代表的で、これまで一部の限られた人にしか届かない、“嗜好品”の様なイメージがありましたが、あらゆる人にとって手に取りやすい価格で提供され始め、一般化されてきたことは非常に大きいと感じます。

ただ、スタートアップでフェムテックを始める企業などからすると、最初から低価格で大量生産は難しく、高価格帯の市場があるということも重要だと思います。今、フェムテック・フェムケアは多くの人がかかわれる市場でもあるし、よりケアしたい人にとっては高価格帯の商品など自分の満足につながるものが手に入る構図になっているため、健全な状態といえるのではないでしょうか。

新たな決意を胸に、婦人科医療への架け橋へ!

Q.最後に、今後『ルナルナ』が目指す未来像や、そのためにどのような挑戦をしたいか教えてください。

日根:「ルナルナ メディコ」※3やピルモード、「ルナルナ オンライン診療※4と、婦人科医療への連携をここ数年取組んできましたが、『ルナルナ』が将来的に実現したいのは、「婦人科医療へのアクセスビリティをめちゃくちゃ良くすること」です。

女性特有の健康課題を改善するための医療に、もっと気軽に、もっと簡単にかかれるようにすることが究極的に目指すところですね。

働いて、活躍して、子どもを産んで…という社会からの様々なプレッシャーを感じる女性もいるのではないでしょうか。しかし、初潮の早まりや子どもを産む機会の減少など、様々な要因により月経回数が増え婦人科疾患へのリスクも高まっています。そもそもの寿命や自分が働く人生も長い中で、女性が抱える生きづらさ・しんどさは少なくないと感じます。このような世の中だからこそ、医療や新しい技術などは積極的に活用し、早い段階から自分のカラダをうまくコントロールしていくこと、そしてそれを自分で決めていくことも個人の権利のひとつです

しかし、特に日本は婦人科受診への心理的ハードルが高いことや、ピルは避妊薬のイメージが強く、治療薬としての普及が進まないことが課題のひとつで、それによって医療の恩恵にあやかれずにつらい思いをしながらも頑張りすぎている人がとても多いと思っています。婦人科を受診し薬を処方してもらったり、さまざまな治療法・対処法を選択肢として持つことで女性はもっと楽になれるし、自分らしく生きられるはずです。その医療への架け橋に『ルナルナ』がなれたらと思います。
今までの『ルナルナ』は、生理がきたらなんとなく見て、日常的に自分の体調を把握し管理する、というところで終わっていたかと思うのですが、そのような日常にもっと医療が溶け込んでいくユーザー体験を目指したいですね
医療のDXというと医療機関の目線かと思いますが、女性の月経人生が約40年、断続的に続いていく中で、私たちはICTを用いてその日常にもっと自然に医療が溶け込んでいく、そんな世界観をイメージしています。

 

那須:かかりつけ医のような存在をもっと皆さんがもって、より気軽に婦人科を頼れるスキームを『ルナルナ』を通じて提供できたら良いですね。風邪をひいたら気軽に内科には行くと思いますが、婦人科の敷居はまだまだ高いようです。いま接点が少ないところをどんどん増やしていくことができれば理想です。

 

日根:究極は『ルナルナ』がかかりつけ、というのが実現出来たらいいなと思います。

 

那須:そうですね。『ルナルナ』が医師とつながれるプラットフォーム、というか。

 

日根:『ルナルナ』の先に医師や医療スタッフがいて、もし先生が毎回違っても、自分の情報や診療歴などがきちんとシェアされていて、どの先生・スタッフが対応しても同じように標準的な医療が受けられる世界観まで作れればハードルはかなり下がるのではないでしょうか。

そのような未来の実現を目指して、『ルナルナ』は今後もすべての女性に寄り添いながら、フェムテック市場のリーディングサービスとして発展していきたいです。

 

 

※1:FEMCATION;「FEMALE(女性)」と「EDUCATION(教育)」を掛け合わせた造語。複雑かつ多様性のある女性のカラダとココロについて正しく学ぶ機会を創出し、年齢や性別を問わず、社会全体で寄り添いあえる環境を目指す理解浸透プロジェクト。

※2:フェムテックとは、Female(女性)とテクノロジー(Technology)の掛け合わせで、女性の健康課題を、テクノロジーを通じて解決するサービスや商品のこと。フェムケアとは、Feminine(女性の)とケア(Care)の掛け合わせで、女性の健康をケアする製品・サービスをあらわしています。

※3:「ルナルナ メディコ」とは『ルナルナ』に記録した生理日や基礎体温、ピル(OC/LEP)の服薬時の体調などのデータを連携先の産婦人科・婦人科で診療時に閲覧できるシステムです。

※4:「ルナルナ オンライン診療」は(株)エムティーアイのグループ会社である(株)カラダメディカが提供する、婦人科に特化したオンライン診療サービスです。

『ルナルナ』が見据えるFEMCATIONのこれから【前編】

 社会的にフェムテック・フェムケア※1に注目が集まるなか、『ルナルナ』はサービス誕生20周年を迎えた2020年、より多くの人に女性のカラダの仕組みや生理による揺らぎについてなどを知ってもらうことを目的とした教育プロジェクトFEMCATION(フェムケーション)※2を始動させました。  今回は、ルナルナ事業部の事業部長...

 社会的にフェムテック・フェムケア※1に注目が集まるなか、『ルナルナ』はサービス誕生20周年を迎えた2020年、より多くの人に女性のカラダの仕組みや生理による揺らぎについてなどを知ってもらうことを目的とした教育プロジェクトFEMCATION(フェムケーション)2を始動させました。
 今回は、ルナルナ事業部の事業部長 日根麻綾と副事業部長 那須理紗の二人から、これまでのサービスの歩みやFEMCATIONに寄せる想い、さらに今後のサービス展望を語ってもらいました。

 

プロフィール

 

 

 

日根麻綾(ひね まあや)

2006年入社

執行役員
ヘルスケア事業本部
ルナルナ事業部 事業部長

 

 

 

 

那須理紗(なす りさ)

2013年入社

ヘルスケア事業本部
ルナルナ事業部 副事業部長

 

 

 

社会とともに進化し続けてきた『ルナルナ』。20年で、生理は“個人”から“社会”のテーマに。その舞台裏とは?

Q.まずは、これまでの『ルナルナ』の21年の歩みを教えてください。

≪創成期≫

日根:2000年に前身の生理日予測サービスが生まれ、当時の携帯電話会社(以下、「キャリア」)の公式コンテンツとなりました(ガラケー時代)。2007年に3大キャリアの公式化が完了してからは、大きなプロモーションをしなくても会員数が伸びていく様子から、生理日予測という領域には女性のニーズがあると確信し、そこからは広告やTVCMなどを積極的にうちました。その結果、「生理日予測といえば『ルナルナ』」という認知を一気に広げることに成功し、『ルナルナ』は一般の方々にも広く知られるサービスへと成長できたと思います。

世の中の意識という点では、この頃はまだ「生理管理」「生理日予測」という言葉も一般的ではなく、プロモーションの面では、お茶の間にそれらのワードを届けることに苦労しました。生理日予測・管理サービスの認知は広がっても、それをTVCMなどで言葉に出してオープンにすると最初はネガティブな反応もあり、それが“生理のタブー視”だと感じましたね。女性自身も生理をオープンに語ることを“はしたない”、“恥ずかしい”という意識がまだ強かったように思います。

 

≪過渡期≫

その後、2010年頃からはスマートフォンの急速な普及、それに伴う無料アプリへの移行という挑戦がありました。ガラケー時代のコンテンツは『ルナルナ』も含め有料で利用するものが基本でしたが、スマートフォンでは無料アプリが主流となり、私たちも引き続きサービスを提供するにあたり、『ルナルナ』を無料アプリ化する必要があったのです。生理日予測のサービスを無料で提供するということは、自分たちが自ら市場の破壊者となることを意味したため難しい選択ではありましたが、基本的な生理日予測の機能は無料で、さらに手厚いサポートに関しては一部有料で提供するフリーミアムのモデルへとシフトしていきました。課金者は多少減少しましたが、それまでは有料のユーザーのみを対象としたサービスだった『ルナルナ』が、より多くの女性へ開放され、今では累計1,700万DL(2021年6月時点)のユーザープラットフォーム、データプラットフォームに成長したという点では、大きな転換期のひとつでしたね。丁度そのころ、生理日予測から派生して排卵日予測、つまり妊活サポートに対するニーズも把握でき、妊活支援にも注力し始めました。それを機に、これまで沢山のユーザーに預けていただいていたデータをより積極的に収集・分析することで新しい価値に変え、ユーザーをはじめとする社会全体への還元を目指す戦略となりました。2014年には、『ルナルナ』独自の排卵日予測アルゴリズムを無料・有料に関わらず提供し、それによって算出される「妊娠しやすい日」が現在の有料機能のコアとなり、有料コースを選択する妊娠希望のユーザーが増加しました。

 

≪発展期≫

その流れを受け、さらにプラットフォームを拡大していくなかで、2017年には「ルナルナ メディコ※3の機能提供をスタートし、産婦人科医療へつなげていく事業を現在も展開中です。直近では契約施設数は1,000軒を超え、『ルナルナ』の利用者と産婦人科施設をつなぐ役割を果たしています

冒頭にお話しした世の中の意識が大きく変わってきたと感じたのは2019年頃です。月経随伴症状による労働損失が約4,900億円※4という調査結果がセンセーショナルに報道され、経済産業省が掲げる「健康経営」の取組みにも女性特有の健康課題が入ってきました。また同じタイミングでFemTech(フェムテック)という言葉が日本にも広まり始め、表に出てきやすい話題になったと感じます。タレントやインフルエンサーをはじめ、一般の方も生理やPMS、ピルのことなどを発信するようにもなり、多くの人が生理に関する言葉や、フェムテックの商品・サービスに触れる機会・知る機会が増えてきたのではないでしょうか。また、健康経営の流れから企業においても解決すべき課題だと認識されるようになり、“個人の課題”から“社会課題”に変化したように感じています。それによって一般の方の意識もどんどん変わってきていると思いますね。

 

 

 

「知らない」ことで生まれる壁をなくしたい。

Q.『ルナルナ』20周年のチャレンジとして始まった「FEMCATION」ですが、20年を迎えたタイミングで女性のカラダとココロの理解浸透プロジェクトをスタートさせた背景や、サービスとしての想いを改めて教えてください。 

那須: 20周年を迎えるにあたって、『ルナルナ』が今後どのように進化していくべきかを事業部内で話し合ってきました。これまでも社会や女性の生き方の変化に合わせてサービスを提供してきましたが、これからの10年、20年を改めて考え、今後どのようなニーズが生まれるだろうか、それに対して『ルナルナ』は女性だけでなく、女性を取り巻く様々な人、団体、環境に対して何ができるだろうかということを4カ月ほどの時間をかけてディスカッションしました。

その議論のなかで、ここ数年で女性の健康課題は注目されてきているけれど、やはり社会全体としてみると情報・知識が足りていないという意見が多く出ました。女性の健康課題は、女性自身でも体験していないと理解できないケースも多く、男性も含めた社会全体では学べる場所が少ないことに大きな問題意識を感じていました。『ルナルナ』は女性のカラダとココロに寄り添うサービスであり、そのビジョンを体現することを考えたとき、例えば若年層向けによりわかりやすく情報発信をしたり、企業や男性に向けたセミナーを開催するなど様々な方法で理解促進を行う「FEMCATION」という教育プロジェクトをスタートさせようという結論に至りました。

また、社会的意義の大きなムーブメントにしたいという想いから、『ルナルナ』だけの取組みに終始せず、さまざまな事業者を巻き込んでいきたいと思っています。

これまでもサービス内では、女性に向けた意識啓蒙などを行ってきましたが、「FEMCATION」では我々の想いに賛同いただける方々と、業種や立場を超えて手を組めるものにしたいです。

 

日根:ディスカッションのなかで「寄り添いって大切だよね」という点に改めて帰着したのは印象的でした。生理がタブー視されてきたこともそうですが、タブーとはなぜ生まれるのか?を考えたとき、「知らないから」が大きな要素だと考えています。人に話さない、だから知らない、自分の経験しか知らないため違いがあることもわからない、という、知らないことから生まれるタブー視が多く存在するのではないでしょうか。

『ルナルナ』のビジョン「カラダと向き合い、あなたに寄り添う。」にもあるように、私たちはすべての女性に寄り添いたいという想いを持っていて、議論のなかでは「寄り添いって違いを知ることから始まるよね」という声があがりました。私自身も常々そう考えていますし、だからこそ我々が女性に寄り添える仕組みを作っていく、そして一人ひとりが違う苦しみや悩み・痛み・もどかしさを抱えているということを社会全体で知っていくことからスタートではないのかな、という意味で「FEMCATION」に至りました。理解浸透の必要性というのはルナルナ事業部全員の想いでもあります。

★インタビューの続きはこちら:

【後編】日常に医療が溶け込み、もっと女性を自由にする『ルナルナ』へ

 

 

※1:FEMCATION:「FEMALE(女性)」と「EDUCATION(教育)」を掛け合わせた造語で、株式会社エムティーアイの登録商標。複雑かつ多様性のある女性のカラダとココロについて正しく学ぶ機会を創出し、年齢や性別を問わず、社会全体で寄り添いあえる環境を目指す理解浸透プロジェクト。

※2:フェムテックとは、Female(女性)とテクノロジー(Technology)の掛け合わせで、女性の健康課題を、テクノロジーを通じて解決するサービスや商品のこと。フェムケアとは、Feminine(女性の)とケア(Care)の掛け合わせで、女性の健康をケアする製品・サービスをあらわしています。

※3:「ルナルナ メディコ」とは『ルナルナ』に記録した生理日や基礎体温、ピル(OC/LEP)の服薬時の体調などのデータを連携先の産婦人科・婦人科で診療時に閲覧できるシステムです。

※4:「健康経営における女性の健康の取り組みについて」平成31年3月 経済産業省

ヘルスケア産業課 よりhttps://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/josei-kenkou.pdf

 

経済産業省主催「4th Well Aging Society Summit Asia-Japan」に代表取締役社長 前多 俊宏が登壇しました

 2021年11月16日(火)に開催された、経済産業省が主催する「4th Well Aging Society Summit Asia-Japan」の「超高齢社会の課題を解決する国際会議(Day...

 2021年11月16日(火)に開催された、経済産業省が主催する「4th Well Aging Society Summit Asia-Japan」の「超高齢社会の課題を解決する国際会議(Day 2)パネルセッション1」に、当社 代表取締役社長 前多 俊宏が登壇しました。

 講演では、「自分がつなげて健康を実現するPHR※1サービス」と題し、当社が提供する、マイナス1歳から100歳までの健康管理をサポートする、『ルナルナ』や『母子モ』、『CARADA』など様々なヘルスケアサービスの説明をしました。また、自身の健康データを本人が管理・認可し、医療機関など必要な場所で活用し、健康課題改善に役立てることのできる社会を構築することの必要性や、健康に関する様々なデータをクラウドに保存し、AIなどを活用して予防医療や治療に役立てることのできる仕組みづくりなど、当社の目指す取り組みについて発表しました。

 パネルディスカッションでは、デジタルを活用し紙で管理されてきた情報を電子化することも大切ではあるが、医療機関などにあるバラバラな健康データを、様々な医療機関が横連携しチームとして個人の健康をサポートできる仕組みづくりの必要性と、そのためには、利用者(患者)個人が健康データを自身のものとして、管理・利用できる仕組みづくりが重要であること、また今後は、他企業のPHRサービスをはじめEHR※2サービスともつながることが必要となってくるが、そのためにはオープンAPI※3を活用することでセキュアにつながる仕組みづくりを実現し、それを利用者側が選んで使うことができるような世の中になる必要があるといった、PHRサービスの今後の展望などについて話しました。

 

★「超高齢社会の課題を解決する国際会議(Day 2)パネルセッション1」はこちら:https://channel.nikkei.co.jp/wass2021j/ifsacj1116_03.html  

★4th Well Aging Society Summit Asia-Japanについてはこちら:
https://channel.nikkei.co.jp/wass2021j/  (日本語)
https://channel.nikkei.co.jp/wass2021e/  (英語)

 

※1 PHR:Personal Health Recordの略。個人が自身の医療に関する情報や健康に関するデータを記録し、自身で管理する仕組みのこと
※2 EHR:Electronic Health Recordの略。個人の医療や健康などの様々な情報を蓄積し、共有・活用などを行う仕組み。医療情報連携基盤
※3 オープンAPI:Application Programming Interfaceの略。アプリケーションなどが持つ機能や管理するデータなどを利用するための接続仕様や仕組みを、他企業などに公開すること

 

 

 

 

スマホアプリによる不妊治療に関する情報提供でユーザーのリテラシーが向上! 約6割が情報の信頼性に不安、正確性や提供方法が重要に

 国立成育医療研究センター(東京都世田谷区、理事長:五十嵐 隆)の梅澤 明弘研究所長、再生医療センター横溝 陵研究員らのグループと、女性の健康情報サービス「ルナルナ」を運営する株式会社エムティーアイ(東京都新宿区、代表取締役社長:前多...

 国立成育医療研究センター(東京都世田谷区、理事長:五十嵐 隆)の梅澤 明弘研究所長、再生医療センター横溝 陵研究員らのグループと、女性の健康情報サービス「ルナルナ」を運営する株式会社エムティーアイ(東京都新宿区、代表取締役社長:前多 俊宏)は、共同研究として「ルナルナ」を用いて約4,000人の利用者を対象としたランダム化比較試験(※1)をスマートフォンアプリ(以下、「アプリ」)内で実施し、アプリを用いた不妊治療に関する情報提供が利用者の知識向上に寄与することを明らかにしました。また、日本における不妊治療についてのリテラシーの現状と課題も明らかになり、エビデンスに基づく質の高い情報提供方法の開発につながるものと期待されます。本研究成果は、英誌「Nature」の関連誌である「npj Digital Medicine」(※2)(2 year Impact Factor=11.653, JCR2020) に掲載されました(日本時間2021年11月30日19時00分公開)。

【ポイント】

  • アプリで不妊治療に関する情報提供をしたグループ(介入群)では、女性のカラダの知識など不妊治療以外の情報を提供するグループ(対照群)と比較して情報提供後に実施した不妊治療に関するテストの点数が有意に上昇し、アプリを通じて不妊治療に関する情報提供をすることが、知識の向上に寄与することが明らかになりました。
  • アプリで研究参加者の募集から大規模なランダム化比較試験の実施および結果となるデータ収集までを一貫して行うという画期的な研究デザインの臨床研究を行いました。
  • 不妊治療に関する情報収集の課題として、情報の質に悩んでいることが明らかになり、日本における不妊治療リテラシー向上に向けた方策を組む上で重要な知見が得られました。
  • 本研究成果は、不妊治療に関して、時代および対象となる世代に合わせた情報提供方法に関するエビデンスを提供するものであり、カップルがライフプランを考える際に役立つと考えられます。

【研究の背景・目的】
 日本の夫婦の約3組に1組(35%)は、自分たちは不妊ではないかと心配したことがあり、約6組に1組(18.2%)は不妊症の検査、または治療を受けたことがあります。(出典:2015年 国立社会保障・人口問題研究所 第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査))また、不妊治療における悩み事として「不妊治療に関する正しい知識・情報の収集」「治療をステップアップすべきかの判断」「いつまで治療を続けるべきかの判断」をあげる患者も多く見受けられます(出典:2019年 ルナルナにて実施の調査、調査対象:不妊治療の経験がある20~49歳の女性874名 調査実施期間:2019年6月14日~19日)。
 このように患者が情報の正しさに悩むこと、治療について自己決定が難しいことといった不妊治療の問題を解決すべく、ビッグデータの活用により妊娠・出産に関する知見をサービスに反映させてきた実績を持つ「ルナルナ」と、日本の成育医療の中心的な存在である国立成育医療研究センター研究所の梅澤 明弘所長らのグループは、不妊治療に関する共同研究を2020年から実施しています。今回はその共同研究の第一弾として、アプリを使った情報提供が利用者のリテラシー向上につながるかを検証し、不妊治療に関する情報配信の手段としてアプリが有用かを検討しました。

 

【研究成果の概要】
本研究は、国立成育医療研究センターの不妊治療医、医学研究者と、「ルナルナ」を事業展開する株式会社エムティーアイのデータサイエンティストからなるチームが実施しました。本研究では、「ルナルナ」の妊娠希望ステージに登録している利用者を対象に、アプリを通して不妊治療の情報を提供するグループ(介入群)と、女性のカラダの知識など不妊治療以外の情報を提供するグループ(対照群)に分けて、検証を行いました。

  • アプリで不妊治療に関する情報提供をしたグループ(介入群)では、女性のカラダの知識など不妊治療以外の情報を提供するグループ(対照群)と比較して情報提供後に実施した不妊治療に関するテストの点数が有意に上昇し、アプリを通じて不妊治療に関する情報提供をすることが、知識の向上に寄与することが明らかになりました。
  • 不妊治療の状況や生活背景に紐づいた、リテラシーの現状に関する知見の集積も実現しました。
  • 本研究を最後まで完了した方は、途中で離脱した方と比べて、「年齢が高い」、「もともとのリテラシーが高い」、「パートナーとの同居率が高い」ことが明らかになり、不妊治療に関するモチベーションが高かったことが示唆されました。
  • 「加齢に伴う妊娠率の低下」は情報提供前の正答率が約88%と認知度が高いことが明らかになりました。
  • 「人工授精(※3)」という治療の内容について、情報提供前の正答率は約36%となり、誤って理解されている割合が6割以上と高く、特に体外受精(※4)の治療内容と混同している方が多いことが明らかになりました。一方、不妊治療に関する情報提供した方では、約51%まで正答率が上昇することが明らかになりました。
  • 「人工授精」の妊娠率について、実際の妊娠率(3〜10%)に対して、約51%の方が妊娠率を20〜30%と高く認識していることが明らかになりました。
  • 60%以上の参加者の方は、普段インターネットをベースに不妊治療に関する情報収集を行っていることが明らかになりました。しかし情報の信頼性について約60%の人が不安を抱えている一方、情報収集の際に気を付けていることについては「特に気にしていない」という回答割合が約40%と最も多く、これらの現状を踏まえながら今後の情報提供方法について検討する必要があることが考えられます。

 

【研究成果の意義】

  • 今回の調査では、患者が不妊治療を受けるにあたって医師の目線で理解しておいたほうが良いと考えられる内容を情報提供内容に盛り込みました。不妊治療を受けるとなった場合を仮定してアプリを通じて情報提供することでどの程度理解できるのか、ということが明らかになりました。不妊治療を実施する際に説明を担当する医療関係者にとっても、この状況を理解することで説明方法を工夫することができ、診療の質向上に寄与すると考えられます。
  • 情報の信頼性について考える際、情報源について注意を払っている可能性が想定されましたが、本研究においては、情報源は留意せずに情報を入手していることが明らかになりました。このような日本人の情報入手に関する現状を踏まえた上で、適切な情報提供手段について検討する必要があると考えられます。
  • 今回の調査では、不妊治療に関する日本の公的保険制度についても過半数の方に理解されていることが明らかになりました。現在、日本で保険適応範囲の拡大が検討されていますが、今回の調査結果は、エビデンスに基づく制度設計を実現する上で重要な知見となると考えられます。
  • 今回の研究で得られた知見をもとに、今後スマートフォンを活用した適切な情報配信方法を検討し、不妊に悩むカップルのサポートを行っていきたいと考えています。
  • 情報の質に関する課題が明らかになったことで、公的機関が正確性を担保した情報提供を行うなどの公衆衛生戦略により、カップルの幸福に貢献し、長期的には国民の健康にも良い影響をもたらすことを期待しています。

 

【用語解説】
※1 ランダム化比較試験:研究対象者の背景の偏りを防ぐために、研究対象者をランダム(無作為)に割り付けて行われるもので、検証したい治療法の効果について最も適正に評価する方法として広く採用されている研究方法です。
※2 npj Digital Medicine:論⽂審査のある国際的なオープンアクセスジャーナルです。npj はNature Partner Journals(ネイチャー・パートナー・ジャーナル)の略であり、npj シリーズで発⾏されるジャーナルはNature 関連誌に準ずる厳格な編集基準が設けられています。npj Digital Medicineではデジタルやモバイルに関するテクノロジーの臨床実装等を含む、デジタル医学に関連した質の⾼い研究結果が掲載されています。
※3 人工授精:子宮内に精子を人工的に注入する不妊治療のことを言います。
※4 体外受精:通常は体内で行われる受精を体外で行い、培養した受精卵を子宮内に移植するという不妊治療のことを言います。

 

≪ルナルナのコメント≫
ルナルナは生理日管理から始まったサービスですが、さまざまなライフステージの女性たちの悩みに寄り添い、その悩みの解決につなげられたらという思いで研究にも取り組んでいます。
不妊治療は今や「子どもが欲しい」と考える方にとっては一般的な選択肢の一つになりつつあります。しかしその一方で先進的な治療であるがゆえに情報が得づらく、人生の選択肢の一つとして最初から不妊治療を考えたり、正しく治療内容や自分の身体の状況を理解して治療を選択することが難しいのが現状です。
今回の研究結果でアプリ上での情報発信は、きちんとユーザーの理解度向上に貢献できているということがわかりました。ルナルナはこれからも正しい情報を適切なタイミングで届けることで、将来妊娠出産を考えている方や不妊治療中の方がご自身で安心・納得して選択していけるようサポートし続けます。
★『ルナルナ』についてはこちら:https://sp.lnln.jp/brand

 

≪国立成育医療研究センター 再生医療センター 横溝 陵研究員からのコメント≫
日本は世界有数の不妊治療大国で、子どもの約14人に1人が体外受精で生まれています(出典:日本産科婦人科学会、2019年データ)。これほどに多くの患者さんが受けている不妊治療ですが、実際の検査・治療は複雑で、正確に理解して自分自身の治療に臨むというのがなかなか難しい現状があります。そのような患者さんに、わかりやすく、質の高い情報提供方法を開発することで、治療への理解度が向上し、納得した治療を受けることにつながれば、と考えております。自分自身の治療に関する理解度が増せば、不妊治療の質も向上します。妊娠を考えるカップルにとって最適な情報提供ツールを提供することで、少しでもお役に立てればという思いで、本研究に取り組んでいます。不妊治療件数が世界有数である日本から生まれる研究成果が、現在の、そして未来の患者さんの幸せにつながることを願っています。
★国立成育医療研究センターについてはこちら:https://www.ncchd.go.jp/

 

【掲載論文情報】
掲載雑誌:npj Digital Medicine
論文タイトル:
Smartphone application improves fertility treatment-related literacy in a large-scale virtual
randomized controlled trial in Japan
著者:
Ryo Yokomizo, Akari Nakamura, Makoto Sato, Risa Nasu, Maaya Hine, Kevin Y. Urayama,
Hiroshi Kishi, Haruhiko Sago, Aikou Okamoto, and Akihiro Umezawa

論⽂はこちらからご覧いただけます。
https://www.nature.com/articles/s41746-021-00530-4 
DOI: 10.1038/s41746-021-00530-4

 

【問い合わせ先】
 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
 企画戦略局 広報企画室 近藤・村上
 電話:03-3416-0181(代表) E-mail:koho@ncchd.go.jp

 株式会社エムティーアイ 広報室
 電話:03-5333-6755 E-mail:mtipr@mti.co.jp

 

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shift P

エムティーアイ×メディパル 低用量ピルの意識調査「Shift P白書2021」公開!

 株式会社エムティーアイ(以下、「当社」)は、株式会社メディパルホールディングス(以下、「メディパル」)と2019年より月経困難症※1の治療方法のひとつである低用量ピル※2(以下、「ピル」)の服薬を支援するプロジェクト『Shift...

 株式会社エムティーアイ(以下、「当社」)は、株式会社メディパルホールディングス(以下、「メディパル」)と2019年より月経困難症1の治療方法のひとつである低用量ピル2(以下、「ピル」)の服薬を支援するプロジェクト『Shift P』の活動を実施しています。  
 月経困難症は国内に推定800万人以上3の患者がいるとされ、ピルは有効な治療方法のひとつですが、「避妊のためのもの」「副作用が辛い」というイメージが強く、社会における理解にはまだ改善の余地が多くあります。  
 『Shift P』プロジェクトでは今回、ピルに関する意識調査4を実施し、「Shift P白書2021」として公開します。ピルの服薬経験者をはじめ女性のリアルな声を届けることで、月経困難症に悩む人の参考やピルの正しい知識の啓発、また女性の健康課題に対する社会の意識、イメージを変えるきっかけとなることを目指します。

★「Shift P白書2021」はこちら:https://shiftp.lnln.jp/pdf/shiftp_report2021.pdf

 

◆ピルに対するイメージは「生理痛の軽減」など、正しい知識が広がる傾向に!

 今回の調査では、『Shift P』プロジェクトサイトおよび当社が提供する女性の健康情報サービス「ルナルナ」などで実施し6,000名以上の女性が回答しています。    
 現在、生理痛や月経前症候群(以下、「PMS」)について悩みがあるかを聞いたころ、78.5%の人が悩みを感じていると回答しており、生理痛が婦人科系疾患につながる可能性があることについても66.9%が理解していると回答しています。一方で、解決策として婦人科など病院への受診は5.7%となり、1割にも満たない結果となりました。  
 では、生理痛やPMSなどの改善としても有効なピル服薬経験者はどのくらいいるのでしょうか。「現在、服薬している」(15.0%)「以前は服薬していたが今は服薬していない」(25.9%)を合わせると40.9%となりました。『ルナルナ』では、ピルの服薬を支援する機能「ピル(OC/LEP※5)モード※6」を提供していることからも、ユーザーの服薬率は一般の女性より高い傾向があるかもしれませんが、それでも全体の半数弱となりました。また、ピル服薬未経験者にイメージを聞いてみると、「避妊のためのもの」(69.5%)という回答が最も多く、続いて「重い生理痛の軽減ができる」(60.0%)、「生理不順の改善ができる」(54.4%)となりました。2019年に実施した別のアンケート調査※7では、「重い生理痛の軽減ができる」が36.7%、「生理不順の改善ができる」が33.5%だったことから、避妊目的だけでなく、月経困難症などの改善にも有効であるという理解がこの2年で大きく広がってきていると感じます。

 

◆ピルの服薬により日常生活への影響が減少傾向に!満足度も9割以上と高い結果に

 「副作用が辛い」というイメージも強いピルですが、服薬経験者のうち「副作用があった」と回答したのは45.3%で、副作用の内容は「吐き気・嘔吐」が最も多く約6割となりました。副作用の程度については「少し辛かった」(33.4%)が最も多い回答でしたが、「学校や仕事を休むくらい辛かった」(13.3%)と答えた人も1割以上いることが分かりました。    
 では、ピル服薬によりどのような変化があったのでしょうか。生理前や生理中の症状によって日常生活へ影響が出る日数が、ピル服薬前は1カ月のうち平均4.8日でしたが、服薬後は平均2.2日と約3日の減少が見られました。ほかにも「日常生活に影響が出る度合」が減少したと回答しており、多くの女性は一定の効果を実感していることがわかります。  
 また、ピルの服薬の満足度についても、9割以上が「とても満足」(41.7%)「まあ満足」(51.5%)と回答しています。

 

 今回の調査では、ピルに対するイメージは「避妊のためのもの」という認識がまだまだ強い一方で、「重い生理痛の軽減ができる」「生理不順の改善ができる」といった、月経困難症などの改善に効果的であるという認知も増えてきていることがわかりました。実際の服薬目的としても、「生理痛やPMS、生理不順の改善」といった治療目的で利用されている女性が多い結果となっています。  
 また、ピル離脱の課題に対してはライフステージの変化に伴い不要となるケースも半数を占めるものの、副作用や費用面の不安も大きいことが分かりました。副作用が心配で飲み始めることができなかったり、途中で中断してしまう人もいるようですが、現在は、ピルの種類も増え自身にあった薬を選ぶ選択肢も広がってきています。また、費用面や医療機関への受診などの負担については、ジェネリック医薬品やオンライン診療などを活用しカバーできる点もあります。『ルナルナ』の「ピル(OC/LEP)モード」では、服薬期間に応じたアドバイスや起こりやすい症状などの情報提供、服薬中の体調変化についての記録データを次回の受診時に「ルナルナ メディコ」を通じて医師にも提示できるなど、女性がピルを服薬する日常に寄り添ってサポートしていますので、ぜひ活用してほしいと思います。

 生理痛やPMSが辛いと感じたら我慢せず、ピルの服薬も選択肢のひとつとしてとらえ、まずは婦人科に相談することから始めてほしいと思います。

★ルナルナでは監修医によるコラムも公開中:https://pc.lnln.jp/?s=%E3%83%94%E3%83%AB

★プロジェクト監修医 東京大学 大学院医学系研究科 産婦人科学講座 准教授 甲賀かをり 先生からのコメント

今回の調査ではピルのイメージにおける変化が見られたり、ピルに対する非常に高い満足度、患者様から医師への期待というのも見え、とても興味深い結果となりました。これらの結果を参考に、患者側医師側双方の意識が変わるきっかけになればと思います。

 

 「Shift P」では今後も、ピルに関する正しい知識の啓発や情報発信を通して、月経困難症に悩む女性をサポートしていきます。

 

Shift P」の概要>  

「Shift P」は、エムティーアイとメディパルが、2019年9月より月経困難症の治療をサポートする服薬支援事業を協業して実施しているプロジェクトです。
プロジェクト名の「Shift P」には、月経困難症などで悩んでいる女性のために、“Pill(ピル)”のイメージを変えていきたい、また“Period cramps(生理痛)”や、“PMS(月経前症候群)”、PMDD(月経前不快気分障害)などの様々な“P”の概念を「悩まないもの」へ変化させていきたいという想いを込めています。ピルに関する正しい情報発信、理解促進、服薬支援に取り組むことで、一人でも多くの女性がピルという選択肢を正しく理解し、より健康でその人らしく過ごせる社会の実現に貢献することを目指しています。
また、「Shift P」には、東京大学 大学院医学系研究科 産婦人科学講座 准教授 甲賀かをり先生が監修医として携わり、月経困難症治療剤を製造・販売している沢井製薬株式会社(大阪市淀川区)が協賛しています。
★「Shift P」プロジェクトサイト:https://shiftp.lnln.jp/

 

※1 月経困難症:月経中に起こる激しい痛みなどの病的症状。月経直前、あるいは開始とともに症状が発現し、月経の終了前あるいは終了とともに消失するのが一般的。おもに下腹痛、腹痛など疼痛を主症状として現れる症候群を指す。
※2 低用量ピル:合成された卵胞ホルモン(エストロゲン:E)と黄体ホルモン(プロゲスチン:P)の2つのホルモンが含まれたEP配合剤で、エストロゲンの量が50㎍未満のもの。
※3 総務省統計局人口推計より。(2012年10月1日時点)
※4 Shift Pプロジェクトサイトおよび当社が提供する健康情報サービス『ルナルナ』及び『ルナルナ体温ノート』内にてアンケート実施
 時期:2021年8月6日から2021年8月10日 調査対象:10代から50代以上の女性、6,305名
※5 OC(Oral contraceptives;経口避妊薬)/LEP(Low dose estrogen-progestin;低用量エストロゲン-プロゲスチン)、成分は同一。日本においては避妊に用いられるものをOC、月経困難症等の治療に用いられ保険適応されるものをLEPとして使い分けている。
※6 ピル服薬支援機能「ピル(OC/LEP)モード」:専門医監修のもと、月経困難症等を抱える女性を対象に、ピルの服薬をサポートする機能。詳細はこちら:http://www.mti.co.jp/?p=24279
※7 『ルナルナ』による、ピルのイメージに関するアンケート実施 期間:2019年9月10日から9月13日
調査対象:10代から50代以上の女性5,402名 ※服薬未経験者の声のみ抜粋

 

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FEMCTION

男性1,000人に聞く、生理周期に伴う女性のカラダとココロの変化の認知・理解度調査 「FEMCATION白書」公開

 株式会社エムティーアイが運営する女性の健康情報サービス『ルナルナ』は、2020年11月の20周年を機に、女性のカラダとココロの理解浸透プロジェクト「FEMCATION(フェムケーション)※1」をスタートしています。今回、1周年となる11月24日(水)に「FEMCATION白書」を公開します。  近年、女性の社会進出が進むなかで、女性特有の健康課題に注目が集まっています。フェムテック市場の拡大をはじめメディアなどでも生理やそれにまつわる女性たちの声が大きく取り上げられるようになり、生理に対する社会の意識は大きく変わりつつあります。  これまで『ルナルナ』では、多くの女性の声をお届けしてきましたが、今回は生理周期に伴う女性のカラダとココロについて、男性側の意識や理解度などの本音を調査し、「FEMCATION白書」として公開します。 ★「FEMCATION白書」の詳細はこちら:...

 株式会社エムティーアイが運営する女性の健康情報サービス『ルナルナ』は、2020年11月の20周年を機に、女性のカラダとココロの理解浸透プロジェクト「FEMCATION(フェムケーション)1」をスタートしています。今回、1周年となる11月24日(水)に「FEMCATION白書」を公開します。

FEMCTION

 近年、女性の社会進出が進むなかで、女性特有の健康課題に注目が集まっています。フェムテック市場の拡大をはじめメディアなどでも生理やそれにまつわる女性たちの声が大きく取り上げられるようになり、生理に対する社会の意識は大きく変わりつつあります。
 これまで『ルナルナ』では、多くの女性の声をお届けしてきましたが、今回は生理周期に伴う女性のカラダとココロについて、男性側の意識や理解度などの本音を調査し、「FEMCATION白書」として公開します。

★「FEMCATION白書」の詳細はこちら: https://sp.lnln.jp/brand/information/our_challenge

自信をもって生理を説明できる男性は少数に・・・学ぶ機会がない男性が半数以上
学んだ機会の有無によって、女性へのサポートに対する積極的な姿勢に違いも

生理について、「自信を持って説明できる」と回答した人は8.7%、「なんとなく説明できる」を合わせても4割強程度
妻や恋人など女性のパートナーが身近にいる人ほど「説明できる」と答える割合が高くなる傾向がみられた
「あまり学ぶ機会がなかった」41.2%、「まったく学ぶ機会がなかった」11.3%と、半数以上の男性が生理について学ぶ機会がなく
生理について助けを求められたら「特に自分にはできることはないと思う」との回答が、学ぶ機会がなかったという男性ほど高くなった〈7p~11P〉

男性が職場など公の場で「生理」について話すのは、「セクハラにならないか不安」
女性は質問されたら、自身の経験を交えて答えるといった声が多く

「家庭内で生理について会話をしたことがある」36.7%、「職場で生理について会話をしたことがある」19.7%
話したことがない理由は家庭内・職場内ともに、「話す機会がなかった」が最も多い結果に
話すことで困ったことは、家庭内は「特にない」47.4%、職場内は「セクハラにならないか不安」36.3%
女性は男性からの生理ついての質問には「自分の実体験をまじえて答える」73.7%、
「答えたくない/自分にできることはないと思う」9.4%  〈12p~15P〉

9割以上の女性が悩む「PMS」への男性の理解度は低く
学ぶ機会があった人は、サポートの姿勢がより積極的に

女性の9割以上が何かしらの症状に悩んでいるPMSについて、
男性のPMSへの理解度は、「あまり理解していない」「まったくわからない」を合わせると78.0%
PMSを理解していると答えた男性でも、「あまり/まったく学ぶ機会がなかった」を合わせると半数以上が学ぶ機会がないと回答
学ぶ方法は「妻や恋人、パートナー」36.8%が最も多く、「生理」にくらべ職場の研修などで学んだ男性が多い傾向に〈16p~23P〉

フェムテック・フェムケアの認知度は男性で2割程度
女性の健康課題は解決すべきだと考える男性が約8割!若い年代ほど意識が高く
企業が取り組む制度やサービスの男性の認知度は、「生理休暇」44.9%、「知らない・わからない」44.4%
女性の健康課題を解決するための製品やサービスを表すフェムテック・フェムケアは、「知らない」が男性80.1%、女性75.6%
女性特有の健康課題は解決すべき課題だと「非常に思う」「やや思う」を合わせると77.1%の男性が回答
15歳から24歳の若い世代や、職場において女性の健康課題に関連した福利厚生が充実している男性で、解決意欲が高め
解決すべきと考えている女性の健康課題は、「妊娠・出産関連(不妊)」81.8%、「生理関連」73.2%  〈24p~27P〉

男性も、女性特有のカラダの仕組みについて、学ぶことは大切とポジティブ!
互いに知識を深めることでパートナーや夫婦の関係がより良いものに・・・

女性特有のカラダの仕組みについて、男女関係なく学ぶことが必要かについては、「非常に必要だと思う」43.3%、「やや必要だと思う」39.7%を合わせると8割近くが必要だと回答
学ぶことで良くなると思うことは「パートナーとの関係」70.9%、「夫婦の関係」63.6%、「働き方」と「職場環境」が同数で41.7%
男性が女性の健康を「とても学びたい」21.2%、「やや学びたい」54.9%とポジティブに  〈28p~33P〉

 
 今回の調査では、女性特有の健康課題のひとつとなっている「生理」や「PMS」について、家族やパートナーの女性が身近にいる環境や年代によって、考えや意識の面でも異なることが明らかになりました。また、女性特有の健康課題については、多くの男性が社会課題として積極的に解決すべきものだと捉えており、そのための学習意欲も高い傾向が分かりました。
 この結果からも、女性だけでなく男性にも女性の健康課題に対する正しい情報を得られたり、学ぶ機会を創出するなど環境を整え、男女ともに知識や理解のばらつきをなくしていくことが、誰もがより生きやすく、暮らしやすく、働きやすい社会の一助となると考えます。
 本白書が、男女問わずより多くの人が女性の健康課題を知り、その解決に向けてアクションを起こすきっかけとなることを願っています。

PDF詳しくはこちら:PDF版

●調査主体:株式会社エムティーアイ ●調査期間:2021年10月18日(月)~2021年10月19日(火)
●調査手法:インターネット ●調査対象:全国  15~49歳の男性 計1,000人  
●実査委託先:楽天インサイト

 

 

 

 

★『ルナルナ』について:https://sp.lnln.jp/
ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービスです。
アプリの累計ダウンロード数は1,700万以上(2021年6月時点)で、蓄積されたビッグデータを用いて、独自の予測アルゴリズムを確立し、より精度の高い排卵日予測が可能です。
生理日管理から、妊活・妊娠・出産まで女性の健康全般をサポートします。

★「FEMCATION」について:https://sp.lnln.jp/brand/information/our_challenge
「FEMCATION」は、FEMALE(女性)とEDUCATION(教育)を掛け合わせた造語です。
複雑かつ多様性のある女性のカラダとココロについて、社会人をはじめ、若年層に向けた学校教育、SNSによる情報発信など、年齢や性別を問わず誰もが正しく学べる機会を創出し、社会全体で寄り添いあえる環境を目指す、理解浸透プロジェクトです。

 

報道関係の方からのお問い合わせ先
株式会社エムティーアイ 広報室
TEL:03-5333-6755  FAX:03-3320-0189
E-mail:mtipr@mti.co.jp  URL:https://www.mti.co.jp

 

一般のお客様からのお問い合わせ先
株式会社エムティーアイ コンタクトセンター
E-mail:newlnln_support@cc.mti.co.jp

 

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